これは恋のはなし 第3巻

著:チカ 先生

これは恋のはなし3-1

杉田と遥は5年生になった。
クラス替えするも、2人はまた
同じクラスに。そして杉田の
隣の席がこの詩子と呼ばれた子。

曽野原 詩子(そのはら うたこ)

杉田の前では完璧猫を被って
いたが、どうやらあまり性格の
良さそうな子には見えないな。

そんな詩子、どうやら杉田を
ターゲットにしたらしいね。
好きになったじゃなくて、
明らかにターゲットだよねw

そんな狙いを定めた直後に
当たり前のように一緒に帰宅
しようとする遥と杉田を見る。

まあ、帰宅っつっても真一の
家に行くわけなのだけれどもw

詩子としてはなんであんな子
…ってなったみたいですよ。

笑顔なんて詩子より絶対
可愛いんだけどな…真一が
いる時でないとあんまり
笑顔見せないからな遥。

…波乱の予感ですね~。

これは恋のはなし3-2

案の定、わかりやすく
遥はイジメられ始めた。

犯人なんてわかりきってる。
詩子だ。自分がターゲットに
した杉田が遥と仲がいいことを
嫌と思ってのイジメだろうけど、
遥自身は多分全部理解した上で
誰にも相談しない状態でいた。

杉田には勿論、真一達にも。
大垣のおかげで真一もそんな
異変に気付きはしたが、特に
手出しする状況でもないらしい。

でも、大分ひどいいじめだ。
ジャージは隠される、ノートには
ひどい落書きがされビリビリに。
ランドセルの中には画鋲。
びちゃびちゃにされた学校靴。

・・・本当に大丈夫かな。

これは恋のはなし3-3

イジメは悪化するばかりだったの
かもしれない。小さなきっかけで
遥は爆発し杉田にきつくあたった。

杉田がきっかけにはなってるけど、
杉田は今回のことで何も悪くない。
ちょっと空気読めてないのはいつも
のことではあるんだけどもね杉田w

「その言い種はねーだろ。おまえに
とっては確かにとばっちりかもしんねー
けど、ボーズが悪いわけじゃねーし。
そんなこともわかんねーで杉田
に文句言ってるおまえはお前に
嫌がらせしてる人間となにも
変わんねーんじゃねーのか?」

その言葉で、多分丸1日くらいずっと
考え込んでいた遥と落ち込んでいた杉田。

その日の夕方には、遥が謝って
2人は無事仲直りできたようだ。

そんなこんなで、仲直りした
2人を見て安心していた真一に、
思いもよらぬ言葉を告げる遥。

「真一さんがやさしくしてくれた
こと、私はすごくうれしかったから。」

思いもよらなすぎた言葉に、
戸惑いを隠せていない真一ですw

これは恋のはなし3-4

遥が、誤解が原因でいじめられてる
ぽいことを前言っていたけど、この
子の場合逆恨みっぽいし、ほんとに
こんなで解決するんだろうかね。

押され負けて、友達ということに
一応なったらしいのだけど…全く
今後の明るい未来が見えませんw

これは恋のはなし3-5

結局、ややこしいことにはなったw
以前から一緒に帰っていく遥と杉田
を付けていたことのあった彼女は、
2人の入っていった先の真一の家の
場所をすっかり把握していたのだ。

遥のわすれものを届けに…なんて
理由をつけて家にまで上がり込む。
そして、真一を好きな遥の気持ちに
気付いては脅すような言葉をかけた。

そんなことがありつつもまた真一の
家まで来て、今度は真一を悪く言う。
そんな彼女に、さすがの遥も口を開く。

「曽野原さん、真一さんはなにも悪く
ないの。悪いのは私だから。これ以上
真一さんの迷惑になりたくないの。

もし真一さんの迷惑になる
ようなことをする人がいたら、
誰であろうと絶対許さない。」

いや~、遥かっこいいわ。
詩子がポーっとしちゃったよw

その後、今までのわざとらしさが
ウソだったかのように詩子は遥に
友好的な笑顔を向けるようになった。

これは恋のはなし3-6

もうすぐ、杉田の誕生日。頑張って
ケーキを作ることを企画していた詩子。
そこで真一の誕生日はいつだろうと調べ
てみるとまさかの杉田と同じ日だった。

すっかり仲良くなっていた遥と詩子は
2人でケーキを作りお互いプレゼントも
用意し準備万端。予め、サトミが真一に
この日は開けておいてと話もしていた。

が、そんな当日、大喜びで予定より
10分も早く家にやってきたに対し、
真一は今まで見たことないような
状態に小綺麗な格好をして家を出た。

少し前に、佐藤絵美子という人から
着信があった。その人に半ば強引に
呼ばれて出ていったようだった。
彼女は、一体何物なんだろう。

~ひとこと~

あれこれあったものの、イジメに
関しては丸く収まりきって良かった。

でもハプニングは絶えてくれない。
誕生日の日に出ていってしまった真一。
絵美子と言う女性は一体何者なのか。

また次巻ですね。