著:嶋木あこ 先生

1巻でのイメージでは厳しすぎる
父親…みたいな印象が強かった。
でも、実際はそういうわけでも
なかったのかもしれないと知る。
幼い頃の話が少し出てきた。
まだ3歳くらいの河村に対して、
親父さんはもうメロメロ状態w
物凄く甘やかしているようだった。
それに変化が生じたのは親父さんの
父親、河村の祖父が亡くなった時。
何か…言われたようだった。その
言葉は明かされていないけれど、
その言葉と当時の河村の言葉で
親父さんは河村へのスパルタ
教育を始めたように思えた。
「大きくなったらパパと
じいじみたくなる。」
幼かった河村だけど、歌舞伎が好き、
だから自分もそうなりたいという
意志は凄くしっかりしていたようだ。
祖父の言葉は何だったんだろう。
ちゃんと、愛されてる息子だって
ことがわかっただけで嬉しかった。
それと親父さんの病気…やっぱ
がんとかなのかな?でもちゃんと
治せるような状態にはあるらしい。
なら…良かった。これ以上無理して
取り返しの付かないことにならない
ことだけをただただ祈りたいね。

『誰かに頼られたい症候群』
あやめがまたおかしな方向にww
ヒロくんが特別なんだって、多分
それが気持ちにストップかけようと
した結果出した答えなんだろうなw
頼られたいのは、多分母性でしょ?
それだって恋心の原因に十分なり
うるものだと思うんだけどなぁ…w
この、あやめの謎思考に対して、
春彦はやっぱりバカじゃねーの?
なーんて思っているのであったw

場所は変わりましてヒロキくん。
彼はここ最近、歌舞伎…というより
恭之助のことで頭がいっぱいに
なっていたようでした。まあ、
7巻でもそんな感じだったしw
それがあやめとのことで舞い上がって
腑抜けている感じになっている状態w
そんな感じで、河村の親父さんの
見舞いにも行こうとしたらしいんだ
けど、河村とあやめの様子を見て
途中で帰ってきてしまったようだ。
それを知ってヒロキの前に顔を出した
河村…その時のヒロキの嬉しそうな顔w
恋でもしてんのかってレベルにね。
きっと、惚れ込んでるんだと思うよ。
BL的なんでなくて、ただただ恭之助の
演技に、歌舞伎役者としての彼にさ。
あやめの言うように、ヒロキは
歌舞伎に恋をしてしまったんだろう。
でもそんなヒロキの嬉しそうな表情も
つかの間のことで、声をかけてきた
河村が歌舞伎の話をしてくるかと
思いきやひたすらあやめのことで
ほぼ惚気…だったわけですよね。
もう、やっぱ腑抜けちゃってるんすよw
自分の頭の中は恭之助のことで
溢れかえってるって言うのに…って。
「なんかメンド臭くなってきた…」
あは~見放されたwww
恭之助見放されたぞwww
たしかに見放したくもなるがw
これでヒロキはまともになるのか
更に壊れていってしまうのか。
あ~なんかもう、不安だよ。

偶然、会ったらしい優奈と梢六。
でも多分、無意識かもだけど優奈は
梢六を待っていたのかもしれないね。
正式に婚約者となって立場的に恭之助
と並んでからのヒロキは、少しずつ
誤魔化そうとはしているようだけど
明らかに優奈に対して冷たくなった。
優奈だってバカじゃない。好きな
相手のそういう変化には敏感だ。
そんなことない、大丈夫だ。
そんなふうに自分に言い聞かせる
にもそろそろ限界だったのかもね。
「そんなんじゃないってば!」
「うぬぼれないで…だいたい
なんの取柄もないアナタと私が
一緒になれるワケないでしょ!?」
この場は、梢六にひどい言葉を
浴びせてその場を立ち去った優奈。
何の取柄もない…それは今の梢六
にはきっつい言葉だったろうな。
でも、一緒になれるワケない…
一緒になるのもいいなって思う
くらいに心が揺れてる可能性は
大きいのかもしれないと思った。
でも現実そう簡単じゃないから、
それをぶつけてしまったのかなって。
梢六にとって都合の良すぎる解釈
だけど、最近の梢六がなんか一途
過ぎて見てて可哀想になってきて←
立場とか関係なければ、優奈は梢六を
選んだほうが本当の意味で愛されて
幸せになれると思うんだけどな…。

