
著:嶋木あこ 先生

さーて、前回の最後から一体
何をしでかす気かと思ったが、
女経験が浅いからそうなるんだ
と合コンに連れて行かれた河村w
脱いでたのは、着替えてただけ。
とはいえ、結局はヒロキが
楽しんでるふうで大した
収穫もなく終わってしまう。
ヒロキが更に悪い遊びを
覚えてしまったように思えて
寂しさしかないんだけども。
あの…要するに女遊び。
そんなこんなで、帰ってきた
河村。こいつは相変わらずあやめに
まっすぐで、歌舞伎に関してはちょい
ちょい危なっかしいと思うけど、
それでも見てて安心するな。
大事なものはみんな歌舞伎に…
確かに、そうなっちゃうよね。
でも、きっとその歌舞伎の世界に
彼らが執着して頑張ってる理由は
元はと言えばあやめなんだよね。
そう考えると、ちょっと複雑だ。

「あなた様は…河村くんのお母さん…!!」
河村が歌舞伎に集中しているのを
見てあやめもそれを邪魔しないよう
にと密かに生活を送っていたある日…
家にいたあやめの元に現れた河村母。
いきなり気に入らないと言われたww
「結論から言うけど、気に入らない。」
でもそれはあやめに対してではなくて、
不甲斐ない息子に対してだったらしいw
そんなお母様は、あやめに可愛らしい
服を着せて、もしかしたら少し髪も
いじってあげたりしたんだろうかね。
河村が返ってくると可愛らしい
あやめが自分を出迎えてくれた。
美女が可愛らしい格好で可愛らしく
出迎えてくれた結果飛びつき…
お母様からの鉄槌がくだったww
なんかいいお母様で安心したわw

「でも見込み違いだったかしら?
恭之助の役者としての成長を邪魔する
ような女は木嶋屋にはいらないのよ?」
あやめはこの家に嫁ぐつもりで居候を
しているんだろうと思っていた母様。
でもあやめの思いを聞くと、こんな
きっつい言葉を言われてしまう。
でも、そんなことはきっとあやめが
1番わかってるんじゃないだろうか。
それでも、好きだと認めてしまったら
そういう嫉妬のような思いが出てくる
のは仕方がないんじゃと思うんだよね。
女の子だもの、今までヒロキのことで
いろいろ我慢してきた分もあって、
あやめに甘々な河村の態度はやはり
嬉しかったんじゃないかな…すごく。
あやめ自身、そういう歌舞伎に取られる
みたいな感覚で応援したいけど寂しい
って気持ちと葛藤してるんだろうと思う。
そういう気持ちとはこの先も長く戦う
ことになるんじゃないかな?お母様だって
親父さんを好きで結婚したのであれば
そういう時期あったんじゃないだろうか。
まあ、そこらの事情は知らないけど。
…どーなるのかな。

河村が演じる権助と清玄。
清玄はとても誠実な男性、
反して権助は不誠実だ。
真逆な役を演じるとなって、
役に入り込むタイプの河村の
単純思考は大きな混乱を招いた。
途中までは出来上がってきていた
役作り、顔見世の辺りになって
急にスランプに陥ったのだった。
それは中々元には戻らず、そんな
時に厄介な事実を知ることになる。
あやめを諦め優奈婚約を交わした
ヒロキが合コンで知り合ったばかり
の女と寝ている…という残念な事実。
権助を理解しようとすればするほど
権助とヒロキが重なって余計に理解
できなくなっていく河村…そんな
ことが続き、権助は自分が演じると
完二郎さんまで出てきてしまって…。
試しにとやってみた完二郎さんと
一弥の演技はとても素晴らしかった。
特に完二郎さん、さすがというもの。
そんな状況で馬鹿なことを言い出す河村。
「じゃあ多数決で決めようぜ。」
こうなるのは目に見えていた気がするw
なんでそんなアホなこと言ったよ…ww
わ~、これどうなるんよ。
一弥と恭之助のコンビ売りの予定
だったのに、完二郎と一弥になるん?
えぇえええええ!!???

結局、完二郎と一弥の公演という
ことで準備は進められていった。
後になってわかった話だが、あの
多数決は恭之助を否定してという
意味の結果ではなかったらしい。
「別に恭之助さんがダメって
つもりじゃななかったんだけど。」
「誰も完二郎さん指名しなかったら
マズいなって…そしたらあんな状態に…」
ということらしい。それを
聞いて思い立ったのかもしれない。
何をって‥いや~、殺しにでも来た
のかって雰囲気醸し出してるけど、
多分気絶させてどこかに監禁でも
したのかなって勝手に思っている。
他のみんなが恭之助がダメだと思っている
状況じゃないのなら、代役で恭之助の名を
上げても批判を食らうこともないだろう。
いや~、それにしても、物騒だ。

お母様の言葉や河村に放置される
寂しさ→怒りのせいで、河村の家を
出てボロアパートに戻ったあやめ。
まあ、そんなこともあるよね←
そんな中、学校に来ていたあやめの
元に突然やってきてあやめをどこ
かへ連れて行ったという…ヒロキ。
その先は公演を行う劇場だった。
きっかけはどーあれ、役をおろされて
しまった河村は舞台袖で拗ねていたw
そこにやってきたあやめが、役をまだ
つかめないままでいた河村に1つの解釈
を話して聞かせる…あやめは歌舞伎を
ずっと好きでいただけあってすごいな。
まあ、この後残念な光景もあったがw
役作りのためにあやめは胸を揉まれたw
結果的には彼の中で役が出来上がった。
その頃入ってきた情報、完二郎
が行方不明だという知らせだ。
待っていたと言わんばかりに
恭之助を代役にと勧めるヒロキ。
…頭のいいやつはやること怖い。
まあ実際には何したか謎だけど。
でも、これで最初の予定通り
恭之助と一弥が演じる『桜姫
東文章』の舞台が拝める…かな?

あやめ、彼女もなんだかんだと
気持ちが落ち着いたみたいですね。
この感じなら河村の家にまたお世話に
なりに行く日も遠くはないかもだ。
さて、10巻では舞台が始まるよ。
~ひとこと~
え~、一先ず、ヒロキが壊れてく。
それだけが毎度毎度恐ろしく感じる。
でも、真面目で誰かを傷つけるのに
良心が働いていた自分を殺す…そんな
思いを抱いてはいたものの、行動は
確かにそういう理性を消し去って
しまった人のように思えるけど
やはりまだ少しは理性が残ってる
気がする。なんとなくだけどね。
まあ、その中心にいるのはやはり
恭之助なんだなって感じではある。
一先ずは舞台がどーなるかですが、
いや~、心配事がたえませんね。