三神先生の愛し方 第6巻

著:相川ヒロ 先生

第5の男現る‥その正体は、さすがに
もう兄弟は増えませんでしたね 笑
あの兄弟達のお父様が登場しました。
突然帰ってきて、出くわした現場は
惣ちゃんとなつめが‥いや正しくは
惣ちゃんがなつめにじゃれついてる
所でした。付き合っていると報告。

問題大アリだといいつつも、さすが
あの兄弟のお父さん、なつめ大好き
なのはもしかして三神家全員か ? 笑

「5年ぶりに会って一層可愛くなっ
てるしもぉぉぉ惣にはもったいない
くらい可愛い!なんなら僕の…っ。」

親子揃って恐ろしいわね 笑笑
どこまでが本気でどこまでが冗談
なのかはよくわからないけれど、
真顔になって惣パパは質問する。

「本気ですか?結婚まで
考えているんですか?」

それに対してはいと即答したのは
惣ちゃんだけ、なつめは突然の
思わぬ質問にえ?と返した。
年齢的にも、まだそこまで考えて
いないものなのかもしれないね。

この質問に、なんの意図があったか
まだわからなかったけど、この後
惣パパは突然の花婿修行を提案。

新婚さんごっこなんて浮かれた
考えで挑んだ惣ちゃんは、節度
を持てていないと減点だらけ。

「不合格でも結構ですよ。
それでも離れません。」

そんな態度の惣ちゃんになつめ。

「いやだ。惣ちゃんパパにも
ちゃんと認めてほしい…。」

しゅんとしたような表情を見せて
なつめにそんなことを言われたら
惣ちゃん頑張るしかないよね 笑

こうして惣ちゃん我慢の日々が始まる。

簡単に触れられる距離にいるのに
触れることすら許されない状況。
(すぐ我慢が効かなくなるから)

それでも我慢するのが辛くてつい
ため息をもらす惣ちゃんを見て、
なつめは見当違いのことを思う。

「花婿修行、相当厳しいんだ…。」

ある意味そうだけど、違うの。
そういうことじゃないのなつめ 笑

噛み合わない思考の末、なつめは
彼女なりの両親で少しでも惣ちゃん
の疲れをとってあげたいと言って、
浴室に背中を流しにバスタオル1枚
巻いた状態でやってきたのだ。

必死で我慢してる惣ちゃんには
地獄。ほんと惣ちゃん苦労するわ。

まあそれでもなんやかんや幸せそう
な2人なんだけど‥それを少し離れた
ところで見ながら惣はダメだと言う。

惣パパの言葉は何を意味するのか。
何やら不穏な感じがしますね。

最終的に、花婿修行は不合格に終わる。
惣パパの提案でリベンジさせてくれる
というのだけど、その前にまず惣パパが
2人のもとでのんびりしていた間溜まった
仕事を惣ちゃんに手伝うよう言ってきた。

惣ちゃんはなつめと離れることを
嫌がったけど、なつめの方が即答。

ちょっとの間惣ちゃんは家をあけて
先生のお仕事も長期休暇を取り、父
三神社長の下で働くことになった。

そんなこんなで、即家に帰っても
惣ちゃんとのご飯は待ってない今、
友達の強引な誘いで放課後他校の
男子とカラオケに行くことになった
なつめ。その時のシロの態度が、
なつめにはわんこにしか見えてない
みたいだけどこれはちょっとね‥
危ないんじゃないのかねぇ 苦笑

もう少し警戒心というものを‥
不安だ、いろいろと不安だ。

なつめに会いたくて会いたくて仕方が
なくて、猛スピードで仕事を片付けて
なつめの帰り道を探しに来た惣ちゃん。

ちなみにその頃のなつめは、惣ちゃんと
タイミングが合わなかっただけなんけど
互いに連絡がつかない状況になってた。
自分から行けと言って邪魔するような
ことは出来ないと自分から連絡もできず
とにかく一人でずーっともやついてた。

