君に届け 第7巻

著:椎名軽穂 先生

君に届け7-1

冬休みに入って、3学期まで
風早くんに会えないのか…
なんて寂しく思っていた爽子。

初詣に、一緒にいきたいなら
連絡しな。って感じにあやねに
背中を押され初めての風早への
電話。緊張してんだよねw

もう何言ってんのかよく
わからなくなってる感じが
可愛くて仕方ないんだが…w

「……黒沼もでしょ?」

…毎度のことながら、爽子の存在
を確認する風早は、本人的には
自分が爽子に会いたいって気持ち
があるからだとも思うんだけど、
これは爽子にとってもすごく
嬉しい言葉だなと感じます。

自分がいていいって言われてる
ふうに感じない?いろいろ自信の
ない爽子には、安心させてくれる
言葉だよなって、そうに感じた。

君に届け7-2

大好きな人の『初めて』が
見られるのって嬉しいよね。

爽子は気付いていなかったけど、
風早の初めて、爽子はたくさん
見ていたんだと知ることに…

腹巻き、これ複雑よねw
お父さんに上げる予定だった
腹巻きと風早に編んだ帽子が
入れ替わってしまったとか残念。

それを話したのに、腹巻きを
もらって使ってくれてるんだもの。
複雑だけれど、やっぱ嬉しい。
そして、今度こそちゃんと風早を
思って作ったものをあげたいと
考えた爽子…いつか、いつか
きっとそれが実現できたらいい。

君に届け7-3

「なんかあげれたのにな。」
「もう……もらってるよ…。」

12月31日 爽子の誕生日。

アドレスを交換したところで
やっと爽子の誕生日を知って
地味に後悔した風早だったが
爽子からしたらとても幸せな
誕生日になったみたいだった。

今までの15年間では考えられない
くらい素敵な誕生日だったかも。

今までそういうのが味わえ
なかった分、これからたくさん
素敵な誕生日を送れたらいい。

君に届け7-4

「変わってるよ、いい方に。」

入学式の日に興味を持った。
同じクラスになって、関わって
知れば知るほど好きになった。

それで、こんな可愛くおめかし
なんてしちゃってさ、風早も
落ち着かねーよな~ww

爽子の知らぬところで、風早が
いっぱいいっぱいテンパってる。
ほんと、どっちもどっちで必死。
見てて和んでしまいますよ…w

爽子は知れば知るほどいい子だし、
風早は知れば知るほど普通の男の子。
ほんと、お似合いなんだよこの2人。

君に届け7-5

ここで健人初登場です。
最初はね、うわ~チャラそう
ってそんだけの人でした。

ただ、素のくるみを見て
今の方がいいっていうとこ、
その人の本質を見てそうで
いいなって思ったりもする。

本質的にはすごくいい奴…
だと思うんだけどねぇ~。
さぁ、荒れるぞこの先…。

君に届け7-6

「……渡せなかった。私の
下心入りのチョコレート。」

風早への気持ちを本格的に意識
して、一生懸命手作りチョコを
作ったのだけれど、タイミングを
散々逃し、しまいにくるみに
少し意地悪なことを言われて…

結局渡しそびれてしまった
本命チョコ。少し前なら、きっと
感謝の気持ちなんつって渡せてた
かもしれないけど、もうそんな
程度の気持ちじゃなくなっちゃって
上手く接することが出来なくなった。

もらえなかった風早がね、
思いの外ショック受けてるの。

爽子…ここは何としてでも
頑張って渡して欲しかった…。

~ひとこと~

大晦日、誕生日まではとても
いい感じだった2人ですが、
はっきり気持ちを意識して
バレンタイン…なんだか雲行き
が怪しい感じになってきました。

どこかであやねが言っていた。
恋愛って、結局はタイミングなの。

タイミング逃したら、どんなに
想い合っててもくっつけない
ことだってある…だから、失敗
してもいいけど逃げないで。

お互いに向き合い続けてほしい。