君に届け 第18巻

著:椎名軽穂 先生

君に届け18-1

親に連絡して、45分だけ
時間を貰って話をした。

そこでやっと爽子が知った
風早の本当の気持ちの数々。

好きで、大好きで、
大好きだからこそ…

ずっと傷つけたくなくて
1人で悩んでいたんだよね。

「私を傷つけられるのは、
きっと風早くんだけだよ…
他の人には動かない心が動くの。

これから先もぎくしゃくしても
ケンカしてもいいの。でも、
ぎくしゃくするのもケンカ
するのも風早くんがいーの。」

ちゃんと話すことされすれば、
ちゃんと伝えることさえすれば
この2人ならこれからもずっと
一緒にやってけると思うんだ。

…悩みは2人で解消すれば
愛情も育ちましょう………

ってね、おみくじの言葉。
2人なら、2人でだから大丈夫。

君に届け18-2

これは、こんなふうに
受け取っていいとこだろうか。

どんな風早くんも私が
大好きな風早くんなんだよ
って感じの意味に…。

言い方を変えれば、どんな
風早くんでも受け入れるよって。

爽子はきっと、知らなかった
新たな風早の一面を知った時、
「あれ?違う」なんて絶対
思ったりしないんだろうな。

きっと、また風早くんの新しい
一面を知ることが出来たなって
喜んでいそうだなと思うよ。

また悩んだら相談したらいい。
2人で、これからもお幸せに。

君に届け18-3

爽子の家のほんの少し手前で
爽子は「もうここでいいよ」
なんて言い出した。疑問に
思った風早だったけど…

爽子、ほんと可愛いよ…w

「…も…もーいーよ俺、
一生うそつきで……。」

そう言って顔を真っ赤にして
しゃがみ込んだ風早でしたw

爽子が可愛すぎてつらいよ←
きっと風早はそんなような
気持ちなんだろーなぁww

君に届け18-4

クリスマス会翌日。ちづと
あやねが爽子の家に来て、
いろいろ報告会になった。

そこであやねが言った話。
ケントはすごく優しくて、
いい奴だから、あたしなんかが
…なんて思っちゃうんだろうね。

そんなふうに自信がないあやね。

「爽子が風早をすきなように
すきかって言われたら正直
わかんないんだけど…こんなに
気持ちぶつけられたのも一生懸命
になってもらったのも初めて
でさ。うれしかったんだよね。」

こう言ってくれる友達がいる。
茶化したりしないでちゃんと
話聞いてくれる大事な友達。
ほんと、羨ましい限りだなw

ケントがいて、こんな友達が
いて、今はあやねだけど、
ちづが落ち込んだり、爽子が
悩んだりした時も同じように
してくれる優しい大切な友達。
いいな、こういう仲すごくいい。

きっと…大丈夫じゃないかな。

君に届け18-5

ちづと龍が帰って来なかった
クリスマス会の時間、2人で
いろんな話をしていたんだって。

小さい頃の話、徹のこと、
死んだ龍んちのおばちゃんのこと…

ちづが今まで大事にしてきた
思い、形は変わってしまうし、
同じ形で入られないけれど、
少しずつ時間をかけていけば
2人はずっと一緒にいられる。

そんなふうに感じられた。
初めてドキドキしちゃってるもの。
いいな、みんな幸せそうだ。

君に届け18-6

結局家族でのクリスマス会は
こんな大人数でのパーティに。

でも、こんな幸せそうな爽子
見ていたら、大好きな娘が
遠くへ行くように感じて少々
寂しくもあっただろうけど、
やっぱ嬉しかったろうな…。

爽パパ、みんなが帰る時に
見送りがてら言いました。

「また…いつでも遊びに来な
さい!みんなも!風早くんも!!」

ほんと、いいパパさんだわ。

~ひとこと~

わぁああああ。
18巻はほんと温かかった!!
とても温かい気持ちになった。

まだきっと問題はたくさん
あると思うけど、それでも
少しずつ前に進んでけたら
良いなって思う。みんな、
幸せになってくれたらいい。