そんな帰り道、カラオケの日以降
シロと一緒に下校していたなつめが、
探しに来た惣ちゃんの目に止まった。

「先生いなくて寂しい?」

心ここにあらずななつめを見て、
シロがそんなふうに尋ねる。
それに対するなつめの答えは、正直
言って強がりと自己暗示だったろう。

でもこんな光景とともにそんな言葉、
表向きだけを受け取ったらきついね。

惣ちゃんをまだ帰らせないつもりで
いた惣パパは追ってきてこう告げる。

「友達と遊んで、普通の恋をして、
あれが高校2年生の普通の女の子の
生活です。惣はなつめちゃんから
その可能性を奪ってるんじゃない?」

事実としてたしかにそうかも知れない。
でも互いにそうしたくてしてるんなら
それは気持ちを大事にすべきと思う。

でもこんな状況でそんなこと言われたら
惣ちゃんは踏み込むことを躊躇うかも。
なつめの意思とは関係なく、2人の
関係が少しずつ離れていきそうだ。

丸1週間、惣ちゃんと連絡がつかない
日が続いて、なつめは惣ちゃんの
体調が少し心配になってきていた。
そんな時ホームルームで突然の報告。

「三神先生が退職
されることになりました。」

‥なつめにとって突然すぎる内容。
ちょっと惣パパの小細工もあって、
職場体験では今惣ちゃんが働いてる
会社に行く決意をしたなつめだった。

でもそこで働く惣ちゃんは今まで
見たことがないほどかっこよくて、
比べて自分の仕事ぶりは酷い有様。

「あたしと惣ちゃんて、あんなに
釣り合ってないように見えてた…?」

急に、自分の存在が酷く恥ずかしい
ものに思えてしまっていたなつめに
さらに、追い打ちをかけるように
惣パパはこんな事を言って来た。

「惣、かっこよかったでしょ。
まだ会社来て数日なんてウソみたい
だよね。メディアも注目してる。
なつめちゃん、惣と別れてくれない?」

惣ちゃん、かなり有能なんよね。
父親からも会社に必要な人間と
思われてて、でもなつめといたら
何よりなつめを優先してそれこそ
専業主夫にでもなりそうだ 笑

惣ちゃんの持つ可能性を奪うような
ことをしたくないのなら離れてくれ。
今の彼女には何よりも痛い言葉だろう。

最後になつめは、惣ちゃんが自ら
学校をやめたのかと確認をした。
それを肯定され、じゃあわがままは
言えないと苦しそうに笑顔を見せた。

確かに自分で決断したことだろうけど、
あれは多分なつめの可能性を奪うのを
恐れてってのが理由だと思うんだよ。

惣パパとしても、決して可愛い
可愛いなつめを悲しませたいわけ
ではない、それでも惣ちゃんを
会社に入れるためには致し方ない。

惣パパ悪い人じゃないけど、今の
状況は二人にとってはつらすぎる。
互いのためを思うがゆえ、何よりも
互いを大好きな気持ちを捨てさせる
なんてあまりに残酷すぎるだろう。

仕事後、カジュアルな感じの懇親会
に惣パパはなつめも呼んでくれた。

きっとその会は、惣パパが惣ちゃんを
本部長に任命する会だったのかもね。

惣ちゃんは有能、だけどアホです 笑
アホで、なつめを愛するためだけに
生まれてきたような生き物なんです。

職場の懇親会で、突拍子もないことを
言い出す、いつもの惣ちゃんです 笑

「私は本部長にはなりません。
高校生になります!!」

会場全体「???」って感じですよそりゃ。
ちなみにこの時、なつめは間違えて
お酒を飲んでしまって酔ってます 笑

いろいろあったけど、きっとこれで
良かったんよね。やっぱこの2人は
一緒にいてこそだと思うんだよ。

「あれは私となつめを引きはが
そうとした悪いおじさんです。」

酔っ払ったなつめに惣ちゃんが
そんなことを言うので、なつめ。

「悪いおじさんはキライっ!」

言うだけ言って、惣ちゃんにお姫様
抱っこされた状態で2人は退場しました 笑

なつめに嫌い言われた惣パパは撃沈。
秘書さん?の斎藤さんに今更なことを言われ
今更ながら自分の行動を悔やむのだった。

なんというか‥ほんと惣パパはあの
兄弟達の父親なんだなと思った 笑

~ひとこと~

いろいろハラハラしたけど、一先ず
一件落着ってとこですね。良かった。
シロのことは多少気にはなるけど、
なつめと惣ちゃんの絆も深まったし
大丈夫だと信じてみようと思います。

お互いに想い合ってれば、今はまだ
学生と成人男性だけど未来はある。
惣ちゃんの高校生になりますは心配
だけど‥どうなるやらですね 笑

また次回、7巻続けてレビューさせて
頂きますよかったらお付き合い下さい。