著:タアモ 先生

真魚が父親のもとに戻りた
がっていることも知った上で、
基が真魚の父親が話をする
権利はあるはずだ…そう考えて
話に行った基だったけれど、
大事な一人娘であろう真魚の
ことをこんなふうに言う父親。
大事に思っていないかのように。
基がずっと大切に思ってきた
家族のことも巻き込んで…
父親の本心は正直まだ全然
わからないけれど、基にも
真魚にもどうしてここまで
ひどいことばかり言えるのか。
やはり、真魚がという
より父親のほうが真魚から
逃げているんだろうか。

基と映画を見に行くことに
なった。それも、基と真魚の
父が話をした直後の話だ。
同情したかもしれない。
でもなんかそれだけじゃなく
いろいろ思うところがあった
んだろうなと思うのだけれど、
真魚には同情されてるって、
そんなふうに感じさせてしまう。
同情されて、だから家において
くれたし優しくしてくれた。
今日のだってデートじゃない。
不安が大きすぎるのかな。
諦めることに慣れすぎたせい?
真魚は、いつも人の心の中を
想像しては、辛そうにしている。

映画館に着くと…そこ
にまさかの織田くん!!?
真魚の好きな人が基だと
いうこともバレてしまい
焦る真魚だったけれど…
「悩んでどうしようもない時は
理想の状態を考えるといいん
だって。そうしたら自然に
そこに流れるように動くって。」
基とのことを応援はできない
けど真魚を元気づけることは
出来ると言ってそんなことを
教えてくれた織田くんだった。
ほんと…こいついい奴よね。
そんな彼の言葉を聞いて、
真魚は自分の理想の状態を
思い浮かべる…多分、そんな
簡単に上手くはいかないこと
かもしれない…でも、真魚なら
やれてしまうかもしれない。
…頑張れ、真魚!!

織田くんの勘違いから、
真魚が織田くんを好きだと
勘違いして少し気まずい
感じになっていた真魚と
友達のちーちゃん。でも、
ちーちゃんの方から話を
したいと言ってくれて、
真魚も話したかったけど
心配させたくないと今まで
話せずにいたことを話した。
誤解も解けて、その上
こんなふうに真魚をすごく
大切に思ってくれてるって
伝わってきて…ほんとすごく
いい友達を持ったよね真魚。

家に帰りたいって、ちゃんと
家族と向き合う覚悟をして
父親と話す時間を設けた真魚。
でも、久しぶりに会った父から
出た言葉はあまりにも残酷で…
「出てったのはおまえだろ?
おまえもおまえの母親も自分
から出ていったんだろーが。」
真魚が家に戻るって選択肢は
最初からなかったかのように
冷たくあしらわれてしまった。
どうしようもなくて、その場を
後にした真魚を追いかけた基。
「真魚聞け!俺は真魚に居てほしい。
一緒に帰ろう。一緒にいたい。」
そう言って抱きしめてくれた基。
基はそのまま中々離れなくて…
…キスするかと思ったわ!!w
ほっぺぐぃ~ってつねって
ごまかしていたけどね。
基の気持ちがわからない。
真魚が告白されたと聞いた時
どこのどいつだって気にしたり、
弱っている時に優しくしてくる
真魚を抱きしめたいと思ったり、
父親の対応の酷さからの同情が
原因だと思っていたけれど…
もうどう見てもそれだけでは
ないような気がしてならない。

基がラジカルさんと
食事に出かけていった。
本当は、会社の人がもう1人
いる予定だったんだけれど
用事が入って2人になって…
それをラジカルさんからの
メールで知った真魚は、中々
帰ってこない基を不安に思う。
居ても立ってもいられなくて
コロッケを連れて外をウロウロ…
すると突然現れた…大樹!?
そしてあまりに突然の投げかけに
…真魚の気持ちが大樹にバレた!!
~ひとこと~
ラジカル…杉本さんのことにしろ、
父親のことにしろ、上手くいかん。
そして、基の気持ちが一番謎で…
ただの妹って感じとはまた違う
感情が芽生えてる気もするけど。
そこいらはまだわかりません。
でも…どうなるんでしょうね。
真魚が、いつも何かを諦めて
暗く考えてしまう癖…かな。
そんなふうに思えなくなるくらい
本気で笑えるようにしてあげたい。
そんな居場所に、基の家が
なればいいのにって思う。