これは恋のはなし 第6巻

著:チカ 先生

これは恋のはなし6-1

詩子は本気で大垣にアタックw
最初の印象だと、男を飾りとでも
思ってそうな女に見えたけど、
実はそんなことないのかな?w

そんな全力告白に対して、
大垣は7年という期間を示す。

7年後…18?
大垣は7年経てば40よw

大垣のこの発言は、子供に
とっての7年は自分達にとって
のそれより遥に長いものだ。
だから、きっと7年も経った
頃にはこの話も忘れてる、
という考えでの発言らしい。

そういうものだろうなって思う。
でも、もしもってことだって
あると思うんだよ、あくまで
個人差はあるものと思うけどね。

ただ一途にまっすぐに寂しさも
乗り越えて待つことができたなら
7年なんて案外あっという間なの
かもしれないなーとも思える。

…でもやっぱ長いよな7年。

これは恋のはなし6-2

この時の真一には、きっと
遥の言っていることがよく
よくわからなかったんだろう。

真一自身自分がなんでこんな
ことを言われているか理解
できない様子だったしな…。

一先ず、遥の恋心が切ない。

これは恋のはなし6-3

「真一は今まで通り、無愛想で
無口で投げやりで無関心で…
だってそれが真一だもの―。」

そのままの真一でいいんだと
サトミは言ってきた。保護者と
して、そりゃある程度しないと
いけないことは出てくるだろう。

でも、それは父親にならないと
いけないって話では全くない。
いろいろどうしようもない真一
のままで大丈夫なんだと言った。

もしかしたら親代わりをすると
決めてからずっと、真一は遥を
昔の自分と重ねていたのかな?

遥じゃなく、守って、助けて
あげなければいけない存在だと。

そういうことなら…たしかに遥が
あんなふうに感じてしまうのも
わかる気がする…真一だって過去
とても辛い思いをしていたし、
似たつらさは知っていたのかも
知れないと思う。だけど、ここに
いるのは遥だ、自分ではない。

ちゃんと、自分と、そして遥と
向き合って見る必要あるかもね。

これは恋のはなし6-4

遥が通り魔にあった。

救急車で遥が病院に運ばれたことを
知り大急ぎでかけつけた真一達。

怖かったろうに、自分の不注意で、
心配もかけてなんて謝ってくるんだ。
そんな遥に真一は怒鳴りつけていた。

お前が謝ることじゃない。辛い
時や痛い時くらい素直にそう言え。

真一の言葉を聞いて、堰を切った
ように怖かったと泣き出した遥。

(“家族”自然とその言葉が口をついて
出た。おそらくそれが、俺の本心……
遥のいない生活なんて俺にはもう―…)

親代わり…そうして娘のように
遥のことを考えすぎていた。

きっと娘の貯めを考える父親
だったんだろう、そこに真一
の本心はあったんだろうか…。

自分でも気付けていなかった
かもしれない、それでも、遥を
家族として大事に大事に思う
この気持ちだけは本心だった。

遥がほしかったのは、きっと
こういう思いだったんじゃない?
親とか子とか、大人とか子供とか、
そういうんでなく遥という大事な
家族…通り魔もケガもすごく怖くて
痛かったろうけど…良かったねw

これは恋のはなし6-5

あれから月日は流れ、遥達は中学
2年生、真一たちは34歳になった。

あの事件以来遥は元気すぎる程
元気で、切られた傷も今では
隠すことすらしなくなっていた。

そんな傷に真一の方が胸を
締め付けられた気持ちになる。
そんな日々多くっている中、
もしかしてたびたびあったり
するのかな…?こういう違和感。

遥、可愛らしさは勿論だけど
綺麗になってきたよね随分。

(…なんだ?今の。一瞬
息ができなかった……)

真一の中で正体不明の感情?
現象が起きていたり。でもこれ
は遥がこの家に来たばかりの時も
少なからずあったことに似てる。

こういうのの正体は一体何で、
真一はいつ気付けるんだろうねw

これは恋のはなし6-6

「俺さ、結婚することにしたんだ。」

突然の大垣からの結婚報告…w
それもデキ婚…数年前に彼女
いないのは言ってたけど、
その後出来たのかそれ以前の
話なのか~…びっくりだよ。

詩子は今頃どうなってる?
そういや出てきてない気が…

大人になったって、環境は
少しずつ変化していく、子供
の成長や変化はその何倍も早い。

そんな中で自分だけが変わらない
と感じていた真一だったけど…

大垣の言葉にひどく動揺を
見せた様子の真一だった。
彼の中でもきっと、多かれ
少なかれ変化が起きてるね。

~ひとこと~

人は長い時間をかけて成長しながら
生きていく。その時間の感じ方は
きっと人それぞれ違うのだろう。

そんな時間の中で関わって一緒に
生きていく中で様々な感情が生まれる。

そんな中で、少しずつ変化する感情。
これからどんな変化を起こすだろう。
いろいろ気になるとこに来ましたよw