著:嶋木あこ 先生

あー…もう、いろいろごちゃ
ごちゃ。梢六は、あやめに
ヒロくんの相手が優奈である
ことも話していたらしい。
きっと、本人に聞くまでは
信じられなかったんだろう。
って直後のこれ。まあ脅されて
たし断れなかったんだろうな。
でも、梢六がなんだかすごく
切なそうな顔してんのは気のせい?
まだいろいろ謎が多いですね。

腑抜けたヒロくんは、もう歌舞伎を
辞めると言う。それを少しでも復活
させようと子供に歌舞伎を教える
ボランティアに連れて来た河村。
いい雰囲気に見えたけど、途中で
あやめのことを思い出してしまい
その場を立ち去ろうとしたヒロキ
を河村は全力で引き止めた。
ここまでする必要はない。
そんなふうに思ったのに…
「ズルいじゃねーか!!俺を
こんなにやる気にさせといて
自分だけどっかに行くのかよ!?」
本当は、気付いていたらしいんだ。
あやめがヒロくんにあの言葉を
ぶつけた本当の理由…歌舞伎を
させるためだったんだってこと。
そして自分もそれをわかった
上であやめを引き止めること
をしなかったんだと言う。
ほんと…つくづく歌舞伎に
振り回される人たちだなw
腑抜けた演技ばかりしていた
河村をここまで引き上げたのは
紛れもないヒロキだったんだ。
今度は河村が…きっと大丈夫。
前よりもっと高みへ引き上げる
手助けを全力でしてくれるはず。
だから…大好きなあやめを手放して
まで守った歌舞伎をそう簡単に
諦めるだなんて言わないでほしい。

…さて梢六。優奈に情でも沸いたか?
まあ結果的に泣かせちゃったしね。
彼にも良心くらいあるんだろう←
それとも…実は惚れてるのか??

西田屋の御曹司、完二郎さんの
はからいもあって、前回の公演での
失態を挽回できる機会を貰った。
そこで演じるのは「三人吉三」
という演目。これは知ってる。
どこかで聞いたことがあるわ←
3人の吉三という泥棒の話。
お嬢は美しい女性に扮した男。
和尚 ― 完二郎
お坊 ― 恭之助
お嬢 ― 一弥
・・・こんな配役になった。
この演目ではお坊とお嬢が
恋愛関係になるらしい…BL。
あやめからの解説を受け、
今のままお互いをを嫌い…な
レベルの仲では成り立たない。
そう思った河村は2人の息を
合わせるためにとヒロキを
食事に連れてきたのだが…
ふと頭に浮かんで考える。
(なんで俺コイツのことで
こんなに必死になってんだっけ?)
(―いや、とにかく理由はわかんねー
けど、辞めさせたくないんだよ。)
(あれ?そういえばこの
気持ち何かに似て…)
そう思った時ヒロキと目が合う河村。
『きゅん…』
うん、そりゃびっくりだよw
そんな心臓の誤作動?の影響か、
汚れを拭われたことでこの表情w
おーい、大丈夫か河村~ww
落ち着け~落ち着くんだ~www

次の日、奢られたコーヒー代を
払いに来たヒロキ。会っても
きゅん…となることはなくて
安心していた河村だったが、
お金を手渡す際に手が触れると、
河村は盛大にお金をぶちまけた。
もしかしたら、河村の変化に
ヒロキは気付いていて試す
よなことをしたのかもしれないw
おいおいおいww
どーした河村www
ほんとに大丈夫かいww
あー笑うしかないんだけど。
ヒロイン不在なんだけど…w
これBLじゃないはずなんだけどw
ヒロキ曰く、役に入り込もうと
した結果がこれだろうとのことw
そーなってしまうほど真剣に
歌舞伎に向き合っているってのは
すごくいいことだけどね。なんか
いろいろ変な方向に行ってるがw

梢六も今回の三人吉三の
稽古には参加していた。
その稽古でのこと、確かに彼に
とっては嬉しいこともあったりして
それを理由に呼び出したのかもな。
でも、ほんとの所はそれよりも、
泣かせてしまったあの時のことを
詫たい気持ちもあってか、買った
ネックレスを渡したかったんだろう。
でも脅されたこともあって、
優奈にはヒロキに話されたら
全て終わり…みたいな恐怖心が
何より強かったんだろうな。
まくし立てるように叫び出す。
…梢六、ほんとに惚れてんのかな?
なんか、彼の感じを見てると
そう思えて仕方ないというか…
ヒロキじゃなきゃダメ…そんな
言葉をきっかけに、提案をする。
「言いませんよ。俺の
お願い聞いてくれたらね。」
今度は何する気だよ。
…でも、少しだけ梢六が
哀れに思えてきたわ。

梢六の策略によりヒロキは、あやめの
学校の倉庫に閉じ込められてしまう。
これが、梢六の言ったお願いだろう。
お陰で、梢六はお嬢の代役を務める
機会を得ることになったのだから。
まあ…ひどい有様だったけどもw
そしてヒロキ…偶然異変に気付いた
あやめの助けで遅刻はしたがなんとか
全てが終わる前に公演に辿り着き最後
のシーンは無事演じることが出来た。
そうして河村の笑顔を見て思う。
そして誓う。その結果あやめを
失うことになったとしても。
(それでも決めたよ。僕は
僕は君と同じ場所に行く)
歌舞伎の道を、歩み続けること。
ずっと幼い頃から憧れた恭之助と
共に歩み続けていくことを誓った。
~ひとこと~
いや~いろいろあったけども
結果としては良かったのかな?
盛大な遅刻でお叱りはあるだろう。
でも、なんとか辿り着いたことで
最後だけはひどい状況だった公演
を持ち直すことが出来たのだから。
さてね、覚悟も決まったわけだ。
あとは頑張るだけですよヒロくん。
この公演の話が終われば河村の
ヒロくんへの恋心も消えるだろうw
それでは、6巻でまた!