著:コダ 先生

「望もうと望むまいと、周り
はあなたを巻き込みますよ。」
「食えるだけ稼げて適当なとこで
死ねればそれでいいんだけどよ。」
組織の後継者争い‥ということ
だろうか。本人は興味がないふう
だけれど、確実に巻き込まれる。
そんな状況の吾妻さんに対して、
累は可愛い悩みを抱えていた。
いや、悩みに対しては本人きっと
必死なんだと思うんだけど‥ねえ、
累が可愛いんだもの仕方がない 笑
自分の気持ちを自覚してしまって
でもそれを伝えたら吾妻さんは
離れていってしまうんだろうと‥
あくまで思い込みだし、実際は
吾妻さん見てればそんなことない
ってわかるんだけど、当人同士は
気づけないものなんだろうと思う。
でもそんな感じでやや拒絶する
みたいな態度を取り続けてたら
吾妻さんも誤解してしまいそう‥

友人との電話で、付き合ったら
彼氏と何するの?なんてことを
聞いてみた累だったけど‥
・デート
・結婚
・子供
どれも、累にはピンと来ない
内容だったみたいだけど、そう
いえば生理いつ来たっけ‥と
少しばかり不安になりだした。
これまで吾妻さんとの行為を
避妊せずにしてしまっていた
こともあったみたいだし…
少ししてちゃんと生理は来て妊娠
疑惑は消えたんだけど、吾妻さん
の質問への反応で更に前に進み
にくくなってる気もする累です。
まあ実際、訊き方の問題であって
今までの女性と累は彼の中で全く
違う扱いだし、この質問の答えが
=累がそうなった時の反応とは
考えにくい‥累は気付かないよね。
ほんとこの2人、不器用で
空回ってばかりだよね~ 笑

「あの…生理きたんで
しばらくその…できない。」
穴だけが目的なら、生理中は
他の女の人の所に行ってしまう
んだろうなんて辛くなりつつも
そう伝えた累だったけれど‥
吾妻さんにとって累はとっくに
それだけの相手じゃなくなってた。
それが好きってことだとはまだ
全然気づけてないっぽいけど 笑
出来なくても累の家にやって来た
吾妻さんに累は驚いていたけど、
生理痛でしんどい累を少しでも
楽にさせようと優しくしてくれた。
気持ちの伝え方がわからないから
態度で伝えようとしてるってのも
少なからずあるのかもしれないね。
まあ‥それを後で見た中野さんの
嫉妬は半端なかったろうけど 笑

吾妻さんは愛人の子だが倒れた
若頭の次期候補の1人に上がって
いるらしい。もう1人の候補は
正妻の息子の龍吾(りゅうご)さん。
そのことで、累の所に来ても
なんだか元気がない吾妻さん。
何かあった?と聞きたいところを、
遠慮して何かしてほしいことが
あるかと聞いたのは累の優しさ。
こういう、ズカズカ入りすぎて
来ない所も吾妻さんには心地が
いいと感じる所なのかもしれない。
「んじゃ、ぎゅっとして。」
吾妻さん‥累の匂いはほんと
落ち着く場所みたいだね。
母親のことも、家のこともある
から、吾妻さんが家族を面倒と
話すのは分かる気もするけれど、
累は‥何を思って答えたんだろう。
累も何か、抱えてるのかな??

「お前、俺のこと好きなのか?」
「好きじゃないっ。」
なんとなく疑問に思ったことを口にした
だけだったろうし、累だってとっさに
誤魔化そうとして出た言葉だったと思う。
最近の累は、好きって気持ちを伝えては
いけないと思いつつも吾妻さんが他の
誰かのところへ行ってしまうことに怯え
少しでも吾妻さんを喜ばせようといろいろ
積極的に一生懸命になることが多かった。
その理由を問いたかったんだろうけど、
これじゃあ嫌いなのに無理して合わせ
させていたんだと思われても仕方ない。
好きとは言えない、それでも嫌いだと
無理しているのだと思われたくない。
必死に誤解をとこうとするも上手い
言葉が出てこない累を見て吾妻さんは
ぎゅっと抱きしめ抱きしめ返された。
それで少し安心したようだったけど‥
大変だね。どう見ても累のこと好き
なのにそれを自覚できていないから、
自分が今何にもやついてるのかも
よくわかっていない状態なんだろう。

ある雨風の強い日、仕事で使う
ペンが壊れてしまって買い出し
に出かけた累はびしょ濡れに
なって家まで帰るのが遅くなる。
そこなら吾妻さんの家の方が
近いからと、吾妻さんは累を
家に連れて行ったようだった。
これまで、母親を思い出すから
と付き合いのあった派手な女性を
家に招いたことはなかったらしい。
でも、累だけはやっぱり違った。
家にあった飲み物はビールだけ、
ピザを注文してビールを飲んで‥
酔っ払った累はいつも以上に
素直にペラペラ喋ってたけど、
酔いが冷めた頃には忘れてた。
行為の最中、吾妻さんに質問し
「(好きと嫌いだったら)好き。」
だと言わせたことも忘れていた。
自分で答えた好きという言葉で
自分の気持ちを少しだけ自覚した
ように思えた吾妻さんだったが‥
(これはもしやモテる
男のリップサービス!?)
吾妻さんそんな器用なこと
しないだろうよと思いつつ 笑
累は、自分に対して吾妻さんが好き
と伝えたことが信じられないようだ。
いろいろ考えた末めっちゃ薄い反応 笑
それに対して吾妻さんは落ち込むし。
お互い不器用すぎて上手く行かない。

…んんん!???笑
吾妻さんが累を家に連れて
帰ったあの雨の日の光景、
実は蝶子さんも見ていた。
その後のことだと思うんだけど‥
この眼鏡の男性は累の担当編集で
累と一緒にいる所に遭遇して軽く
挨拶は済ませていた2人だけど‥
え?なんでこーなった???笑
めっちゃ気になる所で終わった 笑
~ひとこと~
漫画家とヤクザ第3巻、今回も進展
しそうでしてくれないこの感じ 笑
でもこの不器用さがまた応援したく
なるところだったりするんですよね。
累の家族に対する感情‥今の仕事を
始めるきっかけみたいな会話で少し
だけ明かされていたんだけれど‥
それだけだったのかは謎です。
吾妻さんに関して、まだ累に話せて
いないことはたくさんありそうだ。
でもそれは、普通に育ってきた累に
話して引かれるのを怖がってるから。
ほんと‥2人共不器用すぎるんだよね。
いつかちゃんと思いを通じ合わせて
本当の意味で好き会えることを願う!!