君に届け 第12巻

著:椎名軽穂 先生

君に届け12-1

2人は付き合ってるん
だから、一緒にいたら…

手をつなぐ*くっつく*キス

なーんて進展があっても
おかしくない。そうあやねに
言われた爽子の反応がこれ。

デートを思い出したんですね。
抱きしめられたんだものね…
想像の中に1つ本物がいるよw

それに動揺した爽子は、デート
をした日のことを聞かれ日本語が
おもしろいことになったとさ。
ほんと可愛いな爽子はw

今はまだ、風早に抱きしめられた
という受け身なことだけだけれど、
爽子からそういうのをしたいって
思うようになってもおかしくない。

今はまだ状況にいっぱいいっぱい
かもしれないけど、少しずつ、
気持ちに素直になっていけば
そのうち…恋ってすばらしいな。

君に届け12-2

あやねに言われたあの日から、
やはり意識してしまうようで…

ある日、帰り道に自分から
風早の手に触れたいと思って
触れようとしたのだけれど…

気付かれて、失敗してしまう。

「風早くんはいつも通り
普通なのに………なんか私
ばっかり…嫌いにならないで。」

そう言った爽子に風早は…

「……いつもどおり?
…普通に………見える?」

そう言って手を握ってくれた。

風早だっていっぱいいっぱい。
緊張して、どうしたらいいのか
わからないのは爽子だけじゃ
なく、風早も一緒なんだよね。

きっと爽子自身が、緊張で
風早のことに気がつく余裕が
なかっただけなんだろうな。

君に届け12-3

親に、風早のことをまだ
話せていなかった爽子。
そんな時に偶然風早と
手を繋いでいた所に遭遇。

1人テンパってしまった爽子
だったけれど、風早は…
風早こそ緊張したと思うのに
しっかり挨拶してくれた。

こういうとこ、風早は
ほんとすごいと思うよ。

君に届け12-4

嬉しかったんだろうな。
学校の子達からは、どう
見ても付き合っているとは
中々思ってもらえなかった。

それを父親に言われたわけで、
何より『どっから見ても』
『彼氏』って、嬉しいだろう。

お父さんとしては、なんで
こんな空気なのか理解できない
かもしれないけれど、ほんと
嬉しいことを言ってくれたな。

「はずかしいけど…うれしい。」

爽子が大事で仕方ないお父さん。
寂しいかもだけど爽子の成長
をこのまま見守ってあげてw

君に届け12-5

爽子、ほんと大事に大事に
育てられたんだろうな…
そしてお父さんは見事に
娘大好きお父さんだしw

けどそんな娘が大切な友達や
彼氏の存在で今まで以上に
幸せそうなのを見たら、寂しい
ながらも嬉しかったんだろう。

これから先、お父さんはもっと
寂しい思いすることになるかも
しれないけれど、この子なら
って、風早に対して少しは
思っているんじゃないかな…。

ほんといいお父さんなんだよね。

君に届け12-6

ちづとあやねの馴れ初め話。
今ではホント気の合う仲って
感じだけれども、お互いの
第一印象は最悪だったらしい。

けど、いろんな出来事の中で
お互いを知っていくうちに
いつの間にか…ちづは素直じゃ
ないけどずっとあやねの話を
龍に聞かせていたようだし。
名前を覚えられない龍が矢野
って苗字を覚えるくらいに。

あやねはあやねで、ちづの
真っ直ぐさや素直さ、知れば
知るほど印象は変わってった。

逆にちづも、あやねを知れば
知るほど印象は変わっていき…

苦手に思っていたところにも
ちゃんと意味があったりとか、
気がついたら一緒にいたい子
って存在になっていた様子。

あぁ、青春ですね、いいな。
いろいろ、この2人のタイプの
違いは大きいから、この話で
いろいろ納得させられました。

~ひとこと~

12巻は、爽子がどんなふうに
育てられてきたのかとか、
爽子の両親の思いとか…

そんなふうなのがすごく
伝わってくるお話でした。
そして風早も結構一生懸命
なんだよってとことか…
ちゃんと爽子に伝わるといい。

きっと、自分ばっか…
なんて思うんだろうな。
これはきっとお互いに。

ちゃんと伝えていけたらいい。
自分の思い、やりたいこと。
楽しいこと、つらいこと、
少しずつでも共有できたら
いいなって、そう思った。

最後のちづとあやねの話は、
好きだったなぁ。私も基本的に
女同士の付き合いが苦手です。

グループとかそういうのも…。
だから、ちづやあやねみたいな
関係にすごく憧れるんですよ。
私にもいつかあんな友達、
出来たりするんだろうか…

あんな素敵な関係、ずっと大事
にしてって欲しいと思います。