著：水野美波 先生
(人に甘えてばかりの
自分がいやだった。)
このままではいけないんじゃないか…
漠然とした不安を抱えていたその頃
希美は恵ちゃんと出会って変わった。
今までは何でも助けられて自分で
やりたいことも得意なこともない。
そんなふうだった希美が、興味を
持ち、彼に振り向いてもらうために
自分から頑張ろうと思うようになった。
そして実際、中々上手くいかない
状況にもへこたれずに恋している。
恵ちゃんのあの言葉や態度によって
随分沈んだかもしれないけど…きっと
まだこれからだと思うから…希美、
強くなれ、恵ちゃんは希美のこと
きっと待ってるから…負けるな希美。
恵ちゃんのドSだとか趣向だとかは
一先ずおいといて、希美がいい方に
変わるきっかけをくれたのは確かだ。
希美にも、恵ちゃんにも2人の今の
関係はプラスになりそうな気がする。
学校からの帰り道、偶然恵ちゃんと
会った希美。そこでね、いろいろと
話をしてたんだけどもね…言葉責め?ｗ
「苦しんだ?オレが何考えてる
かわかんなかった?」
「自分の事もわかんなかった?でもさ、
そんな自分が嫌いじゃないでしょ?」
恵ちゃんの言葉に、恥ずかしい、
辛い…そんな感情でいっぱいになり
ながらも肯定する希美の耳元へ…
「よく…できました。」
おかげで、希美はドキドキしすぎて
立っていられず座り込んでしまうｗ
…なんといいますか、恵ちゃんって
こういうモードに入るとなんというか
大人の色気みたいの出しますよね…ｗ
ずるいわ、びっくりするわｗｗ←動揺
今までの、私がぼんやり抱いていた
恵ちゃんのイメージと、今の希美に
対する恵ちゃんの態度って少し違う
とこがあるんですよね…まだ全然
序盤だってことなんでしょうか??
ムチはまあ最終段階だとしてもｗ
少々厳しい態度をとった後には
とびきり甘い態度をとってきたり…
そもそも恵ちゃんのアメとムチ、
ムチの部分が言葉に反してとびきり
甘いものに感じる時があるんです…
あれ?これ私も洗脳されてます?ｗ
何はともあれ、希美はほんと、
この人しかいないってなってるし、
恵ちゃんもね、完璧にロックオン
してるように思えてならないんだ。
自分を追いかけてる希美に対して、
こっちにおいでって…態度とは裏腹
な時もあるけど、きっと待ってる。
恵ちゃんの目がそう言ってるよう
に感じてならないんですよっ!!!ｗ
これは、バレンタインデーのお話。
前にもここのお話はあったんだけど、
杏奈が夏樹にチョコを渡しに来てて、
同じラッピングのチョコを他3人にも
杏奈とまりの2人から…と貰っていた。
それで、貰えたのは嬉しいけど素直に
喜びきれない様子の夏樹に、連名で
お怒りのまっつんに対してまりちゃん。
「言っとくけどそれあたし
消費税分しか出してないから。」
なんてことを言っていたのだけれど、
本当は全然そんなことなかったらしい。
最初夏樹だけにチョコを買おうと
していた杏奈に、他の3人にも買う
ようにと言ったのはまりだった。
「いーのいーの、こういうのは
渡すことに意味があるんだから。」
まりの、優しさだなって感じた。
まっつんには伝わってないけど…
これ実はめっちゃ喜ぶとこだよ!ｗ
2年程前の宿泊研修でのお話。
チャラそーな人(まっつん)と
怖そーな人(恵ちゃん)と
怒らせちゃった人(つよぽん)と
組むことになった夏樹だった。
そう、これがあの4人が今の
ように仲良くなるきっかけだ。
最初は不安になる夏樹…結果は、
大荒れでしたよね3人共がね。
でも最終的に…
「いいかげんに…してくれない…?」
お怒りの言葉とは裏腹に、最後
泣き出してしまった夏樹を見て、
大喧嘩になりそうだった3人は
喧嘩を止めることになったのだ。
「けど本当はね、本当は4人でいる
のも面白そうだなって思ってた!!」
大荒れな3人、我慢して頑張ってた
けど限界で爆発した夏樹…その結果
今の4人がいるんだと思うとね…そう
いう始まりもありかもしれないね。
筧くん、バスケ部の人でまりや杏奈、
あとはモッチーと同じクラスかな?
彼はモッチーの恋を応援しようと
してる人みたい。修学旅行の委員に
まりがなった所で、杏奈にべったりの
まりを引き止めたりするつもりなのか
同じ委員に立候補したらしかった。
…この委員の間、モッチーは杏奈と
2人で修旅の打ち合わせみたいな
ことをしている様子だったけど、
委員が終わった直後まっつんと
まりは即行杏奈のもとへ行った。
正確には、杏奈のもとへ急いだ
まりにまっつんがついてったｗ
今までは、杏奈に好きな人は
いなかったし夏樹もモッチーも
同じ土俵に立っていただろう。
でも今は違う…気持ちを知られてる
わけじゃないけど、モッチーから
見ても自分の方が不利だってことは
わかってしまったんじゃないかな?
まりとまっつんを抑えきれなかった
筧くんが今度は本気出すと話すと、
「オレもそうします…。」
モッチーもこれから本気を出すらしい。
…さて、いろいろ不安になってきたよ。
「…オレ、修学旅行中に告白
しようと思ってます。だから
邪魔しないで下さいね。」
モッチーの本気…そう来たか。
いやでもうん…それくらい
切羽詰まってるんだよね・・・
モッチーの宣戦布告を受けて、
夏樹も修旅中に動く覚悟を決める。
…波乱の修旅になりそうですね…。
「ごめん…修旅と…ゆきりん
の誕生日…被っちゃってて…
4月26日は京都にいます…。」
ちょっと可哀想だけども、
そんでもすっごくいいな…♡
二人共、すっごくいいなぁ!!
ほんと、2人共すごく素敵な
子だよなって思えて仕方ない。
ほんと…心が暖かくなるよ♡♡
～ひとこと～
8巻でしたぁ!!
それぞれの恋が1歩前進…とまでは
いかないかもしれないけれど、
気持ちの面で前進してる気がする。
ゆきりんとつよぽんは相変わらず
すんごくすんごくいいっ、好き♡ｗ
まっつんの所はまりの変化があり、
恵ちゃんと希美はきっとお互いに、
夏樹は…告白の覚悟を決めた所。
この先に波乱の予感はあるものの、
頑張らないといけないところだね。
きっと杏奈も…悩むかもしれない。
次巻はいろいろつらい面も出て
くるかもしれませんが…またそこで
それぞれ成長できたらと願います。
では、また9巻で!!
