著:目黒あむ 先生

例の心理テスト以降、恋なのかなと
ひたすら考えて考えて考えて‥美月
も小豆も明らかに様子がおかしいと
弟達に怪しまれ続ける日々が続いた。
そんな中、美月は答えを出したらしい。
「小豆さんの事好きです。」
千花をわざわざ呼び出してまで
伝えてきた理由は‥勘違い 笑
やっぱりそういう誤解してたのね ww
それは誤解であること、千花と小豆は
ずっと幼なじみのままであること。
改めて言い聞かせた千花だったけど、
話を終え立ち去り際に美月は言った。
「これからよろしくお願い
します。ライバルとして。」
バレてないとずっと思ってたろう。
でも‥気づかれてしまってたみたい。
これまでは完璧に、自分が引けば丸く
収まるみたいな考え方をしてた千花。
でもライバルなら‥まだ頑張っても
いいんじゃないの?って思えるんだ。
千花は、美月のライバル宣言に対し
どんなふうに感じたんだろうか。
まだ‥諦めるには早すぎると思う。
もうちょっとあがいたっていいよね。

小豆は小豆で‥恋なのかもしれない
とぼんやりだけど感じ始めていた。
そのため、これまで美月に対して
どう接していたのかがわからなく
なってしまって、つい避けるような
態度をとってしまっていたみたい。
「…何かしたなら謝りますから、
避けられるみたいなのは、やだ。」
小豆のせいで悲しんでるから半分こして
くださいなんて言いながら、手をつなぎ
たいと‥不安げに言ってきた美月だった。
自分の気持を伝えたわけではないけど、
それでも誤解は一生懸命にといた小豆。
ライバル宣言してから随分積極的
に動き出したように思える美月。
まだまだいっぱいいっぱいな様子
の小豆だけど‥恋、なのかな??
小豆のはやっぱ恋なんだろうか。

ある時、突然気になって行動に出た。
美月の学校生活は一体どんな感じ?
本人に尋ねてみるも、普通と答えられ
どんなのが普通なんだろと更に疑問に
なり‥小豆は1年の教室まで美月の様子
を観察しに行くことにしたのだった 笑
結果的に、彼の周りには結構明るい友達
がいて、普段は見れないようなしっかり
した部分もあるんだなとちょっと温かい
気持ちになりつつも教室に戻ろうとした
小豆を追って話しかけてきたのは美月。
学校での美月を知りたくて生態
観察を‥なんて正直に話したら、
美月は嬉しそうに小豆の手を握る。
「半分こ、嬉しいから。」
自分のことを知りたいと思って
くれたことへの喜びを半分こ。
美月ってほんと素直な子よね。
そこも彼の良さなんだろうと思う。
そしてそんな美月が気になっちゃう
小豆‥これまで彼女が積極的に動く
のは大豆絡みのことばかりだった。
でも今は、美月のことで動いてる。
新しい特別が動き出してるのかも‥

みんなで‥のつもりで誘ったのに、
美月に恋してると自覚してそれを
大豆に話したことで、まさかの
大豆に背中を押されて美月と小豆
2人でデートをすることになった。
お留守番の大豆と流星はお友達の
桜子ちゃんの家に行ってるみたい。
そこでひたすら、桜子の理想の
デート論を聞かされてたわけで‥
ある時この3人で小豆達の高校に
忍びこんだことがあって、そこで
千花を見てから桜子にとって千花
は王子様そのものだったようだ 笑
そんなこんなで、桜子は相手を
千花だと勝手に想定して理想を
語る…可愛らしい乙女の理想を
語り続けるも、大豆達にはまだ
退屈でしかないお話のようだった。
じいやさん(桜子はお嬢様)に話を
ふると、桜子の話を肯定しつつ
とても素敵なことを言ってくれた。
実際‥美月と小豆のデートは
結構失敗もあって、それでも
なんだかんだ楽しくて幸せな
時間になっているように思えた。
‥好きなんだろうな、お互い。
千花抜きに確立してしまうのは
悔しくて仕方ないんだけども…
でもやっぱり、好きなんだろう。
ほんと2人は幸せそうだった。

