たいようのいえ 第3巻

著:タアモ 先生

たいようのいえ3-1

真魚が父親のもとに戻りた
がっていることも知った上で、
基が真魚の父親が話をする
権利はあるはずだ…そう考えて
話に行った基だったけれど、
大事な一人娘であろう真魚の
ことをこんなふうに言う父親。

大事に思っていないかのように。
基がずっと大切に思ってきた
家族のことも巻き込んで…
父親の本心は正直まだ全然
わからないけれど、基にも
真魚にもどうしてここまで
ひどいことばかり言えるのか。

やはり、真魚がという
より父親のほうが真魚から
逃げているんだろうか。

たいようのいえ3-2

基と映画を見に行くことに
なった。それも、基と真魚の
父が話をした直後の話だ。

同情したかもしれない。
でもなんかそれだけじゃなく
いろいろ思うところがあった
んだろうなと思うのだけれど、
真魚には同情されてるって、
そんなふうに感じさせてしまう。

同情されて、だから家において
くれたし優しくしてくれた。
今日のだってデートじゃない。

不安が大きすぎるのかな。
諦めることに慣れすぎたせい?
真魚は、いつも人の心の中を
想像しては、辛そうにしている。

たいようのいえ3-3

映画館に着くと…そこ
にまさかの織田くん!!?

真魚の好きな人が基だと
いうこともバレてしまい
焦る真魚だったけれど…

「悩んでどうしようもない時は
理想の状態を考えるといいん
だって。そうしたら自然に
そこに流れるように動くって。」

基とのことを応援はできない
けど真魚を元気づけることは
出来ると言ってそんなことを
教えてくれた織田くんだった。

ほんと…こいついい奴よね。
そんな彼の言葉を聞いて、
真魚は自分の理想の状態を
思い浮かべる…多分、そんな
簡単に上手くはいかないこと
かもしれない…でも、真魚なら
やれてしまうかもしれない。

…頑張れ、真魚!!

たいようのいえ3-4

織田くんの勘違いから、
真魚が織田くんを好きだと
勘違いして少し気まずい
感じになっていた真魚と
友達のちーちゃん。でも、
ちーちゃんの方から話を
したいと言ってくれて、
真魚も話したかったけど
心配させたくないと今まで
話せずにいたことを話した。

誤解も解けて、その上
こんなふうに真魚をすごく
大切に思ってくれてるって
伝わってきて…ほんとすごく
いい友達を持ったよね真魚。

たいようのいえ3-5

家に帰りたいって、ちゃんと
家族と向き合う覚悟をして
父親と話す時間を設けた真魚。

でも、久しぶりに会った父から
出た言葉はあまりにも残酷で…

「出てったのはおまえだろ?
おまえもおまえの母親も自分
から出ていったんだろーが。」

真魚が家に戻るって選択肢は
最初からなかったかのように
冷たくあしらわれてしまった。

どうしようもなくて、その場を
後にした真魚を追いかけた基。

「真魚聞け!俺は真魚に居てほしい。
一緒に帰ろう。一緒にいたい。」

そう言って抱きしめてくれた基。
基はそのまま中々離れなくて…

…キスするかと思ったわ!!w
ほっぺぐぃ~ってつねって
ごまかしていたけどね。

基の気持ちがわからない。
真魚が告白されたと聞いた時
どこのどいつだって気にしたり、
弱っている時に優しくしてくる
真魚を抱きしめたいと思ったり、
父親の対応の酷さからの同情が
原因だと思っていたけれど…
もうどう見てもそれだけでは
ないような気がしてならない。

たいようのいえ3-6

基がラジカルさんと
食事に出かけていった。
本当は、会社の人がもう1人
いる予定だったんだけれど
用事が入って2人になって…

それをラジカルさんからの
メールで知った真魚は、中々
帰ってこない基を不安に思う。

居ても立ってもいられなくて
コロッケを連れて外をウロウロ…
すると突然現れた…大樹!?

そしてあまりに突然の投げかけに
…真魚の気持ちが大樹にバレた!!

~ひとこと~

ラジカル…杉本さんのことにしろ、
父親のことにしろ、上手くいかん。
そして、基の気持ちが一番謎で…
ただの妹って感じとはまた違う
感情が芽生えてる気もするけど。

そこいらはまだわかりません。
でも…どうなるんでしょうね。

真魚が、いつも何かを諦めて
暗く考えてしまう癖…かな。
そんなふうに思えなくなるくらい
本気で笑えるようにしてあげたい。

そんな居場所に、基の家が
なればいいのにって思う。