著:椎名軽穂 先生

冬休みに入って、3学期まで
風早くんに会えないのか…
なんて寂しく思っていた爽子。
初詣に、一緒にいきたいなら
連絡しな。って感じにあやねに
背中を押され初めての風早への
電話。緊張してんだよねw
もう何言ってんのかよく
わからなくなってる感じが
可愛くて仕方ないんだが…w
「……黒沼もでしょ?」
…毎度のことながら、爽子の存在
を確認する風早は、本人的には
自分が爽子に会いたいって気持ち
があるからだとも思うんだけど、
これは爽子にとってもすごく
嬉しい言葉だなと感じます。
自分がいていいって言われてる
ふうに感じない?いろいろ自信の
ない爽子には、安心させてくれる
言葉だよなって、そうに感じた。

大好きな人の『初めて』が
見られるのって嬉しいよね。
爽子は気付いていなかったけど、
風早の初めて、爽子はたくさん
見ていたんだと知ることに…
腹巻き、これ複雑よねw
お父さんに上げる予定だった
腹巻きと風早に編んだ帽子が
入れ替わってしまったとか残念。
それを話したのに、腹巻きを
もらって使ってくれてるんだもの。
複雑だけれど、やっぱ嬉しい。
そして、今度こそちゃんと風早を
思って作ったものをあげたいと
考えた爽子…いつか、いつか
きっとそれが実現できたらいい。

「なんかあげれたのにな。」
「もう……もらってるよ…。」
12月31日 爽子の誕生日。
アドレスを交換したところで
やっと爽子の誕生日を知って
地味に後悔した風早だったが
爽子からしたらとても幸せな
誕生日になったみたいだった。
今までの15年間では考えられない
くらい素敵な誕生日だったかも。
今までそういうのが味わえ
なかった分、これからたくさん
素敵な誕生日を送れたらいい。

「変わってるよ、いい方に。」
入学式の日に興味を持った。
同じクラスになって、関わって
知れば知るほど好きになった。
それで、こんな可愛くおめかし
なんてしちゃってさ、風早も
落ち着かねーよな~ww
爽子の知らぬところで、風早が
いっぱいいっぱいテンパってる。
ほんと、どっちもどっちで必死。
見てて和んでしまいますよ…w
爽子は知れば知るほどいい子だし、
風早は知れば知るほど普通の男の子。
ほんと、お似合いなんだよこの2人。

ここで健人初登場です。
最初はね、うわ~チャラそう
ってそんだけの人でした。
ただ、素のくるみを見て
今の方がいいっていうとこ、
その人の本質を見てそうで
いいなって思ったりもする。
本質的にはすごくいい奴…
だと思うんだけどねぇ~。
さぁ、荒れるぞこの先…。

「……渡せなかった。私の
下心入りのチョコレート。」
風早への気持ちを本格的に意識
して、一生懸命手作りチョコを
作ったのだけれど、タイミングを
散々逃し、しまいにくるみに
少し意地悪なことを言われて…
結局渡しそびれてしまった
本命チョコ。少し前なら、きっと
感謝の気持ちなんつって渡せてた
かもしれないけど、もうそんな
程度の気持ちじゃなくなっちゃって
上手く接することが出来なくなった。
もらえなかった風早がね、
思いの外ショック受けてるの。
爽子…ここは何としてでも
頑張って渡して欲しかった…。
~ひとこと~
大晦日、誕生日まではとても
いい感じだった2人ですが、
はっきり気持ちを意識して
バレンタイン…なんだか雲行き
が怪しい感じになってきました。
どこかであやねが言っていた。
恋愛って、結局はタイミングなの。
タイミング逃したら、どんなに
想い合っててもくっつけない
ことだってある…だから、失敗
してもいいけど逃げないで。
お互いに向き合い続けてほしい。