三神先生の愛し方 第7巻

著:相川ヒロ 先生

「転入生を紹介する。
三神惣介くんだ。」

‥と、紹介しながら担任の先生は
とても複雑な笑みを浮かべてた 笑

その学校の元教師が生徒になんて
なれるものなのか?アリなのか??

そんな疑問もあったけど、惣ちゃんは
すんなり生徒として受け入れられた。

これでなつめと思い切りいちゃいちゃ
出来るなんて考えてた惣ちゃんだけど
今は一応生徒同士とはいえ元教師と
生徒‥突然そんな光景を見られたら
教師と生徒の頃から2人はそんな関係
だったと気づかれるかもしれない。

「学校でイチャイチャ禁止!!」

なつめは惣ちゃんに禁止令を出す。
一緒にいたいからこそだったのに
惣ちゃんはそう簡単には大人しく
してくれず、なつめもなんとか
状況をごまかそうとするけど‥

元々惣ちゃんのなつめ溺愛は周知の
事実で、いまさらちょっとやそっと
のことではバレる心配はなさそうだ。

こんな感じで始まってしまった
2人の学校生活、どうなるやら 笑

2人の距離がやたら近いことに
対し周囲は耐性があるとしても、
学校生活それだけではなかった。

シロは惣ちゃんをライバル視して
何かと張り合ってくるようになる。
女生徒の中には、同じ生徒に
なれたんだからと惣ちゃんを
狙う者も出てきてしまった。

これはなつめからしたら嫌だよね。
自分の恋人だと声を大にして叫び
たいくらいかもしれない。でも
決して出来ないからこそ苦しい。

不安は多いけど、惣ちゃんが他の
子になびくことはないだろうから
心配というかただのヤキモチだけど。

なつめの心労は増えるかもだね。

シロにその自覚があるかないかは
別として、無自覚の中にも嫉妬の
気持ちは十分に自覚出来ていた。

「…イヤだったから。先生と相原が
一緒にいるのがイヤだったから。」

そんなことを言うシロに対して、自分が
何かしてしまったのかと見当違いなことを
考えるなつめだったけど、惣ちゃんは
シロの気持ちを察してあえてこの牽制。

その後、なつめに散々怒られることに
なったが、それでもここではっきり
示しておかないと不安だったのかも。

「シロが…なつめに好意を
寄せているからです。」

「もう少し、他の男に
危機感を持ってほしいと
言ってるんです!」

でもなつめは、シロがそんなふうに
思ってるわけないと聞く耳を持たない。

誰が見たってわかるレベルなのに、
なつめは自分への好意に鈍感すぎる。
だからこそ惣ちゃんがこんなふうに
なってしまう気持ち、少しは理解
してくれよって思うんだけど‥

そんなに難しいことだろうか。
別に自信過剰になれとは言わない
けど、あれだけあからさまな態度
にすら気づけないってのは問題だ。

シロはたしかになつめに対してかなり
ワンコだなと思う、それは確かにそう。
でもそれがなつめに対してだけだって
とこが重要で‥鼻の頭にケチャップを
つけるのはなつめぐらいかもだけど、
それをなめてくるの普通じゃないよ。

「相原にしかしてない。」

なつめにだからする、そういう態度。
気づかなくてもいい、でもこういう
ことされてるって惣ちゃん知ったら
嫌だと思うだろうってことくらい
なつめでもわかるんじゃないかな。

惣ちゃんに怒ってる場合じゃない。
手遅れになる前に自覚を持って。

「今度うちで”彼氏にしてほしいこと
特集”するんだけどお願いできない?」

シロの仕事でそんな特集で撮影を
することになったらしいんだけど、
リアリティを出すために同級生の
女の子にもお願いしたいと言われ
迷わずなつめに話を持ちかけた。

無理はしなくていいと言ってくれた
けど、シロから初めてお願いをされた
となつめは嬉しかったようで受諾。

でも惣ちゃんはもちろん、響や
いっちゃんも放っておかなかった 笑

「なつめが出るなら私も出ます。」

‥と言った感じで次から次へと現れる
彼らにその企画主の‥編集さんかな?

