ぴんとこな 第9巻

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著:嶋木あこ 先生

ぴんとこな9-1

さーて、前回の最後から一体
何をしでかす気かと思ったが、
女経験が浅いからそうなるんだ
と合コンに連れて行かれた河村w
脱いでたのは、着替えてただけ。

とはいえ、結局はヒロキが
楽しんでるふうで大した
収穫もなく終わってしまう。

ヒロキが更に悪い遊びを
覚えてしまったように思えて
寂しさしかないんだけども。

あの…要するに女遊び。

そんなこんなで、帰ってきた
河村。こいつは相変わらずあやめに
まっすぐで、歌舞伎に関してはちょい
ちょい危なっかしいと思うけど、
それでも見てて安心するな。

大事なものはみんな歌舞伎に…
確かに、そうなっちゃうよね。
でも、きっとその歌舞伎の世界に
彼らが執着して頑張ってる理由は
元はと言えばあやめなんだよね。

そう考えると、ちょっと複雑だ。

ぴんとこな9-2

「あなた様は…河村くんのお母さん…!!」

河村が歌舞伎に集中しているのを
見てあやめもそれを邪魔しないよう
にと密かに生活を送っていたある日…

家にいたあやめの元に現れた河村母。
いきなり気に入らないと言われたww

「結論から言うけど、気に入らない。」

でもそれはあやめに対してではなくて、
不甲斐ない息子に対してだったらしいw

そんなお母様は、あやめに可愛らしい
服を着せて、もしかしたら少し髪も
いじってあげたりしたんだろうかね。

河村が返ってくると可愛らしい
あやめが自分を出迎えてくれた。

美女が可愛らしい格好で可愛らしく
出迎えてくれた結果飛びつき…
お母様からの鉄槌がくだったww
なんかいいお母様で安心したわw

ぴんとこな9-3

「でも見込み違いだったかしら?
恭之助の役者としての成長を邪魔する
ような女は木嶋屋にはいらないのよ?」

あやめはこの家に嫁ぐつもりで居候を
しているんだろうと思っていた母様。

でもあやめの思いを聞くと、こんな
きっつい言葉を言われてしまう。

でも、そんなことはきっとあやめが
1番わかってるんじゃないだろうか。
それでも、好きだと認めてしまったら
そういう嫉妬のような思いが出てくる
のは仕方がないんじゃと思うんだよね。

女の子だもの、今までヒロキのことで
いろいろ我慢してきた分もあって、
あやめに甘々な河村の態度はやはり
嬉しかったんじゃないかな…すごく。

あやめ自身、そういう歌舞伎に取られる
みたいな感覚で応援したいけど寂しい
って気持ちと葛藤してるんだろうと思う。

そういう気持ちとはこの先も長く戦う
ことになるんじゃないかな?お母様だって
親父さんを好きで結婚したのであれば
そういう時期あったんじゃないだろうか。
まあ、そこらの事情は知らないけど。

…どーなるのかな。

ぴんとこな9-4

河村が演じる権助と清玄。
清玄はとても誠実な男性、
反して権助は不誠実だ。

真逆な役を演じるとなって、
役に入り込むタイプの河村の
単純思考は大きな混乱を招いた。

途中までは出来上がってきていた
役作り、顔見世の辺りになって
急にスランプに陥ったのだった。

それは中々元には戻らず、そんな
時に厄介な事実を知ることになる。

あやめを諦め優奈婚約を交わした
ヒロキが合コンで知り合ったばかり
の女と寝ている…という残念な事実。

権助を理解しようとすればするほど
権助とヒロキが重なって余計に理解
できなくなっていく河村…そんな
ことが続き、権助は自分が演じると
完二郎さんまで出てきてしまって…。

試しにとやってみた完二郎さんと
一弥の演技はとても素晴らしかった。
特に完二郎さん、さすがというもの。

そんな状況で馬鹿なことを言い出す河村。

「じゃあ多数決で決めようぜ。」

こうなるのは目に見えていた気がするw
なんでそんなアホなこと言ったよ…ww

わ~、これどうなるんよ。
一弥と恭之助のコンビ売りの予定
だったのに、完二郎と一弥になるん?

えぇえええええ!!???

ぴんとこな9-5

結局、完二郎と一弥の公演という
ことで準備は進められていった。

後になってわかった話だが、あの
多数決は恭之助を否定してという
意味の結果ではなかったらしい。

「別に恭之助さんがダメって
つもりじゃななかったんだけど。」

「誰も完二郎さん指名しなかったら
マズいなって…そしたらあんな状態に…」

ということらしい。それを
聞いて思い立ったのかもしれない。

何をって‥いや~、殺しにでも来た
のかって雰囲気醸し出してるけど、
多分気絶させてどこかに監禁でも
したのかなって勝手に思っている。

他のみんなが恭之助がダメだと思っている
状況じゃないのなら、代役で恭之助の名を
上げても批判を食らうこともないだろう。

いや~、それにしても、物騒だ。

ぴんとこな9-6

お母様の言葉や河村に放置される
寂しさ→怒りのせいで、河村の家を
出てボロアパートに戻ったあやめ。

まあ、そんなこともあるよね←

そんな中、学校に来ていたあやめの
元に突然やってきてあやめをどこ
かへ連れて行ったという…ヒロキ。
その先は公演を行う劇場だった。

きっかけはどーあれ、役をおろされて
しまった河村は舞台袖で拗ねていたw
そこにやってきたあやめが、役をまだ
つかめないままでいた河村に1つの解釈
を話して聞かせる…あやめは歌舞伎を
ずっと好きでいただけあってすごいな。

まあ、この後残念な光景もあったがw
役作りのためにあやめは胸を揉まれたw
結果的には彼の中で役が出来上がった。

その頃入ってきた情報、完二郎
が行方不明だという知らせだ。

待っていたと言わんばかりに
恭之助を代役にと勧めるヒロキ。
…頭のいいやつはやること怖い。
まあ実際には何したか謎だけど。

でも、これで最初の予定通り
恭之助と一弥が演じる『桜姫
東文章』の舞台が拝める…かな?

ぴんとこな9-7

あやめ、彼女もなんだかんだと
気持ちが落ち着いたみたいですね。

この感じなら河村の家にまたお世話に
なりに行く日も遠くはないかもだ。

さて、10巻では舞台が始まるよ。

~ひとこと~

え~、一先ず、ヒロキが壊れてく。
それだけが毎度毎度恐ろしく感じる。

でも、真面目で誰かを傷つけるのに
良心が働いていた自分を殺す…そんな
思いを抱いてはいたものの、行動は
確かにそういう理性を消し去って
しまった人のように思えるけど
やはりまだ少しは理性が残ってる
気がする。なんとなくだけどね。

まあ、その中心にいるのはやはり
恭之助なんだなって感じではある。

一先ずは舞台がどーなるかですが、
いや~、心配事がたえませんね。