水神の生贄 第11巻【完】
著:藤間麗 先生 「私の神の力はこれから益々弱まっていく だろう。だが…尽きて消えてしまう前に おまえを元の世界に帰す。異論は認めぬ。 …だから……それまで私と共に居てくれ。」 そう言って水神様は、何かするでも なくその…
著:藤間麗 先生 「私の神の力はこれから益々弱まっていく だろう。だが…尽きて消えてしまう前に おまえを元の世界に帰す。異論は認めぬ。 …だから……それまで私と共に居てくれ。」 そう言って水神様は、何かするでも なくその…
著:藤間麗 先生 「有紗陽、おまえに力がないなどと… 誰が言おう。この水神を…私を動か せるのはおまえだけ。使え、私を。」 水神様がそう言うと、有紗陽は水神 様の力を使い兵達から武器を取り上げ、 怪我をおった少年の怪我を…
著:藤間麗 先生 「これの生は終わった。いかに 神なれど容易く命を戻すことは 出来ぬ。---が、手立てがない わけではない。贄が必要だ。」 比乃を助けるには贄が必要、比乃の 代わりに誰かの命が必要になると 闇の神は言う。…
著:藤間麗 先生 突然有紗陽が連れ去られてしまって、 自分の力では助けられないと理解した 水神様はしばらく挙動不審だった。 ひたすら有紗陽の気配を探そうとするも どこにも見つけられず、あの闇の中に 自分で行って助けること…
著:藤間麗 先生 庭の方から、『有紗陽』と 名前を呼ばれた気がした。 水神様に名前なんて呼ばれた ことがないのに‥そう思うのに 眠っているといつも夢を見る。 足元に水、少しずつ深くなって、 気がつくとその少し先には人影。…
著:藤間麗 先生 (何故、神様は救ってくださら なかったの?すべてすべて枯らして しまってから雨をくださった。) 過去にひもじい思いをして 家族を失った…これは、あの 巫女の過去なんだろうか?? 水神の力を我が物にしよう…
著:藤間麗 先生 水神の力を我が物にしようと 以前も有紗陽を攫おうとした 狐雅彦は、また有紗陽を攫おう とするが、水神に邪魔され失敗。 そんな所に現れたのがこの女。 ナガの国の巫女。大王が 水神の力を我が物にしようと す…
著:藤間麗 先生 水神は食事も摂らなければ 睡眠も必要としないらしい。 そう言って、夜はひたすら 眠りにつく有紗陽を眺める。 それを恥ずかしいなんて 考えていた有紗陽はふと思う。 終わらない1日をずーっと1人で 繰り返し…
著:藤間麗 先生 巫女として学び、初めて祭祀に 出た時、有紗陽は足を滑らせて 湖に落ちた。探しても見つからず… 有紗陽はまた水神の元に来ていた。 今度は食べ物も与えられ、ただ ひたすらにその様子を眺められた。 まるでにら…
著:藤間麗 先生 水神が来たそこには、他の 神々も来ていた。水神が ついに慈悲の心を持ったか と喜んだりからかったり… 神々の気に圧されて中に 入ってこれない翠葉流も いたことで、その場はすぐ 立ち去った神々だった。 や…