「うちの雑誌男性モデル出すときは
厳しい審査があるの、ルックスもだ
けどスタイルとか女性を引きつける
雰囲気があるか~とかいろいろ。」

その言葉で‥3人共、なぜ脱いだ 笑
でも審査的には大成功だったようで
どう見ても3人共同級生じゃないのに
見事に3人共採用されてしまった 笑

いやはや、なつめもなつめだけど
この兄弟ってほんと、おもしろい 笑

撮影は響となつめ、いっちゃんと
なつめ、シロとなつめの順で進み
最後に惣ちゃんとなつめの番だ。

ちなみに画像のなつめ、髪型いつもと
違うけどこれは変装ってことらしい。

それぞれ違ったテーマで撮り進められ、
最後は1番ナチャラルな雰囲気の撮影
だったように思う。スタッフさん達も

「なんかいいね~相思相愛って感じ。」

惣ちゃんとなつめがお似合いな様子を
見せつけられることになったシロは、
撮影に気づいた野次馬から逃げる際に
なつめの手を引きその場から逃げた。

「先生じゃなくて俺を見て。」

ワンコのように思っていたシロの
様子がいつもとは違うと気づいてた。

でもなつめは離れることはなく、
ただ油断しきっていたんだろうね。

キスされて、告白された。
この後なつめは、焦った表情を
見せて慌ててそこを立ち去った。

シロとの一件から、なつめは
惣ちゃんを避けるようになった。

本当のことを伝えたら、冷めた顔を
されてしまったら、別れるって
嫌われてしまったらとただただ
怖くて顔を合わせられなかったのだ。

そんな態度のなつめにシロは気づいて、
立入禁止になってる屋上に連れて行く。

「ゴメン!今まで気づかなくてたぶん
すっごい無神経なコトいっぱいしてた。
でもあたし惣ちゃんが好きなの。
だから…ゴメンナサイ。」

自分のせいでそうなってるんだと
シロは謝ろうと連れてきたその場所。
でもその前に、なつめから返事を
聞かされてしまって、それに対して
シロは少し寂しそうな表情を見せ
ながらも納得したように笑った。

惣ちゃんから逃げてきたはずだった
のに、結局そんな話し声に気づいて
そこに惣ちゃんは辿り着いてしまう。

狭い屋上をさらに逃げようとして、もろく
なった柵に体重をかけてしまい柵が壊れた。
なつめも一緒に落ちそうになるところを
惣ちゃんがぎりぎり手を掴み助ける。
そんな惣ちゃんが落ちてしまわぬように、
シロも必死で惣ちゃんを支えていた。

「私がなつめを嫌うわけないで
しょう。この愛は一生ものです。」

申し訳ない気持ち、嫌われたくない
という不安、きっとそんな思いで
なつめはいっぱいいっぱいだった。
何があったか正直に話し、嫌われても
仕方ないことをしたとなつめは言う。

結局落ちそうだったその状況に偶然
気づいた響といっちゃんが下に厚い
マットを敷いてくれたことで3人は
あえて落下、怪我もなく助かった。

無事を確認できた直後、惣ちゃんは
なつめに濃厚なキス、それを消毒だと
言って、シロとしてしまったキスを
なかったことにと言ってくれた。

ちなみに、この後惣ちゃんはシロに
残ったなつめの感触を消すためだと
シロにもキスをしたわけだが www
それもけっっっこう長かった www

まあいろいろあったし、今後なつめは
シロと友達に戻るのかどうなるのか‥

少々の不安はありつつもあんなとこ
見せつけられたらきっとシロはもう
何も手出しできなくなっただろうし
心配することもないんじゃないかな。

響といっちゃんもなつめのことが好き
ってのわかるし、シロも好きなんだな
っての見ててわかるけど、その中でも
惣ちゃんのなつめへの愛情は別格だな
と改めて思い知らされることになった。

~ひとこと~

正直言わせてもらって、なつめがそこ
までモテる理由は私にはわからない。
いいところがあるのは事実だけどね。
でもなつめを好きになったら苦労するの
目に見えてるなって思ってしまったんだ。

いや逆に、惣ちゃんを好きになっても
違う意味で苦労たえなそうだけども 笑

それでも惣ちゃんはなつめが好きで大事で
仕方がないんだろうな‥そしてなつめも
同じように惣ちゃんのことを大好きだ。

いろいろ苦労はしそうだけど、それでも
一緒にいて幸せになってくれたらいいね。
後一先ず、今回のことを教訓にして少し
でいいから警戒を覚えてくれたらいい 笑

頑張れなつめ、惣ちゃん、そしてお幸せに。