君に届け 第8巻

著:椎名軽穂 先生

君に届け8-1

2年生になり、クラス替え。
新たに同じクラスになった
健人は、クラスから浮いている
ふうに見えた爽子に絡む絡む…

風早がすっごい嫌そうだった。
健人は、ほんとただ単に
浮いてる子をほっときたくない
って感じの人なのかもしれんね。
あと、きっと半分は興味かと←
若干大きなお世話感あるがw

でも健人の、こーいう些細な
とこに気づくのは彼の好きな所。
チャラチャラしてるだけに見えて
結構周り見てたりするんだよね。

から回るけど…ほんといい
奴なんだよなぁ…健人。

君に届け8-2

本当の気持ちを言ったら、
もしかしたら不快にさせるかも
しれない、嫌われるかもしれない
って気持ちが強かったのかもね。

はっきりと答えられずにいたら
答えを聞く前に諦められて
しまった…風早がこんなことを
言い出したのは、確実に健人
が原因だと思うのだけれど…

ほんと厄介なことしてくれる。
今までは、壁なんてぶち壊して
入り込んできた風早が、なんだか
引き気味になって、押しが弱く
なってるよね…逆に、爽子も
今まではドモりながらもちゃんと
答えていたのに答えれんくなって…
なんかすごい悪循環だわ…。

君に届け8-3

「……なんだよ、出来てんじゃん。」

健人が強引に決定した
爽子が先生の講習会。
半ば無理やりだったけど、
かなりの大好評な様子。

イマイチ笑顔が不自然な爽子に、
「俺がこーしたら笑顔だよ」的に
ポーズを教えていたんだけれど、
そんなものなくっても自然に
出た笑顔。そうなんだよね~。

爽子は笑顔作るのが苦手なだけで
本当に嬉しい時はすごく可愛い
笑顔になるんだよ、自然にさ。

いろいろ大きなお世話だけど、
健人の企画にだけは感謝だね。

君に届け8-4

講習会が終わって、健人には
むいてないこと頑張った
みたいに言われていたけど、
慣れてないってだけできっと
向いてるんだと思う、ほんと。

人に教えて、あんなに喜んで
もらえるのも、それであんな
笑顔になれるのも、向いてる
証拠なんじゃないのかな??

こんなの比べても仕方ないの
かもしれないけど、健人じゃ
爽子を向上させられないなって、
風早だから爽子はこんなふうに
変わってこれたんだって感じた。

君に届け8-5

もし、健人が思っているように
風早に爽子に対する気持ちが
なくて、ただの親切で接して
いただけなのだとしたら正論
なのかもしれない…けど、実際
風早がそうしたくてしてるわけで
そこには自分がそうしてあげたい
っていう自分の気持ちがある。

決定的な違いなんてないんだ。

それなのにこんなこと言うから、
風早悩んじゃうじゃんよ…。

自分が今までしてきたことは
(結果的に爽子にとって+だけど)
ただ自分がそうしたいからって
わがままを通してきたことばかり。

それが本当は黒沼にとって迷惑
とか、嫌なことになってたら…

そんなふうに考えたら、今まで
みたいに普通に出来なくなって…
あぁ…ただでさえ健人の存在で
ややこしい感じになってんのに。
これ以上引っ掻き回さんでくれ…

君に届け8-6

ぐだぐだ悩んでも仕方ない。
結局のとこ、友達だって、極論
家族だって自分以外は他人だ。
何も話さずにわかるわけない。

どこまで考えて言ってんのか
さっぱりだけど、ピンは
ほんとたまにいいこと言うよw

それに負けじと碌でもないこと
言いまくってるから残念だがw

風早、諦めないで突っ走ってる
くらいがきっと爽子との距離
としてはちょうどいいんだよ。
立ち止まらず、進め。

~ひとこと~

健人が現れてからほんと
厄介な方にひたすら向かう…
なんてこったい チーー(´ーωー`)ーーン

ここいらは、決して悪い奴
ではないのだけれど健人には
地味にイラッとさせられたw

そのくせほんと悪いやつでは
なく勝手に空回ってるだけだ
から恨むことも出来ないという…

風早と爽子のすれ違いが、少し
でも早く解決しますように…。