著:椎名軽穂 先生

2年生になり、クラス替え。
新たに同じクラスになった
健人は、クラスから浮いている
ふうに見えた爽子に絡む絡む…
風早がすっごい嫌そうだった。
健人は、ほんとただ単に
浮いてる子をほっときたくない
って感じの人なのかもしれんね。
あと、きっと半分は興味かと←
若干大きなお世話感あるがw
でも健人の、こーいう些細な
とこに気づくのは彼の好きな所。
チャラチャラしてるだけに見えて
結構周り見てたりするんだよね。
から回るけど…ほんといい
奴なんだよなぁ…健人。

本当の気持ちを言ったら、
もしかしたら不快にさせるかも
しれない、嫌われるかもしれない
って気持ちが強かったのかもね。
はっきりと答えられずにいたら
答えを聞く前に諦められて
しまった…風早がこんなことを
言い出したのは、確実に健人
が原因だと思うのだけれど…
ほんと厄介なことしてくれる。
今までは、壁なんてぶち壊して
入り込んできた風早が、なんだか
引き気味になって、押しが弱く
なってるよね…逆に、爽子も
今まではドモりながらもちゃんと
答えていたのに答えれんくなって…
なんかすごい悪循環だわ…。

「……なんだよ、出来てんじゃん。」
健人が強引に決定した
爽子が先生の講習会。
半ば無理やりだったけど、
かなりの大好評な様子。
イマイチ笑顔が不自然な爽子に、
「俺がこーしたら笑顔だよ」的に
ポーズを教えていたんだけれど、
そんなものなくっても自然に
出た笑顔。そうなんだよね~。
爽子は笑顔作るのが苦手なだけで
本当に嬉しい時はすごく可愛い
笑顔になるんだよ、自然にさ。
いろいろ大きなお世話だけど、
健人の企画にだけは感謝だね。

講習会が終わって、健人には
むいてないこと頑張った
みたいに言われていたけど、
慣れてないってだけできっと
向いてるんだと思う、ほんと。
人に教えて、あんなに喜んで
もらえるのも、それであんな
笑顔になれるのも、向いてる
証拠なんじゃないのかな??
こんなの比べても仕方ないの
かもしれないけど、健人じゃ
爽子を向上させられないなって、
風早だから爽子はこんなふうに
変わってこれたんだって感じた。

もし、健人が思っているように
風早に爽子に対する気持ちが
なくて、ただの親切で接して
いただけなのだとしたら正論
なのかもしれない…けど、実際
風早がそうしたくてしてるわけで
そこには自分がそうしてあげたい
っていう自分の気持ちがある。
決定的な違いなんてないんだ。
それなのにこんなこと言うから、
風早悩んじゃうじゃんよ…。
自分が今までしてきたことは
(結果的に爽子にとって+だけど)
ただ自分がそうしたいからって
わがままを通してきたことばかり。
それが本当は黒沼にとって迷惑
とか、嫌なことになってたら…
そんなふうに考えたら、今まで
みたいに普通に出来なくなって…
あぁ…ただでさえ健人の存在で
ややこしい感じになってんのに。
これ以上引っ掻き回さんでくれ…

ぐだぐだ悩んでも仕方ない。
結局のとこ、友達だって、極論
家族だって自分以外は他人だ。
何も話さずにわかるわけない。
どこまで考えて言ってんのか
さっぱりだけど、ピンは
ほんとたまにいいこと言うよw
それに負けじと碌でもないこと
言いまくってるから残念だがw
風早、諦めないで突っ走ってる
くらいがきっと爽子との距離
としてはちょうどいいんだよ。
立ち止まらず、進め。
~ひとこと~
健人が現れてからほんと
厄介な方にひたすら向かう…
なんてこったい チーー(´ーωー`)ーーン
ここいらは、決して悪い奴
ではないのだけれど健人には
地味にイラッとさせられたw
そのくせほんと悪いやつでは
なく勝手に空回ってるだけだ
から恨むことも出来ないという…
風早と爽子のすれ違いが、少し
でも早く解決しますように…。