著:水野美波 先生

全てを話したまり。嫌われたらと
すごく怖い気持ちもあった中で、
杏奈はまりのことで涙を流した。
気持ちに気付けなくてごめんと、
話してくれたことへのありがとう。
きっと互いが互いに大きな支えに
なっていたんだろう…友達として、
でもきっとそれ以上のものもあった。
杏奈にとってそれは恋ではなかった
かもしれないけど、とても大切な
友達ということは変わらないだろう。
やっぱり杏奈は杏奈だなって思う。
こんな杏奈だからまりは好きになった
んだと思うし、そしてこんなまり
だったから杏奈は大切に思えた。
これからは…本当の友達として。
まりの中にあったいろんな後ろめたさ。
すぐに振り払える思いじゃないかも
しれないけど、これからは本音で
どこまでも語り合える仲になれる。
きっと大丈夫だよ…前に進もう。

きっと今のまりはすごく複雑な心境だと
思う。悲しい、つらい、だけど嬉しい、
安堵‥。まっつんが待っててくれたから、
今もそばにいてくれるからきっと大丈夫。
まり、ほんと良く頑張ったね。
お疲れ様。まりにとってまっつんに
対する気持ちが恋なのかわからない。
でもまりは誰かの1番を望み、まっつん
はまりをその1番にしたいと思ってる。
今はそれでいいのかもなんて思った。
きっと少しずつ変わってくだろう。

「告白しようとする時って緊張
するし勇気がいるし怖いし不安で
いっぱいだけど、好きな人を悲し
ませたくて言うわけじゃないと思う
んだ。好きなら一緒に幸せになれたら
いいなって思って告うはずだし…。」
だから幸せを見つけて欲しい…
夏樹の言葉で前向きになれた。
「杏奈に幸せになってもらいたい
から……だから杏奈もがんばって!」
まりの言葉で前に進むことを
決意出来た…きっと大丈夫。
これから少しずつ、杏奈は恋に
前向きに頑張っていけるはず。

杏奈の心も晴れ前向きになれた
頃、約束の学祭がやってくる。
夏樹は想いを伝える時を、学祭
と定めて気合を入れてる様子だ。
…夏樹も杏奈も、頑張れっ!!

学祭準備中のある事故…w
落としたじゃがいもを拾おうと
したら予想外に近い距離に接近。
慌てた夏樹に対し、杏奈は顔を
真っ赤にしたまま固まった。
そしてつい口走ってしまう。
言うつもりのなかった、去年
のクリスマス時のキスの話を。
それを追求するタイミングも
逃し1人でモヤつき始める夏樹。
もちろん自分とのキスだなんて
思っていない…誰かとキスした
ことあるんだ…っていう誤解。
「まさかオレ…?
なわけないか…。」
そのまさかなんだけどな…ww
これからって時に…杏奈の好きな
人もキスの相手も正体は夏樹自身
なのに…余計な情報に惑わされてる。

ふと、その先を考えてしまった。
告白してフラれてしまったら……?
好きな気持ちは決して揺らがない。
それでも、伝えるのが怖くなって
しまったんだろうね…伝えようと
して、言葉が出てこなくなった。
夏樹、自分で言ってたものね。
告白するのってきっとすごく怖いと
思うんだよ…それでも伝えずに今の
ままじゃ嫌だから勇気を出すんだ。
それでもね…いろんな不安要素で
頭が一杯になってる時に無理して
伝えようとしても言葉が出てこなく
なるのも仕方ないかもとも思うんだ。
気持ちをしっかり持って、ちゃんと
伝える覚悟をしてからじゃなきゃ…
簡単に怖気づいてしまいそうだな。

妨害もしたけど、最終的に勇気
をくれたのはモッチーだった。
(それを伝えなきゃずっとずっと
変わらないもの。大好きな君の、
君の笑顔がもっと見たい。
最初からそれだけなんだ。)
不安も恐怖も、好きなんだから変化を
恐れるのは仕方がないことなんだろう。
それでもこのままじゃ足りないって
思うから前に進みたいって思うから
勇気を出さなきゃいけない時なんだ。
頑張れ、夏樹。
~ひとこと~
次巻ついに告白か!???
夏樹が覚悟を決めた。
‥モッチー頑張ったなw
気持ち的にそこまでひどく
落ちずに済んでいたけれど、
だからといって完璧にもう
杏奈を好きでないわけでは
なんだろうと思うんだ。
それなのに夏樹の背中を押して
くれたのは…前に余計なことを
言ってしまったお詫びってのも
多少あったのかなと感じている。
まりとまっつんは、まりの態度が
多少柔らかくなった以外は以前と
そんなに変わりないけれど、一応
付き合うというかたちに収まった。
まっつんがデレデレで笑うww
残り3巻分で完結ですね。
一体どんなふうにまとめて
くれるんでしょうか…??
それでは一先ずまた次巻で!!