小豆の過去‥多分中学くらいの
頃、何かあったんだろうと思う。
クラスで浮いちゃってたとか‥
きっと何か辛い時があったけど、
千花に支えられてきたんだろう。
わかんない、あくまで仮定だけど
いつからか‥千花は小豆にとって
隣りにいて当たり前みたいな存在。
更に辛い時に支えてくれたヒーロー。
ライバルとしては‥中々手強い。
でも美月はそう感じているけど‥
千花の方はやっぱりまだ小豆に
対しそういう想いを行動に出す
気はないままなんだろうか‥?
このシーンの最後、アパートの
部屋から出てきたのは千花だった。
そしてその部屋にいたのは‥多分
千花が中学の頃付き合いがあった
3つ年上のお姉さんで‥彼女は
千花を『ちー』って呼んでいた。
多分‥小豆と恋愛関係になることを
完璧に諦めていた頃に悪い遊びを
千花に教えたお姉さんってところ。
千花の気持ちを知った上であの頃
千花に、小豆に告白したらいい
って言ってきたのも彼女だった。
まだ‥付き合いあったんだな‥
なんだかんだ小豆は、千花が今はもう
元通りに振る舞うことに安心しつつ
でもまだあの時の様子がおかしかった
ことを少し気にしている様子だった。
美月との距離はほんの少しずつでも
確実に近づいているようで‥このまま
だったら2人がくっつくのは時間の問題
かもしれないって思えたくらいだった。
でもその中でも、まるで家族のように
欠かせない大切な存在であると千花が
ちょいちょい話題に上がってくる。
美月は複雑な気持ちでいるだろう。
これまで美月side、小豆sideでは
描かれてきたけど、千花sideは全然
彼の思考は読めないままなんだよね。
これから‥動いてくのかな?
なんでもいい、動いて欲しい。

いつからなんだろう‥気がついたら
これまでと違うなってことが増えた。
元から多かったスキンシップ。
お互いにそれが当たり前で、何の
違和感も恥じらいもなかった。
でもいつからか‥時折千花が見せる
顔を真っ赤にして隠すような仕草。
ほんのちょっとの熱を帯びている。
そして小豆を見る表情だってそう。
ニヤニヤ笑うことはよくあった。
でも最近の千花は、どこまでも
優しい‥愛おしんでいるような
表情を見せることが増えている。
「…もう俺、逃げない
って決めたから。」
千花‥自分の気持ちにちゃんと
向き合う覚悟を決めたんだね。

これは少し遡ってあのお姉さんの
部屋に行っていた時の話だと思う。
昔はよく知らないけど、もしか
したら今はよき相談相手なのかも。
とても綺麗で優しそうな人だね。
賭けに負けて、2人の背中を押す
ことを選んだこととか‥これまで
自分がしたことを話したらしい。
でも彼女の言葉は随分手厳しい 笑
昔からずーっと恋し続けた相手、
突然現れた強敵を牽制するも小豆は
変わらないなんて勝手に思い込んで、
変化に焦って‥勝手に自分が邪魔者
って思って逃げようとしてたのに
ライバル宣言されてしまって‥
お姉さんの言葉でこれまでのことを
思い返す、そしてようやく今自分の
気持ちに向き合うことが出来たみたい。
びっくりするくらいおかしな方に
思いをこじらせてたことにも気付く。
でも‥これからだって思えたんだ。
覚悟を決めた最後のきっかけを
くれる存在がいて‥良かったね。
彼女が千花にとってどんな人なのか
やっぱりよくわからないままだけど、
今は本当に良かったなと思った。
~ひとこと~
小豆を思う美月、幼い頃から
ずっと小豆を思い続けてる千花。
美月のことが気になってる小豆。
でもきっと3人共恋愛初心者だ。
迷ったり間違えたりもしながら
少しずつ前に進むんだろうね。
頑張れ‥どんな結果になっても、
例え誰かが傷つくことになっても
後悔してしまわないように前へ。