故意ですが恋じゃない 第4巻【完】

著:浅野あや 先生

故意ですが恋じゃない4-1

梢をこんなふうに笑わせることが
出来るのはきっと宇治原だけで、
そんな笑顔に宇治原は夢中になる。

ほんとこの2人、いろいろと
おかしな所も多いけどすごく
いい彼氏彼女だなって感じる。

故意ですが恋じゃない4-2

初めての2人きりのデート♡
オソロのアクセをと提案する
宇治原だったけど、即却下。

少し拗ねた様子で、もういい
とその場を立ち去った宇治原
だったけど、めげなかったw

なんていうかね…梢はほんと
Sっ気がやたら強いのかしら。
宇治原の困った表情を見て
笑って受け取るんだものねw

それで結果宇治原も喜ぶ
ことになったりするから…
なんというか不思議だけど
悪くないんだよねこの2人♡

故意ですが恋じゃない4-3

梢は偶然、宇治原が見知らぬ
女の子に連絡先を聞かれている
所を見てしまうことになった。

大人しそうな子だったし、きっと
宇治原に一目惚れでもして必死に
連絡先を聞こうとしていた所だ。

宇治原は彼女がいるから、と
優しく断り、最後にありがとうと
言ってその場を去ろうとしたけど
…とても優しくて紳士な対応だった。

チャラそうな見た目してるけど
中身全然そんなことないよね彼。

でも、それを見た彼女は正直言って
気分のいいものではなかったようだ。

「宇治原くんって女子に対して
ほんと優しい人だなって。」

どこか不機嫌そうな梢から
出たのはそんな言葉だった。

「ほんと尊敬する。」

そんなことを言ってきたけど、
やはりどこか不機嫌そうな梢。

その正体は…ヤキモチだったみたい。
妬くよね、きっと妬くよ好きならw

梢本人にも、恋してるような
感覚で宇治原を好きという自覚
はないのかもしれないと思う。

それでも、ちゃんと梢は宇治原に
恋してるんだろうなって思えた♡

故意ですが恋じゃない4-4

「ねぇ、やっぱ待ってて
くれたんでしょ?」

「は?調子乗らないでしよ。」

ある種のツンデレだよね梢ww
いや…デレてないのかもだけど、
デレているように思える時が
たまーにあって、それによって
宇治原はすぐに舞い上がっちゃう。

不思議な距離感だなって思う
けど、なんかほんと合ってる
2人なんだろうとつくづく思う。

きっとこれから先もずーっと、
こんな感じで宇治原は梢に
夢中でいるんだろうなぁと。

故意ですが恋じゃない4-5

ヤキモチを妬くって感覚、今
まで梢は知らなかったらしい。
でもそれを、宇治原と知り合って
彼氏彼女になって知ることになった。

発言が、どうも所有欲というか
…自分の物なんて言ってるけど、
ほんとこの2人はまるでペットと
ご主人様みたいな関係だわねw

自分を好いて、必死になったり
慌ててたり困ってたり…そんな
宇治原が可愛くて大好きな梢。

初めは興味だったかもしれない。
でも気がつくと梢以外の誰にも
目が行かない程に夢中な宇治原。

梢にとっては、自分の前でだけ
かっこ悪くなる所ももしかしたら
宇治原の好きな所なのかもだよね。

故意ですが恋じゃない4-6

「なんか友明カッコ悪~い。大橋
さんとつき合ってから、前みたい
に余裕がないっていうか~。」

突然クラスの女子から言われて、
自分がカッコ悪いから大橋が
好きって言ってくれない?なんて
思い始めてしまった宇治原。

いつもすぐがっついてしまうのを
無理やり抑えてクールぶる宇治原。

そんなある時、街に梢と買い物に
一緒に行った時ペアリングを
買おうとしている人を見て
自分達も…なんて思ったらしい。

それでも、重いと思われたら…?
そんなふうに不安になって結局
自分から踏み出すことの出来ない。

そんな時…いつものように屋上で
会っていた時に梢が言ったこと。

「宇治原くんが余裕ぶってんの
つまんない。あたしのことで必死に
なってる宇治原くんが好きなのに。」

もしかしたら、これが初めて
梢が宇治原を好きだと伝えた
時だったのかもしれないね。

ちゃんと好かれていたんだって、
やっと理解出来たかな、宇治原w

そして、渡すことを躊躇していた
ペアリングの存在も梢には実は
しっかりバレてしまっていた。

それを、何も言わず
自分の指にはめた梢。

ペアのブレスレットも結局つけて
くれる気はなさそうだったけど、
ペアリングは受け取ってくれた。
重いと感じずにはめてくれた。

…ほんとに少しずつかもしれない。
でも、嬉しかったんでないかな☆
2人の心の距離は確実に近付いてる。

~ひとこと~

『故意ですが恋じゃない』最終巻。
相変わらず宇治原は梢に主導権を
握られたままに感じる2人の関係。
それでも、スタートから考えたら
随分変わったなと感じています。

宇治原は、ずっと一途に梢を
思い続けていたし、そんな中で
梢の感じ方や考え方、思いが
ほんと少しずつ変化していった。

もうこれはね、宇治原の粘り
勝ちかなって思うわけですよ。

今までには中々ないタイプの
お話でしたが、宇治原がほんと
可愛くて、結構楽しむことの
出来た作品でした。わんこ系
男子ってこんな感じなのかな??
そういう感じが好みの人には、
ぜひおすすめしたい作品です☆