著:椎名軽穂 先生

やのちん、恋出来たね。
健人の時も、それ以前も、
ずっと本気で誰かを好きに
なったことがなかったんだ。
そんなやのちんが、顔を真っ赤に
したり泣いたりするくらい好きな
人ができて、それを爽子やちづに
話してくれたんだよね。ほんと、
なんかすごく嬉しいなって思う。
好き…でもだからといって何かを
する気はない様子のやのちん。
それで…いいのかな?
こんなに大好きなのに。

龍が…w
いっつも無関心そうな…と
いうか何も考えてなさそうな
態度とってたイメージが強かった
龍だけど、なんだろうねこいつ。
2人でクリスマス中。
突然徹の名前を出したちづ。
自分たちが付き合ってると
言うことをまだ言えてない。
それで名前を出したんだけど…
ちづに関してはほんと…
今まで見たことない表情
いろいろ見せてくるから
ビビる…ときめきます←
や~、ちづがカワイイよw
龍がかっこいいよ!!←

クリスマス…塾帰りのやのちん。
会いたいな~なんて思っていた
所に偶然ナンパ活動(←)中の
ピンに出くわした。ほんと、
嬉しかったんだろうなww
あやねがナンパされまくってる
のを見つけて、危ないからと
駅まで送ってくれることになる。
それだけできっと嬉しかったろう。
でも、簡単にナンパされる理由を…
「あたしユルそーに見えんじゃん?」
そう自分を卑下するあやねにピンは、
こんなふうにいってくれるんだよ。
ぶっきらぼうだ、目に見えて優しい
わけでもない。でも、大人だな。
ちゃんと先生何だなってホント思う。
好きになる理由なんていくらでもあった。
あやね、すごく可愛くて優しくていい子
なのに…でもちづや爽子みたいに真っ直ぐ
過ぎる子といたらこう思っちゃう気持ちも
なんかすごく分かっちゃうから寂しい。
あやねには、ピンくらいの
人じゃないと甘えられない、
ちょうどいいんだって思える。
…女好きだけど、生徒には絶対
手を出さないピン。明らかに
あやねを子供扱いするピン。
それは入ってはいけないと
線を引かれてるようにすら、
あやねには感じ取れたかもな。
ピンも…多分薄々あやねの気持ちに
気付き始めてると思うんだよね。

徹が、嫁と娘を連れて帰省。
そして、龍とのことは徹も
感づいていたのかもしれない。
自然に、ちづと話す時間を
作ってくれた徹に、ちづも
勇気を出して…叫んだww
「お…お宅の弟さんと…
ですね?だからそのつまり…」
「交際を!!させてもらって
おります!!です!!」
…可愛すぎたwwちづ可愛いww
昔から兄妹のように育った2人。
でもずっと恋心を抱いていたちづ。
それがあるから龍はいまだに徹の
名前が出ると嫉妬するようだけど、
ちづの中ではもうお兄ちゃんだな。
ほんと、仲のいい兄妹って感じ。
もう、本当に大丈夫だな…♥

爽子の誕生日で大晦日の日。
初詣(二年参りかな?)に行く
つもりで風早と待ち合わせるも
ひどい吹雪で一先ず風早宅に
避難してきた風早と爽子。
でも天気は朝まで落ち着かない。
ということで風早宅に泊まる
ようにと風早母に言われた爽子。
その日、風早は爽子への
プレゼントを用意していた。
指輪…それは右手に薬指にあてた
ものだったらしいけど、実際に
サイズが合ったのは左手の薬指。
「…いつかもっとちゃんとしたの渡す
から。ちゃんと、一生用の…約束!」
これから先の未来ずーっとの
予約のような、大事な指輪。
爽子、幸せになってほしいな。
寂しい思いをする未来もある。
それでも、大好きな風早と共に
幸せになってほしいなって思う。

「絶対合格しろよ!!」
初詣、なんやかんやでクラス全員
+引率ピンみたいな集団になった。
そこであやねが引いたおみくじには…
『恋愛 思うだけでは駄目』
それで出た精一杯の言葉だったのかな?
ほんと…今まで恋してるのを見守る側
だったあの頃からは想像付かないくらい
恋する乙女だな…なんて可愛いんだろう。
頑張れあやね。恋も受験も。
大好きな人の応援の言葉は、
きっと何より頑張る源になる。
絶対合格して…けしごむ?w
そこはきっと何でも良いんだ。
あやねならきっと…がんばれ!!!
~ひとこと~
あ~もう、いろんなところでいろんな
恋心、切なくて胸がキュッとなったり、
幸せだなって温かい気持ちになったり。
全く紹介できてないしちょびっと
しか出てきていないけど、健人の
あやねに対する、優しくて温かい
視線にはなんだか泣きそうになった。
こうやって、恋して恋されて、
実ったり失恋したりを繰り返す。
そんな中で風早と爽子とか、
ちづとか龍とかみたいに好き
同士で一緒になれるってのは
本当に奇跡のようなものと思う。
あやねの恋はどうなるんだろう。
また、29巻でお会いしましょう!