たいようのいえ 第12巻

著:タアモ 先生

たいようのいえ12-1

お母さんは、お父さんの
再婚について知らなかった。
知らずに会いに来たらしい。

お母さんが来たことで、
基との約束には行けなく
なってしまったのだけれど…

出ていった時にいた男とは
別れ、今は独りだっていう。

いろいろ辛い思いもした。
それでも、頑張って頑張って
やっと少しずつ幸せな時間を
取り戻し始めたばかりだ。

そんな真魚に今更何を言う。
残酷だよね、ほんとどこまでも。
きっと誰が聞いても今の家にいる
べきだって答えるであろう所。

でも真魚は、独りぼっちの寂しさ
とかつらさとかを知ってるから、
どうしたらいいのか悩んでる。
これ以上、母親の身勝手な行動
に巻き込まないで欲しい…。

やっと、新しい家族とちゃんと
家族になれそうになってるのに。

たいようのいえ12-2

大切な人に心配を
かけたくない。

そんな理由から、基には
もちろん家族や友達にも
母親のことを相談できずに
いた真魚は、また空海の
小説に逃げ込んでいった。

…ラジカルさん=杉本さんが
空海だという話になってるけど、
もう書かないって言っていた
小説が更新されたことで、
何か、ラジカルさんも基も
気が付いてくれるだろうか。
何かのきっかけになれば…

心配かけるのが嫌で誰にも
言わない真魚だけど、それが
逆に心配させることになるって
ことに、残念ながら真魚は
気付いていないんだよな…。

たいようのいえ12-3

小説の更新をしたことには、
基が先に気づいた…けどどう
にも出来なくて、ちーちゃん
には相談することにした。

そこで言ってくれたこと。
お義母さんには話した方が
いいだろうってこと。確かに、
あのお義母さんならきっと、
ちゃんと向き合ってくれる。

きっとお義母さんに話すのも
不安かもしれない…でも真魚、
今は頑張るしかないよね。

たいようのいえ12-4

中々お義母さんに話す勇気も
持てなくて、結局小説の展開に
困っているんだっていう話し
方をした真魚だったけれど…

お義母さんと義祖母ちゃんの話
を出して考えを言ってくれた。

真魚は母親を見捨てられないけど
今の家族と一緒にいたいって、
心の中でどうしたいかってのは
わかっている状態だった。

お母さんに、真魚の今の素直な
気持ちをちゃんと伝えられたら良い。

お義母さんに話してよかったな。

たいようのいえ12-5

真魚を心配して、ずっと
様子がおかしい基を見た
ラジカルさんは、空海の
小説を最初から読み直せば
何か分かるかもしれない…

そう思って読み直してみた。
そこでようやく気付いた。
真魚の抱えていた思い達。

そして奪ってしまった「空海」
を真魚に返さなければと思う。

小説をきっかけに、出会ったのが
ラジカルさんで良かったんだろうな。
今となってはそう思う。少々
変わった人ではあるけど、
心から優しい人だものね。

真魚にその話をしたくて、
会いたいと連絡をくれた。
真魚が空海だということは
伏せたままで自分が空海だと
言ったのは嘘だったと明かす。

そういう話だった。そして…
もっと幸せになっていいと
言ってくれた。いろいろと
不安なことがたくさんある
だろうけど、真魚には心配
してくれる人も応援して
くれる人もたくさんいる。

きっと、大丈夫。

たいようのいえ12-6

母親には、今の家族と
一緒にいたいという素直な
思いを伝えた。そして、
お母さんが真魚のことを
思ってくれていたように、
真魚もお母さんのことずっと
思っているからって伝えて。

お義母さんにもちゃんと
真魚の気持ちは届いた。
そうやって1人で頑張った
真魚を知ってか知らずか、
家族のみんなも温かく
迎え入れてくれた。

心配する基には、
ラジカルさんから一言。

「(小説を)もう一度
最初からよく考えて
読んでください。」

そう言われて読んでみると少し
ずつ真魚に繋がることに気が付く。

空海(くうかい)=幼名は真魚(まお)

これが、PNの由来…?

ラジカルさんのおかげで、真魚が
空海だということに気が付く基…

~ひとこと~

全てが、繋がったろうか。
あとは基と真魚2人の話。
仕事でバタついたり、母親の
ことで心配をかけたりと
いろいろあったけれど、
ようやく、基とまっすぐ
向き合える時が来た様子。

次巻最終巻です!!