著:椎名軽穂 先生

2人は付き合ってるん
だから、一緒にいたら…
手をつなぐ*くっつく*キス
なーんて進展があっても
おかしくない。そうあやねに
言われた爽子の反応がこれ。
デートを思い出したんですね。
抱きしめられたんだものね…
想像の中に1つ本物がいるよw
それに動揺した爽子は、デート
をした日のことを聞かれ日本語が
おもしろいことになったとさ。
ほんと可愛いな爽子はw
今はまだ、風早に抱きしめられた
という受け身なことだけだけれど、
爽子からそういうのをしたいって
思うようになってもおかしくない。
今はまだ状況にいっぱいいっぱい
かもしれないけど、少しずつ、
気持ちに素直になっていけば
そのうち…恋ってすばらしいな。

あやねに言われたあの日から、
やはり意識してしまうようで…
ある日、帰り道に自分から
風早の手に触れたいと思って
触れようとしたのだけれど…
気付かれて、失敗してしまう。
「風早くんはいつも通り
普通なのに………なんか私
ばっかり…嫌いにならないで。」
そう言った爽子に風早は…
「……いつもどおり?
…普通に………見える?」
そう言って手を握ってくれた。
風早だっていっぱいいっぱい。
緊張して、どうしたらいいのか
わからないのは爽子だけじゃ
なく、風早も一緒なんだよね。
きっと爽子自身が、緊張で
風早のことに気がつく余裕が
なかっただけなんだろうな。

親に、風早のことをまだ
話せていなかった爽子。
そんな時に偶然風早と
手を繋いでいた所に遭遇。
1人テンパってしまった爽子
だったけれど、風早は…
風早こそ緊張したと思うのに
しっかり挨拶してくれた。
こういうとこ、風早は
ほんとすごいと思うよ。

嬉しかったんだろうな。
学校の子達からは、どう
見ても付き合っているとは
中々思ってもらえなかった。
それを父親に言われたわけで、
何より『どっから見ても』
『彼氏』って、嬉しいだろう。
お父さんとしては、なんで
こんな空気なのか理解できない
かもしれないけれど、ほんと
嬉しいことを言ってくれたな。
「はずかしいけど…うれしい。」
爽子が大事で仕方ないお父さん。
寂しいかもだけど爽子の成長
をこのまま見守ってあげてw

爽子、ほんと大事に大事に
育てられたんだろうな…
そしてお父さんは見事に
娘大好きお父さんだしw
けどそんな娘が大切な友達や
彼氏の存在で今まで以上に
幸せそうなのを見たら、寂しい
ながらも嬉しかったんだろう。
これから先、お父さんはもっと
寂しい思いすることになるかも
しれないけれど、この子なら
って、風早に対して少しは
思っているんじゃないかな…。
ほんといいお父さんなんだよね。

ちづとあやねの馴れ初め話。
今ではホント気の合う仲って
感じだけれども、お互いの
第一印象は最悪だったらしい。
けど、いろんな出来事の中で
お互いを知っていくうちに
いつの間にか…ちづは素直じゃ
ないけどずっとあやねの話を
龍に聞かせていたようだし。
名前を覚えられない龍が矢野
って苗字を覚えるくらいに。
あやねはあやねで、ちづの
真っ直ぐさや素直さ、知れば
知るほど印象は変わってった。
逆にちづも、あやねを知れば
知るほど印象は変わっていき…
苦手に思っていたところにも
ちゃんと意味があったりとか、
気がついたら一緒にいたい子
って存在になっていた様子。
あぁ、青春ですね、いいな。
いろいろ、この2人のタイプの
違いは大きいから、この話で
いろいろ納得させられました。
~ひとこと~
12巻は、爽子がどんなふうに
育てられてきたのかとか、
爽子の両親の思いとか…
そんなふうなのがすごく
伝わってくるお話でした。
そして風早も結構一生懸命
なんだよってとことか…
ちゃんと爽子に伝わるといい。
きっと、自分ばっか…
なんて思うんだろうな。
これはきっとお互いに。
ちゃんと伝えていけたらいい。
自分の思い、やりたいこと。
楽しいこと、つらいこと、
少しずつでも共有できたら
いいなって、そう思った。
最後のちづとあやねの話は、
好きだったなぁ。私も基本的に
女同士の付き合いが苦手です。
グループとかそういうのも…。
だから、ちづやあやねみたいな
関係にすごく憧れるんですよ。
私にもいつかあんな友達、
出来たりするんだろうか…
あんな素敵な関係、ずっと大事
にしてって欲しいと思います。