著:水野美波 先生

恵ちゃんを心配して心配して
仕方なくなった希美は、片倉
先生に相談してみることにした。
弟の心境を、片倉先生はこんな
ふうに希美に話す…子供だから。
でも…その変わることを恐れる
っていうのは少しわかる気がする。
環境でも、景色でも、変化して
しまうことはとても悲しく感じる。

ある日、恵ちゃんは心配して世話を
やくような真似をする希美に対して
冷たい態度をとって泣かせてしまう。
それにブチ切れるまっつん、対して
恵ちゃんもグレッグレでキレちゃって…
いつもの様子からは比べ物にならない
グレ具合に、中学時代も恵ちゃんと
一緒だったたいぞーに助言を求める。
すると、今のように荒れていたことが
過去にもあったんだと話してくれた。
中学卒業が近づいた頃…ちょうど
3年前の今頃ということだった…。
「お前らと仲良くなってからだわ。」
そこから復活できたのは、高校に
入り夏樹達と仲良くなってから。
今は彼らがいるから…もしかしたら
何とか出来るかもしれないね。
頑張れ友人達!!
恵ちゃんも、こんなやつらと
出会えて思ってもらえて幸せだ。

…わーおっwww
知らぬ間にそんなことにw
あんなやり取りがあって近い
うちになるかもなんて思った
けども…おめでとうございます!
友達の延長みたいな感じで
ずっと仲良くやってそうだ…w

「待ってました!!恵ちゃん!!
オレたちと話をしませんか!?」
学校から帰ろうとする恵ちゃんを
待ってた夏樹、まっつん、つよぽん。
恵ちゃん、不安なだけなんだよ。
寂しいだけなんだよ、今の楽しい
時間が終わって自分一人だけが
取り残されるのが怖いんだよ。
ケンカをしたいわけでもない。
それでも自分の不安や恐怖を
伝えることも上手くできなくて、
今までもずっとそういうことを
考えることから逃げてきたんだ。
そこで冷たい態度を取り続けて
しまった恵ちゃんを見捨てずに、
どこまでもまっすぐにぶつかって
きてくれた彼らがいたから…
「友達なのは変わんないよ!!
約束する!!離れてもどこに
いても変わんないから!!」
「楽しいことまだまだあるよ!!」
「作ろうよ!!一緒に!!」
やっと恵ちゃんは今と向き合えた。
謝れた…きっとずっと一人で我慢
してきたんじゃないかな…涙も。
恵ちゃん…寂しい気持ちはやっぱり
消えないのかもしれないけど、もう
大丈夫よね?恵ちゃんは1人じゃない。

いつもの調子を取り戻した恵ちゃん
は、まず希美の元へ謝りに行った。
「冷たい態度とってごめんね。」
「オレのためにありがとう。」
そうして無事仲直り…している所に
それだけかといつもの調子で絡む
まっつんと恵ちゃんのやりとりで…
「いつもの恵一さんだーっ!!!」
安心して勢いのままに恵ちゃんに
抱きついて離れなくなった希美w
その様子に一瞬は驚いたものの
後には嬉しそうな顔をして・・・
恵ちゃんの心、希美に
捕まっちゃったのかな?
長かったけど…まっすぐに彼を
思い続けてどんな彼も受け入れた。
まっすぐな希美の思いが届いたって
ことだったのかもしれないなぁ♡
付き合うとかそういう描写は
なかったけど…きっと近い将来
この2人は付き合うんだろう。
希美に対しては今までの恵ちゃん
のイメージ程のドSは発揮されて
いなかった気がするけど、それは
彼の心の弱さの現れもあった様子
だし…まあ、Sっ気は強いけれどもw
今後、2人の様子を見守り続けたいのに
最終巻ってのが寂しくて仕方がないw

時の流れは早いもので卒業式。
学力的な問題も多かったろうに
全員無事志望大学に合格した。
そして卒業式を終え…楽しい時間も
残りわずか、記念撮影なんかを
各々にしている一角のこの2人♡
「最後くらい笑うもん。」
そう言ってくれたまりの言葉、
本物だったわ…可愛すぎるわ!!
そしてまっつんの必死さね…♡
口喧嘩の絶えない2人っぽいけど
それでもそこにきっと愛はあって
…これから、幸せになって欲しい♡
まりほんと可愛いずるいわぁ…♡w

中学の頃から、あまりクラスの中で
存在感のある子ではなかったらしい。
でもそのままじゃ嫌だって気持ちも
あって、いろいろ挑戦して変わって…
夏樹がまっすぐに杏奈に片思いしてた
頃、杏奈にとって夏樹はずっと心の
支えになっていたのかもしれないね。
「本当に楽しかったな。」
そう、満面の笑顔で杏奈は言った。
寂しさももちろんあるだろうけど、
そんなふうに思える高校生活を
送れたことは今後の彼らにとって
大きな糧になっていくんだろう。
卒業、おめでとうございます☆
~ひとこと~
うわぁあああんんん(泣)
完結ですよ虹色デイズ…悲しい。
でもでも、実はここでお知らせが!
本作はここで完結になりますが、
この先も不定期連載で『虹色日和』
として彼らのストーリーは描き続け
られていくと水野先生言ってます!!
不定期連載なら、単行本になるまで
きっとかなり時間もかかりますが、
機会があれば紹介していきたいです。
全15巻、お付き合い頂き
ありがとうございました。