夏雪ランデブー 第2巻

著:河内遙 先生

夏雪ランデブー2-1

ミホさんが、店長と島尾くん
の昔の写メを見せてくれて、
その中に映る店長は、とても
幸せそうな笑顔をしていた。

自分は生身で、島尾くんは
幽霊で何にも触れられない。
それでも、触れて、いろんな
ことが出来る自分には店長を
あんな笑顔にさせることが
出来るのだろうか…。

死んでしまった人って、
ずーっと心から消えない
って言いますよね。綺麗な
形でいつまでも残るって。

そんなものに勝てるのか…!?
どうだろう、わからないけど、
今、店長を笑顔にできる可能性
が少しでもあるのは葉月くん
だけなんじゃないかとも思う。

島尾くんはどう頑張っても
幽霊でしかないのだもの…。

夏雪ランデブー2-2

願いはひとつ
いつも笑っていてほしい

ミホさんが見せてくれた写メ、
花やしきに行った時のだった。

その時にあんな笑顔になった。
だからこその賭けだったのかも。
自分が、あんな笑顔にして
やれたら…ほんとそれだけ。

夏雪ランデブー2-3

「ごめんね。やっぱり私
まだ島尾くんのことが…」

花やしきデート。結局OK
してくれて、2人でデート。

でも、彼女にとってここは
島尾くんとの思い出の場所
でしかなかったみたいで…
終いには泣き出してしまう。

「俺とセックスできますか」

自分にできることって何だろ
って思って、ほんとそれだけ
で聞いたのかもしれないけれど…

予想以上、笑ってくれました。
これは、嬉しかったんだろうな
葉月くん。笑顔にできたって。

けど…

「無理に決まってんじゃん」

お返事でグサッとやられたw
こうして、すっごい頑張って
押しまくったデートだったけど
結果はダメダメで、じゃあ
俺に出来ることって…

夏雪ランデブー2-4

考えた結果がこれだった。
酒飲んで、酔っ払って、それ
で勇気を出したんだろう。

幽霊に身体貸すって…
ほんとどうなるんだろ。

返すからって言われても…
きっと大好きな人のため
になるんだって思ったから
出来たことなんだろうな。

夏雪ランデブー2-5

酒の力で意識を手放す。
そして次に目を覚ますと…
漂流?謎の場所にいた。

そこに現れたのは、
ちっさい店長…w

まるで夢の中の世界で、
ここがどんな世界なのか
全く把握できない状態。
けどハッキリしているのは
島尾くんに体を貸したから
今自分がこんなことに
なってるということ。

おやゆび姫のような店長に
王子を一緒に探して欲しいと
言われて、右も左もわからん
ままに探しまわることに…

その頃葉月くんの身体に
入った島尾くんは、久々の
生身の身体に、話しかければ
返事が返ってくることに、
六花ちゃんに触れられる
ことに…涙していた。

夏雪ランデブー2-6

コンタクトだったらしい
葉月くん、先端恐怖症で
コンタクトなんて触れる
ことも出来ない島尾くん。

なんとか外してメガネを
購入、そして…なんとか
葉月くんの家に辿り着いた
けど、今度は彼の健気さに
ムカついたらしく…髪型を
自分でダサく切ったらしい。

店長には上手いねって
言われてしまったけれどw

でもそうなんだよね。
小さな八つ当たりだろう。
生きていれば、生身なら
まだいくらでも戻せる。
そんな程度の嫌がらせ。

夏雪ランデブー2-7

現実にいる島尾くんは、
久々に一緒にいられる
六花ちゃんとか変わって、
葉月くんを知って、心が
動き始めてる六花ちゃんを
見て、どうしたいのかどう
したらいいのか、いろいろ
わからなくなっていた。

そんな彼に飛ばされた
謎の世界にいる葉月くん。

さっきまでおやゆび姫だった
彼女は、別のページに来たら
また別の格好に…でかいし。

彼女曰く、ここは描きかけの
絵本の中。島尾くんが描いた
絵本の中の世界だという。

~ひとこと~

島尾くんsideと、葉月くんside…
どっちもいろいろあるので
中々上手くまとめられず…
よく分からなかたらごめんなさい。

あっちでもこっちでも、少し
ずつ心境が変化してくんです。
特に、島尾くん。あとは店長の
葉月くんに対する気持ちも。

島尾くんの気持ちを想像しても、
葉月くんの気持ちを想像しても…
どちらもなんだかすごくつらい。

大好きな人を、幸せにしたい
ただそれだけの思いなのにね。