河村の誕生日の日、出掛けて
いた河村はあやめの待つ家に
向かっている予定だった。
こっそり誕生パーティの準備を
してくれているのを知ってたから。
でも、河村の頭にはヒロキの言葉
が残ったまま消えてくれなかった。
「なんかメンド臭くなってきた
…恭之助さんはもういらない。」
あやめと一緒にいたいから…それを
理由にヒロキが初の立役をする油地獄
の地方公演の誘いを断っていた河村。
でも、やはり彼は歌舞伎が好きなのだ。
きっと無意識に…足が向かったのは
ヒロキが舞台にいる公演の場所だった。
公演はもう10日目…それでも未だに
与兵衛を掴みきれずに型にはまった
演技を続けていたヒロキだったが、
恭之助が来てくれたことで彼の思考
に変化が生まれた。河村の誕生日に
傍にいられなかったあやめを思い、
そんなあやめに夢中な河村を思い、
優奈を思い…そんな中で自分を
少しずつ失っていった自分を。
(余計な感情はいらない。そんな自分
いらない。死んでしまえばいい。)
そんなヒロキの思考と与兵衛が重なる。
まるで自分を殺すように、お吉を殺す。
衝動的な殺人。一弥の演技は、会場中の
視線を集め怯えさせたのではないだろうか。
そしてそれは河村も同じだった。
魅了されて、悔しくて、苦しくて。
「なんだこれ…俺だって……」
一弥の演技ではなく、リアルでの
ヒロキに関しては不安が大きいが、
今回の公演、演技が恭之助がまた
大きく成長するきっかけになる
ことは明らかではないだろうか。
あやめ…口では歌舞伎役者として
そうするべきだからと納得した
ようなことを言っていたけれど
自分の所にきてくれなくて隠れて
泣いてたな…ヒロキにも河村にも、
そしてもちろんあやめにも…
これから先もずっと歌舞伎に
囚われて生きてくんだろうな。

油地獄の公演の後、感動して
会場から動けずにいた河村w
そしてそこにはヒロキも来た。
そんな場に現れた歌舞伎興行を
取り仕切る梅竹株式会社副社長
の白木義男(通称:社長ジュニア)の
提案で、恭之助と一弥のコンビ売りと
いう目的の上である演目をすることに。
『桜姫東文章』
白菊丸・桜姫 ― 一弥
清玄・権助 ― 恭之助
それぞれが二役こなすらしい。
ヒロキの言うように、濡れ場が
ある演目らしいのだが、理解が
薄いまま自信満々な態度の河村。
「この俺にできない役なんて
ありませんよ。なんたって
木嶋屋の御曹司ですから!!」
この言葉に嘘はなかったろう。
事実、一弥の演技を見て自分も
負けていられないと決心したばかり。
どんな辛いことも乗り越えて
立派にこなす覚悟はあったはず。
でも、ほんと理解が薄かったw
(俺は…!!DTなんですが…)
それでも心の声とは裏腹に、
大見栄を切ってしまう河村w
「お任せください、
得意分野ですから!!」
さてさて、大丈夫かねww

大見栄を切ってしまった手前、
なんとしても役を理解し最高の
演技をしなければと意気込むも、
DT…あやめの胸元を見ただけで
鼻血を出すようなレベルだった
ため、役に理解を深めようにも
どうにも浅い考察止まりの河村。
家にいるとあやめのことでいっぱい
でムラムラしちゃって仕方ないため、
一人暮らしを始めたヒロキの元へ。
そこでDTだということがバレて
しまい…さて、どーなるんだw
~ひとこと~
いや~、おもしろかったですよ。
でも、まあ理解を深めるには
実際に演じる2人がってのは確か
にありなのかもしれないけど…
一体何すんのこの人達←