著:チカ 先生

詩子は本気で大垣にアタックw
最初の印象だと、男を飾りとでも
思ってそうな女に見えたけど、
実はそんなことないのかな?w
そんな全力告白に対して、
大垣は7年という期間を示す。
7年後…18?
大垣は7年経てば40よw
大垣のこの発言は、子供に
とっての7年は自分達にとって
のそれより遥に長いものだ。
だから、きっと7年も経った
頃にはこの話も忘れてる、
という考えでの発言らしい。
そういうものだろうなって思う。
でも、もしもってことだって
あると思うんだよ、あくまで
個人差はあるものと思うけどね。
ただ一途にまっすぐに寂しさも
乗り越えて待つことができたなら
7年なんて案外あっという間なの
かもしれないなーとも思える。
…でもやっぱ長いよな7年。

この時の真一には、きっと
遥の言っていることがよく
よくわからなかったんだろう。
真一自身自分がなんでこんな
ことを言われているか理解
できない様子だったしな…。
一先ず、遥の恋心が切ない。

「真一は今まで通り、無愛想で
無口で投げやりで無関心で…
だってそれが真一だもの―。」
そのままの真一でいいんだと
サトミは言ってきた。保護者と
して、そりゃある程度しないと
いけないことは出てくるだろう。
でも、それは父親にならないと
いけないって話では全くない。
いろいろどうしようもない真一
のままで大丈夫なんだと言った。
もしかしたら親代わりをすると
決めてからずっと、真一は遥を
昔の自分と重ねていたのかな?
遥じゃなく、守って、助けて
あげなければいけない存在だと。
そういうことなら…たしかに遥が
あんなふうに感じてしまうのも
わかる気がする…真一だって過去
とても辛い思いをしていたし、
似たつらさは知っていたのかも
知れないと思う。だけど、ここに
いるのは遥だ、自分ではない。
ちゃんと、自分と、そして遥と
向き合って見る必要あるかもね。

遥が通り魔にあった。
救急車で遥が病院に運ばれたことを
知り大急ぎでかけつけた真一達。
怖かったろうに、自分の不注意で、
心配もかけてなんて謝ってくるんだ。
そんな遥に真一は怒鳴りつけていた。
お前が謝ることじゃない。辛い
時や痛い時くらい素直にそう言え。
真一の言葉を聞いて、堰を切った
ように怖かったと泣き出した遥。
(“家族”自然とその言葉が口をついて
出た。おそらくそれが、俺の本心……
遥のいない生活なんて俺にはもう―…)
親代わり…そうして娘のように
遥のことを考えすぎていた。
きっと娘の貯めを考える父親
だったんだろう、そこに真一
の本心はあったんだろうか…。
自分でも気付けていなかった
かもしれない、それでも、遥を
家族として大事に大事に思う
この気持ちだけは本心だった。
遥がほしかったのは、きっと
こういう思いだったんじゃない?
親とか子とか、大人とか子供とか、
そういうんでなく遥という大事な
家族…通り魔もケガもすごく怖くて
痛かったろうけど…良かったねw

あれから月日は流れ、遥達は中学
2年生、真一たちは34歳になった。
あの事件以来遥は元気すぎる程
元気で、切られた傷も今では
隠すことすらしなくなっていた。
そんな傷に真一の方が胸を
締め付けられた気持ちになる。
そんな日々多くっている中、
もしかしてたびたびあったり
するのかな…?こういう違和感。
遥、可愛らしさは勿論だけど
綺麗になってきたよね随分。
(…なんだ?今の。一瞬
息ができなかった……)
真一の中で正体不明の感情?
現象が起きていたり。でもこれ
は遥がこの家に来たばかりの時も
少なからずあったことに似てる。
こういうのの正体は一体何で、
真一はいつ気付けるんだろうねw

「俺さ、結婚することにしたんだ。」
突然の大垣からの結婚報告…w
それもデキ婚…数年前に彼女
いないのは言ってたけど、
その後出来たのかそれ以前の
話なのか~…びっくりだよ。
詩子は今頃どうなってる?
そういや出てきてない気が…
大人になったって、環境は
少しずつ変化していく、子供
の成長や変化はその何倍も早い。
そんな中で自分だけが変わらない
と感じていた真一だったけど…
大垣の言葉にひどく動揺を
見せた様子の真一だった。
彼の中でもきっと、多かれ
少なかれ変化が起きてるね。
~ひとこと~
人は長い時間をかけて成長しながら
生きていく。その時間の感じ方は
きっと人それぞれ違うのだろう。
そんな時間の中で関わって一緒に
生きていく中で様々な感情が生まれる。
そんな中で、少しずつ変化する感情。
これからどんな変化を起こすだろう。
いろいろ気になるとこに来ましたよw