著:チカ 先生

杉田と遥は5年生になった。
クラス替えするも、2人はまた
同じクラスに。そして杉田の
隣の席がこの詩子と呼ばれた子。
曽野原 詩子(そのはら うたこ)
杉田の前では完璧猫を被って
いたが、どうやらあまり性格の
良さそうな子には見えないな。
そんな詩子、どうやら杉田を
ターゲットにしたらしいね。
好きになったじゃなくて、
明らかにターゲットだよねw
そんな狙いを定めた直後に
当たり前のように一緒に帰宅
しようとする遥と杉田を見る。
まあ、帰宅っつっても真一の
家に行くわけなのだけれどもw
詩子としてはなんであんな子
…ってなったみたいですよ。
笑顔なんて詩子より絶対
可愛いんだけどな…真一が
いる時でないとあんまり
笑顔見せないからな遥。
…波乱の予感ですね~。

案の定、わかりやすく
遥はイジメられ始めた。
犯人なんてわかりきってる。
詩子だ。自分がターゲットに
した杉田が遥と仲がいいことを
嫌と思ってのイジメだろうけど、
遥自身は多分全部理解した上で
誰にも相談しない状態でいた。
杉田には勿論、真一達にも。
大垣のおかげで真一もそんな
異変に気付きはしたが、特に
手出しする状況でもないらしい。
でも、大分ひどいいじめだ。
ジャージは隠される、ノートには
ひどい落書きがされビリビリに。
ランドセルの中には画鋲。
びちゃびちゃにされた学校靴。
・・・本当に大丈夫かな。

イジメは悪化するばかりだったの
かもしれない。小さなきっかけで
遥は爆発し杉田にきつくあたった。
杉田がきっかけにはなってるけど、
杉田は今回のことで何も悪くない。
ちょっと空気読めてないのはいつも
のことではあるんだけどもね杉田w
「その言い種はねーだろ。おまえに
とっては確かにとばっちりかもしんねー
けど、ボーズが悪いわけじゃねーし。
そんなこともわかんねーで杉田
に文句言ってるおまえはお前に
嫌がらせしてる人間となにも
変わんねーんじゃねーのか?」
その言葉で、多分丸1日くらいずっと
考え込んでいた遥と落ち込んでいた杉田。
その日の夕方には、遥が謝って
2人は無事仲直りできたようだ。
そんなこんなで、仲直りした
2人を見て安心していた真一に、
思いもよらぬ言葉を告げる遥。
「真一さんがやさしくしてくれた
こと、私はすごくうれしかったから。」
思いもよらなすぎた言葉に、
戸惑いを隠せていない真一ですw

遥が、誤解が原因でいじめられてる
ぽいことを前言っていたけど、この
子の場合逆恨みっぽいし、ほんとに
こんなで解決するんだろうかね。
押され負けて、友達ということに
一応なったらしいのだけど…全く
今後の明るい未来が見えませんw

結局、ややこしいことにはなったw
以前から一緒に帰っていく遥と杉田
を付けていたことのあった彼女は、
2人の入っていった先の真一の家の
場所をすっかり把握していたのだ。
遥のわすれものを届けに…なんて
理由をつけて家にまで上がり込む。
そして、真一を好きな遥の気持ちに
気付いては脅すような言葉をかけた。
そんなことがありつつもまた真一の
家まで来て、今度は真一を悪く言う。
そんな彼女に、さすがの遥も口を開く。
「曽野原さん、真一さんはなにも悪く
ないの。悪いのは私だから。これ以上
真一さんの迷惑になりたくないの。
もし真一さんの迷惑になる
ようなことをする人がいたら、
誰であろうと絶対許さない。」
いや~、遥かっこいいわ。
詩子がポーっとしちゃったよw
その後、今までのわざとらしさが
ウソだったかのように詩子は遥に
友好的な笑顔を向けるようになった。

もうすぐ、杉田の誕生日。頑張って
ケーキを作ることを企画していた詩子。
そこで真一の誕生日はいつだろうと調べ
てみるとまさかの杉田と同じ日だった。
すっかり仲良くなっていた遥と詩子は
2人でケーキを作りお互いプレゼントも
用意し準備万端。予め、サトミが真一に
この日は開けておいてと話もしていた。
が、そんな当日、大喜びで予定より
10分も早く家にやってきたに対し、
真一は今まで見たことないような
状態に小綺麗な格好をして家を出た。
少し前に、佐藤絵美子という人から
着信があった。その人に半ば強引に
呼ばれて出ていったようだった。
彼女は、一体何物なんだろう。
~ひとこと~
あれこれあったものの、イジメに
関しては丸く収まりきって良かった。
でもハプニングは絶えてくれない。
誕生日の日に出ていってしまった真一。
絵美子と言う女性は一体何者なのか。
また次巻ですね。