著:嶋木あこ 先生

「蝶の道行」という演目で恭之助と
恵太郎がコンビを組むことになった。
最初は不安要素ばかりだった2人だが
舞台当日までにたくさん稽古をして
ちゃんと形にしてきたようだった。
その舞台の情報を聞いたヒロキ。
まだ例の喧嘩から話せないまま。
ヒロキに関しては完璧に嫌われたと
思い込んでしまっているようだった。
もういいんだ…そう自分に思い込ませ
用としているようにも思えたけど、
行動は言動より正直らしかった。
わざわざ前売り券を買い、妙な変装
までしてその舞台を見に来たのだ。
西田屋と米駒屋は昔から仲が悪い。
その原因は完二郎さんらしいけど。
それもあって余計に隠れて
行動してるのかもしれないw
喧嘩したって、他にもっと優先
したいと感じることがあったって。
心の奥底で互いを追いかけ続ける
2人だから、今があるんだろう。
このまま、喧嘩をしたまま
なんて、それは嫌だな…。

その日の舞台は無事終了した。
踊りのレベルを恭之助に合わせ
たりと恵太郎がいろいろフォロー
してくれたこともあり、恭之助と
恵太郎のコンビ初舞台は大成功。
舞台を終えた恵太郎は、突然
恭之助にこんなことを言った。
恭之助はなんと答えたんだろう。
それが判るのは、まだ先の話。

「入籍をきっかけにおまえには
澤山家の名前をと考えている。」
「でおまえの新しい名前だが、
”琳史郎(りんしろう)”に決めたから。」
ある時、師匠から襲名の話をされる。
その名は、澤山家直径の御曹司が
青年期に代々継承してきた名前。
将来は確実にトップへ辿り着ける
名前らしい。そんな嬉しい知らせで
ヒロキも少々舞い上がっていた。
浮気相手とは相変わらず関係を
持ち続けている…こんなんで、
優奈がいくら何も言えなくても
いつかばれるんじゃないだろうか。
頭はいいが、そこまで器用な人
ではない気がするからね、ほんと。
ヒロキの頭の中はいつも恭之助
ただ1人しかいないんだよなぁ。

襲名の話をもらって少し
した時、突然家に呼ばれる。
何事かと来てみると、優奈が
妊娠していたなんていう。
ヒロキは優奈に長い間触れて
すらいない…相手は確実に梢六だ。
優奈からしたら浮気してること事態
気付かれていないと思ってたようだし
もうテンパり具合素晴らしいよねw
(この女何やってくれてんだよ!!)
そんなヒロキのの視線の先には、1人
ガクガクと冷や汗をかいて震える優奈。
さあさあ、ややこしいことに。
この話、きっと梢六の所に言って
話そうとしてたんだと思う、優奈。
でも言えなかったんだよね。
あ~、どうなることやら。

浮気の相手…その正体は少し前から
出来た一弥の付き人・山本さんの
一言で梢六であることがバレる。
山本さん、優奈が妊娠のことを
話そうと梢六と会っていた時の
2人の様子を偶然見かけていた。
(梢六=田辺とは、養成所の
頃からの友人な山本さん。)
今まで大切なものをたくさん
犠牲にして歌舞伎を、恭之助
を追いかけ続けてきた。そして
襲名を目前とした大事な時期に
そんな事実を知ってしまった。
どうしたらいいのかと混乱して
しまい稽古にも身が入らない状態。
だがそんな時、話を聞いて欲しい
と恭之助の家の近くまで来ていた
ヒロキが見たのは、河村とあやめの
幸せそうな光景…決断する他ない。
そう思ったんだろう。優奈が浮気を
しているとわかった時から、彼女に
対する愛情はなく、むしろ汚いと
感じてしまったいた。それでも名を
貰うため、歌舞伎役者としての座を
確立させるために出した結論だった。
こんな状態になってヒロキにどう
したらいい?なんて答えを求めた
優奈も余程バカなのだろうと思う
が、色々悲惨すぎるんだけど~!!

小向井さんが事故にあった。それ
もかなりひどい状態に思える。
そんな状態で意識朦朧としている
せいだったんだろうか、何かに
悩んでいる様子の息子に助けを…
そう思って河村樹藤(河村の祖父)
との秘密ごと…墓場まで持ってくと
言っていた秘密を明かそうとした。
ヒロキが孫なんだと思ってた。
でも小向井さんの本当の孫は
田辺樹生=梢六だったんだと。
小向井さんの話は山本さんにも
聞こえていた。彼は彼女が梢六の
祖母だと知っていたようで、すぐ
梢六に伝えようとするも、ヒロキに
口止め…上手く言いくるめられて、
伝えるか否か悩みだしてしまう。
この頃、優奈は梢六と電話中。
父親にこれ以上ダメな子と思われる
ことを恐れ、ヒロキに言われた通り
従うことを決めたようだった。
だから、ヒロキとの子供を妊娠
したと、梢六には伝えたんだ。
あ~、どうなるんだこれ。
~ひとこと~
めっちゃややこしいことになった。
小向井さん梢六のばあちゃんかい。
まあ、ちょいちょい電話で孫と
話す様な描写はあって、そこでは
優しい孫だ…とか言ってて今のヒロキ
がそんなふうに接する人がいるのか
とか全然想像できなくて違和感は
確かにあったんだけど、まさか
全然別モンだったなんて…あぁああ←
ヒロキは決断していた。でも
少々状況が変わるきっかけを
知ってしまった…さてねぇ。
どうするんだろうか。