著:椎名軽穂 先生

親に連絡して、45分だけ
時間を貰って話をした。
そこでやっと爽子が知った
風早の本当の気持ちの数々。
好きで、大好きで、
大好きだからこそ…
ずっと傷つけたくなくて
1人で悩んでいたんだよね。
「私を傷つけられるのは、
きっと風早くんだけだよ…
他の人には動かない心が動くの。
これから先もぎくしゃくしても
ケンカしてもいいの。でも、
ぎくしゃくするのもケンカ
するのも風早くんがいーの。」
ちゃんと話すことされすれば、
ちゃんと伝えることさえすれば
この2人ならこれからもずっと
一緒にやってけると思うんだ。
…悩みは2人で解消すれば
愛情も育ちましょう………
ってね、おみくじの言葉。
2人なら、2人でだから大丈夫。

これは、こんなふうに
受け取っていいとこだろうか。
どんな風早くんも私が
大好きな風早くんなんだよ
って感じの意味に…。
言い方を変えれば、どんな
風早くんでも受け入れるよって。
爽子はきっと、知らなかった
新たな風早の一面を知った時、
「あれ?違う」なんて絶対
思ったりしないんだろうな。
きっと、また風早くんの新しい
一面を知ることが出来たなって
喜んでいそうだなと思うよ。
また悩んだら相談したらいい。
2人で、これからもお幸せに。

爽子の家のほんの少し手前で
爽子は「もうここでいいよ」
なんて言い出した。疑問に
思った風早だったけど…
爽子、ほんと可愛いよ…w
「…も…もーいーよ俺、
一生うそつきで……。」
そう言って顔を真っ赤にして
しゃがみ込んだ風早でしたw
爽子が可愛すぎてつらいよ←
きっと風早はそんなような
気持ちなんだろーなぁww

クリスマス会翌日。ちづと
あやねが爽子の家に来て、
いろいろ報告会になった。
そこであやねが言った話。
ケントはすごく優しくて、
いい奴だから、あたしなんかが
…なんて思っちゃうんだろうね。
そんなふうに自信がないあやね。
「爽子が風早をすきなように
すきかって言われたら正直
わかんないんだけど…こんなに
気持ちぶつけられたのも一生懸命
になってもらったのも初めて
でさ。うれしかったんだよね。」
こう言ってくれる友達がいる。
茶化したりしないでちゃんと
話聞いてくれる大事な友達。
ほんと、羨ましい限りだなw
ケントがいて、こんな友達が
いて、今はあやねだけど、
ちづが落ち込んだり、爽子が
悩んだりした時も同じように
してくれる優しい大切な友達。
いいな、こういう仲すごくいい。
きっと…大丈夫じゃないかな。

ちづと龍が帰って来なかった
クリスマス会の時間、2人で
いろんな話をしていたんだって。
小さい頃の話、徹のこと、
死んだ龍んちのおばちゃんのこと…
ちづが今まで大事にしてきた
思い、形は変わってしまうし、
同じ形で入られないけれど、
少しずつ時間をかけていけば
2人はずっと一緒にいられる。
そんなふうに感じられた。
初めてドキドキしちゃってるもの。
いいな、みんな幸せそうだ。

結局家族でのクリスマス会は
こんな大人数でのパーティに。
でも、こんな幸せそうな爽子
見ていたら、大好きな娘が
遠くへ行くように感じて少々
寂しくもあっただろうけど、
やっぱ嬉しかったろうな…。
爽パパ、みんなが帰る時に
見送りがてら言いました。
「また…いつでも遊びに来な
さい!みんなも!風早くんも!!」
ほんと、いいパパさんだわ。
~ひとこと~
わぁああああ。
18巻はほんと温かかった!!
とても温かい気持ちになった。
まだきっと問題はたくさん
あると思うけど、それでも
少しずつ前に進んでけたら
良いなって思う。みんな、
幸せになってくれたらいい。