著:相川ヒロ 先生

「なつめ!ダメだ…もうこの手しか
ありません…結婚しましょう!」
「…………は?」
7巻のラスト、実はこんなやり取りが
あった。シロとのことが解決した後、
満足げな表情を見せた惣ちゃんに対し
「今は、だろ?」と不安を煽るような
言葉を向けた兄弟達、そしてシロ。
それを否定することもなく呑気な
態度を取るなつめに、焦ったのか
惣ちゃんはいきなりプロポーズした。
あまりに、勢い任せな雰囲気だったし
8巻まで続く話だとは思わなかった 笑
まあそのせいで、プロポーズに対して
結構憧れ抱いていたなつめはちょっと
不機嫌になってしまったらしいんだな。
そんなやり取りの中なつめは
自分で墓穴を掘ることになる。
「私としたいってことですか?」
慌てて否定しようとするなつめだけど、
惣ちゃんの真剣な表情に否定をやめた。
「違………くない。」
なつめなりにいろいろ思う所もあり、
そんな会話後の惣ちゃんからの誘いで
冬休みに2人で別荘に行くことに‥?
そんなこんなで、最終巻始まります。

「そうかーとうとう三神
先生とエッチ旅行か~。」
なつめは秘密の恋をしているつもり
だったと思うが、友人の智ちゃんには
ばっちりバレてしまっていたようだ。
智ちゃんとの会話の中で、なつめは
惣ちゃんに対してこれまでちゃんと
好きだと伝えてこなかったと気づき、
その3泊2日旅行でたっぷりアピール
してこようと決意したなつめだが‥
なぜでしょう、上手く伝わらぬ 笑
頑張れなつめ、負けるななつめ !!
ちゃんと伝わるといいねえ。
伝わったら泣いて喜びそう 笑

好きって気持ちをどうアピール
するかでいっぱいいっぱいだった
なつめは最初の目的を思い出す。
もしかしたら、それが1番伝わる!?
恥ずかしがりつつも覚悟を決めよう
と頑張るなつめ。でもその日の晩‥
同じ部屋、同じベッドでそういう
雰囲気になるも、嫌なわけでは
ないが恥ずかしいのか怖いのか。
なつめは、惣ちゃんを拒絶する
ような態度をとってしまった。
その後は、なんだかちょっと
気まずいまま就寝することに。
翌朝隣に惣ちゃんはおらず、外に
出てみると滝に打たれる惣ちゃん。
「あなたを大切にしたい、
したいのに、理性を失い危うく
傷つけてしまうところだった!
私はなんてことを…なんてこと
をしてしまったんだ--!!」
ちょっと厄介な感じになっていた 笑

滝に打たれて反省しまくって
いた惣ちゃんは更に、『お預け』
調教してほしいと言ってきた。
どんな状況でもなつめの許しが
ない限り触れないでいられる程の
理性を身につけるための調教だ。
なつめが誘惑する態度を見せて、でも
それには飛びつかずにひたすら我慢。
‥そんな訓練を丸一日続け、別荘に
帰ってきた頃にはくたくたになった
惣ちゃんは眠りについてしまった。
(ごめんね…私が怖がったから
だよね…そっか…あたしが怖がって
ないってとこ見せれば。)
そう思って、なつめは覚悟を決めて
自分から惣ちゃんを誘う行動に出た。
でも、今度はなつめの方が惣ちゃん
から拒絶の態度を示されることに。
(軽蔑された!?)
その後惣ちゃんは用があると出て
行ってしまい、一人で部屋に取り
残されたなつめは酷く後悔した。

別荘を出ていった惣ちゃんは、
翌朝帰ってきた。咳き込みながら、
風邪を引いてしまってるらしい。
心配するなつめをの手を払い除け
惣ちゃんはまた早々に出ていこう
とする‥さすがになつめが怒った。
「なんで避けんの?」
最終的になつめは逆ギレを起こして
一人街へ出ていってしまったようだ。
クリスマス、街に溢れる幸せ
そうな恋人達。そんな中自分は
恋人に逆ギレして一人ぼっち。
嫌われてしまったかもしれない。
それでも会いたい、惣ちゃんの
元に戻ろうと走り出したその時‥
もしかしたらずっとなつめを
捜していたのかもしれないね。
「なつめっ、やっと……見つけた…。」
そう言うと、なつめは惣ちゃんに
担がれ、そのまま攫われた 笑

辿り着いた先は教会、たくさんの
キャンドルで外も中も彩られて
とても綺麗なそれを準備したのは
まさかの惣ちゃんだったみたいだ。
ここ最近、風邪引いてまで別荘を
出ていってたのはこの準備のため。
「やり直したかったんです。」
あの日勢いのままに伝えてしまった
プロポーズ、それでなつめを怒らせて
しまった。その後エッチやら何やらの
話になったことでなつめの頭からは
すっかり抜けてしまってた気もするが、
惣ちゃんはずっとプロポーズをやり直す
ためにいろいろ考えていたのかもね。

あの日行為を拒絶されたと思ったのも
本当はこの準備があったため惣ちゃん
的には断るしかなかったのだという。
なんかもう、笑うしかないよな 笑
なんだかイマイチ噛み合ってなくて、
それでもお互いにお互いのことが
本当に大切で大好きなだけだった。
プロポーズも成功しその夜無事
心も身体も結ばれたそうな‥。
きっとこれから先も喧嘩したり
誤解したりしながら、それでも
なつめは惣ちゃんのことが好きで
惣ちゃんもなつめが大好きなまま
ずーっとそばにいるんだろうな。
どうか、幸せにおなりよ ♡
~ひとこと~
惣ちゃんの愛が本当に大きすぎて、
度を超えた愛情でなつめが苦労する
こともそりゃあるけど、それでも
これまでずっとそばにいられたのは、
惣ちゃんが寛大な心でなつめを想い
続けてきたからだろうなと思った。
今では無事両想いになって、
ほんと、届いてよかったね。
兄弟達や父親、シロとのあれこれも
いろいろあったけど、みんなほんと
なつめのこと大好きすぎるよね 笑
きっとこの先も彼らとの関係は友人、
または家族として続いてくんだろう。
そんな、あるお正月のお話が番外編
でちょっとだけ描かれていました。
お酒を飲めない彼らにあえてお酒を
飲ませて面白がるお父さんと息子達。
巻き込まれるシロ、全員に
振り回されるなつめのお話 笑
あれは可愛らしかった。よかったら
購入して読んでみてくださいね。
三神先生の愛し方全8巻、お付き合い
いただきありがとうございました。