著:椎名軽穂 先生

喧嘩をしてしまってから、
中々タイミングが合わずに
仲直りできずにいた2人。
それでも、お互いに考える
ことは多くて、その中で
友達や家族と関わってるうち
にお互いに伝えたい事が
まとまってきたみたいで…
同じタイミングでかけ出した。
そして、まず爽子が、そして
風早が…お互いの気持ちを
今度こそ正直に伝えた。
まだ爽子は迷っている最中だし、
風早は本当の意味で応援したい
から、自分がその妨げにだけは
なりたくないって思いを告げて。
結果的に、お互いがお互いを
思っていたからこそ喧嘩になった。
そして、お互いを思い続けたから
仲直りすることも出来たと思う。
「『ひとりでも大丈夫』って
言ったけど…ちがった!…ふたり
だから、ふたりだから!大丈夫!!」
これからも、ぶつかることは出て
くるかもしれない。それでも、
こうやって真剣にぶつかり合え
たらいいなって、二人で乗り越えて
いけたらいいなって、心から思えた。

お互いに影響しあって
集中して勉強ができるから。
そう言って爽子の家で勉強会を
することになった爽子とくるみ。
過去を振り返ったら、今の
状況が不思議で仕方がない。
でもきっと、爽子だから、
くるみだから今の状況がある。
それぞれにまっすぐに先を見て、
教師になるって将来のために
今一生懸命に勉強してる。
「気持ちを解釈したり伝えたり
することを私もずっと考えて
きたから、だから先生に
なりたいって思ったから。」
「今までわたし正面突破なんて
したことないから…1回でもいい。
1回でいいの。そしたら
自分のことを…認められる
んじゃないかって………。」
ここまで真っ直ぐな人を、
私は今まで知らないな。
自分自身、こんなふうに
さきのことを考えたこと
なんてなかったから。
すごいって思うし、少し羨ましい。
でもそれだけ物凄い努力をしてる。
合格…してほしいな。爽子も、
本当にどうしたいか、ちゃんと
自分の答えを出せますように。

「さわこちゃんと友達だなんて
言えないわ。言えるわけないわ。
さわこちゃんにしたことを………
忘れないわ、一生忘れないわ。」
そう言って、精一杯
謝るくるみに爽子は、
「…くるみちゃんは悪いことした!
…それで…私も無神経だった!
だからどっちも悪い!!」
そして、あの噂で揉めた
時にちづが言ってたこと…
「友達は気づいたらなって
るんだって言ってた!もうなってる。
私にだってわかるよ、もうなってる!」
誰がなんと言おうと、くるみが
違うと言っても、もう友達だって。
あの時のこと、もう忘れていいくらい
たくさんもらった、たくさん交わした。
今更になって、謝りたいって
思えるほど、過去もひっくるめて
これから先爽子と付き合ってきたい
って思うくらい、爽子を大好きに
なったんだろうねって。
お互いこれで、また一歩進める。
くるみは自分はいい子じゃないって言う。
でも、過去は分かんないけど、今は
どっからどー見てもいい子だよね。
きっと、嫌な自分もひっくるめて
変わることが出来たんだと思う。
ライバルだったり、同じ目標に
向かって頑張る仲間だったり。
どんな立場にたっても、この2人は
お互いを高め合える関係かもしれない。

勉強会の別れ際。くるみが
爽子に告げた言葉だった。
爽子はどんな応えを出すだろう。
最終的に答えを出すのは爽子だ。
応えはまだわからないけれど、
くるみが爽子の思いを、本気
を認めたから、こんなふうに
言ったのかもしれないね。
人生に一度の大事な選択。
じっくり悩んで決めればいい。

勉強に気を張り過ぎて…そんな
時にピンを思い出して、息抜き
しようかな~と思った時にちづと
爽子と久々に会うことになって。
話しているうちに、なんで
ピンのことなんて頭に浮かんだ?
って疑問を持ったあやね。
でも少し考えてみればその理由
なんて簡単に気付いてしまって。
そんな感じでピンのことを考えながら
1人帰り道を行くと…そんなタイミングで
まさかのピンに遭遇してしまった!!!
あまりに驚いて悲鳴を上げたあやねに
驚いたのはピンの方だったろう…w
ピンに会ってしまったら、途端に
意識してしまってどうにも出来なかった
のかもしれないね。顔真っ赤にして。
それでもやっと落ち着いて話す。
でもピンから出てくる会話の内容
は相変わらずロクでもなくって…
なんか少しイジケたような顔して。
20歳でも若い、あやねはまだ18?
もっと若いもんね、ガキって…
こんな女好き相手なのに、自分は
対象外かなんて…スネたくもなる。

どう考えても態度がおかしいあやねに…
「…煮詰まってんだろ?
なんかできることあるか。」
「俺に出来ないことなんてない!」
「俺も調子狂うんだよ。
なんかあんなら言え。」
こういうとこ、いいんだろうな…
でも今のあやねにはどうにも
複雑な感じだったのかもだね。
それでもそうやってまっすぐに自分を
見てくれたら、やっぱ嬉しいと思う。
「じゃあ……手…っ………握手!!」
「受験勉強頑張れるように………!!」
そう、言ったあやねに対して、
ピンもまっすぐな言葉を返した。
これから…彼女の思いはどうなるか。
~ひとこと~
ぎゃあああああ!!!
あやねが!!!!!!!!!
あ~すんません突然発狂して。
いやもう、あやねがwww
あやねがぁあああww
なんですかこの乙女ww
今まで大人ぶったり子供ぶったり
していたあやねが、初めて歳相応に
見えたというか…めっちゃ可愛い。
なんか26巻はいろいろあったのに
最後のほうでピンへの気持ちを
意識してからのあやねが可愛くて。
いや~、ちょい涙出てきちゃった。
いろいろあって、気付いたら好きに。
まだまだ大きな問題は多い。
けど、すみません今頭の中
あやねとピンでいっぱいですw
うわ~!!!!27巻めっさ気になります!!
ボソッ{…アニメ続編やればいいのに)←