これは恋のはなし 第7巻

著:チカ 先生

これは恋のはなし7-1

ある時を境に、大垣のことが
好きだと言い出した詩子。
でも彼女の本心は違った。

「まっすぐにその人しか見てなくて
だめだってわかってるくせにそれでも
ずっとずっとひとりの人だけのことを
想ってて…もしそれが自分に向けられて
たらって……私も同じように思って
もらえたらって…思うじゃないですか。」

ずっと杉田のことを好きだった。
それでも、どうにもならないから、
逃げたくなってしまったんだろう。

詩子の気持ちはすごくわかる。
…叶わないのに、一方的な
思いを持ち続けるのって辛い。

だから、杉田だって本当に
辛い思いを知らながら遥を
思い続けてることはわかる。

…みんなが幸せになれたら
きっと1番幸せなことと思う
けど、そうはいかないのが恋。

…つらいわぁ…詩子はいつか幸せな
恋を出来る時が来るかな…来るといい。

詩子のこんな気持ちに気づいてて、
試すようなことを言っていた大垣は
本当に悪い大人だなって思うよw

これは恋のはなし7-2

バスケ部のエースで人気者だという
名波先輩と遥が一緒にいることを
見ることがあった。そんなある時、
うたた寝してしまっていた真一の
夢に遥が出てくる…名波先輩のことを
好きかもしれないと話す遥だった。

それはあくまで夢の中の光景。
それでもその時の真一はひどい
胸のざわつきを覚えたようだった。

そのざわつきの正体に、真一は
まだ気付けずにいるんだろう。

これは恋のはなし7-3

それから少しした頃、名波先輩が
遥に告白をしたという話を聞く。
というか、杉田がわかりやすく
落ち込んでいるのを見て知った。

それに対して、妙に動揺した
様子の真一は、無意識だった
かもしれないが遥を避ける
ようになっていっていた。

そんな真一を遥は心配している
という話を杉田から聞かされた。
そしてその時、例の告白を断った
という話も一緒に聞くことになる。

その事実に、真一は心底ホッと
したような表情を見せたんだろう。
杉田のほうが唖然としてしまうw

そんなふうに、無意識に真一が
見せた表情…真一の中の気持ちに
大きな変化があるのは間違いない。

だけどほんと、自分のことには
酷く鈍感な人みたいですね彼。

これは恋のはなし7-4

ある時真一の家でボヤ騒ぎが
起こる‥古い家だしね…漏電が
原因となったらしかった。でも
家事は真一のつらい過去を思い
起こさせるには十分すぎた。

一家心中…その時と同じ状況。
うたた寝から目を覚まして見れば
目の前には火が広がり始めていた。

寝ぼけた頭であの時みたいに
母親が迎えに来たような錯覚を
覚えてしまったのかもしれない。

動けなくなっている真一。
火事に気付いて真一を外へ
連れ出してくれたのは遥だった。

(俺の手を引く遥のその手に心底
ホッとしてる自分がいた――……)

つらい過去を思い起こす状況で、
心身ともに消耗していた真一。
そんな真一の側で必死に彼を
安心させようとした遥だった。

弱っていたからかな…真一は、
自分の抱えていた不安を話す。

過去の一家心中で自分だけが
生き残ってしまったこと…
何が正しくて、どうするべき
だったのか、何のために自分が
生まれてきたのか…なんて不安。

そんな真一の手を握って、
安心させようとしたのかな。
遥は必死に言葉を紡いだ。

「大丈夫です。私がいます。
私も真一さんがいるから
なにも怖くないです。」

そして、名波先輩のことはまるで
兄のようで慕っていただけだった
という話も聞いた。告白をされて
違うんだと改めて理解したこと。

「私にとって特別なのも本当に
安心できるのも全部真一さんです。
真一さんじゃないとダメなんだって
その時本当に……そう思ったんです。」

必死に言葉を、想いを伝えてくる遥。
そんな遥に対して自分が抱き続けた
今まで曖昧だった思いの答えが出た…
その瞬間、真一は遥にキスしていた。

これは恋のはなし7-5

自分の行動に酷く焦った真一。
歯止めが効かなくなることを
恐れて家を飛び出してしまう。

それを見つけたのは大垣だった。
そして、遥への想いを自覚した
真一に対してある提案をした。

遥への想いを自覚してしまった
とはいえ、今真一は遥の親代わり。
手を出していい相手ではなかった。

それでも、そんな対象として
好きになってしまったのだ。
…仕事にぶつける他ない…と。

大垣も恐ろしい人だよねほんとw

これは恋のはなし7-6

大垣の話の途中で先に
スイッチが入ったのは真一。

真一の無茶な要望に必死に応えた
大垣…ほんと、真一って作家だよねw

この話を書き終えたら、真一は
(遥のことに)答えを出すといった。

…どうなることやらですね。

これは恋のはなし7-7

大垣が結婚を決意した女性の話
出てきたことなかったですよね。
ここでようやく明かされました。
舞穂(まほ)と言う女性との話。

出会いは偶然、そして大垣の
隠していたかった部分ばかりを
見てしまったのもきっと偶然。

それでもそんな彼を見て、深い
所まで知ってしまってそのまま
彼を放っておけなかった舞穂。

大垣の行動も言動も相変わらず
ひどいものだったけれど…そんな
そのままの彼を見て、それでも
離れていかずに必死に話をした。

舞穂という人は本当に強いと思う。
何より大垣の幸せを願ってくれた。

大垣のいい加減な行動でひどい
目にあっているはずなのに、それ
でも何より大垣につらそうな顔を
させたくないのだと話していた。

偽善ではなく本心だったんだろう。
すごくまっすぐな女性なんだよ。

そんな彼女に、大垣も心が動いた
のかもしれないな…言ってることは
随分軽いんだけど…もうなるように
なれみたいないい加減な言葉では
なかったんじゃないかな…きっと
喧嘩とか絶えない気がするけども、
幸せになってくれたらいいな…♡

~ひとこと~

いや~、急展開来ましたね。
びっくりだよ、うん←

でも個人的には大垣の話が
1番好きでした。まあ…大垣は
いろいろ最低なんだけどもw

ただただ幸せになってほしいなと
願える2人のお話は好きなんです。

舞穂ちゃんいい子すぎだしな~♡

真一は無事原稿を書き終えたよう
ですが…答えは出せたのでしょうか。
また、そこら辺は次巻ですね!!