神風怪盗ジャンヌ 第7巻【完】

著:種村有菜 先生

神風怪盗ジャンヌ7-1

「アクセスは…忘れちゃったの…?
帰ってきたら…話したいことがあるって
言ってたじゃない。私…きくって約束
したもの…そのために戻ってきたのよ。」

「『魔王』の手を取ることがいけない
こととはわかっていたわ…でも…アクセス
にもう一度会えるなら…約束を果たす
ことができるなら…なんでもよかった…。」

フィンが魔王の手先になって
でも生き延びようとした理由は
アクセスにもう1度会うため。

本当にそれだけのためだった。
ほんと、やっぱりフィンはフィンだ。
ずっとまろんと一緒にいた優しくて
可愛いフィンは本物のフィンだった。

「約束の言葉をやっと言えるよ。
すきだぜフィン!すきだ!」

やっと言えたね…やっと聞けたね。

神風怪盗ジャンヌ7-2

何とかしてフィンを天使に戻そうと
アクセスを始めトキ、セルシアも
聖気をフィンに生気を吸い込ませた。

…神様の助けもあったんだろう。
お許しが出たってことなんだろうね。

たくさんの聖気を吸い込んだフィンは
美しい正天使になることが出来た。
その代償として、3人の準天使達は
黒天使に戻ってしまったんだけどw

アクセスの願いは、ちゃんと
届いたね、叶ったね。

居場所がないなんて不安に
思うフィンだったけれど、
魔王の手先だと分かった後
だってまろんはフィンと一緒に
いたいとおもっていたんだから、
そんな不安に思うことはなかった。

まろんとフィン、これからは
前みたいに…前よりも本気の
笑顔で笑い合えるといいね。

神風怪盗ジャンヌ7-3

フィンが正天使になった直後、
大地が大きく揺れだした。
神様の力が弱まりすぎた結果
の現象なのだと言っていた。

神様はその状況を説明する
ためにまろんと天使たちを
展開へと連れて行って、
神と魔王の話をしてくれた。

魔王とは、神様の心の闇から
生まれてしまった可哀想な存在。
それが独り歩きし始めてしまった
結果が今の状態のようだった。

神様はまろんにこういう。
魔王を救って欲しい、と。
孤独から助けて欲しいと。

まろんが勝てば今まで吸い込んだ
神の力を返して消滅すると誓う。

魔王が勝てばまろんが持つ
残りの神の力をいただく。

戦いに応じなければ
名古屋稚空の命はない…

そんな魔王の言葉に、
まろんは戦いに応じる。

それで稚空は帰ってきたけれど、
どんな戦いになるんだろうね。

魔王との戦いはきっと今までに
ないくらい辛いものになるだろう。
それでも、まろんならきっと
魔王を救うことができるはず…
そう、信じてみたいね。

神風怪盗ジャンヌ7-4

魔王が戦わせるために出して
きたのは、魔王の下で怪盗を
させられていた頃のジャンヌ。

そこに対峙したまろんは、剣を
捨て、ジャンヌの変身を解いた。

「(飾りもいらない。
いつも素顔でいたいから。)」

「もう泣いてもいいよ。
私…ひとりじゃないから。」

そう言ってジャンヌを抱きしめる。
まろんの言葉で、笑顔で涙すると、
ジャンヌはスッと消えていった。

神風怪盗ジャンヌ7-5

封印されそうになった魔王は、
まろんを道連れにしようと
まろんに攻撃しようとするが、
その攻撃を受けたのはフィンだった。
致命傷を受けてぼろぼろのフィン。

「フィンを助ける方法ならある。
君のもつ神の力のひとつ
『再生力』を与えるんだ。」

まろんの持つ力を与えれば、
生まれ変わることも変身
することも出来なくなる。

それでもいいとまろんは言った。
いつかきっと、また会えるように。
アクセスとフィンも出会えるよに…

そして…

人間界に戻ってくると、そこには
肩を並べるまろんの両親がいた。

再婚してやり直そうって、2人で
戻ってきてくれたんだそうだ。

まろん、本当に、良かったね!!

神風怪盗ジャンヌ7-6

それから7年後のこと。
都は水無月と結婚して、心時
という男の子を授かった。
彼は、アクセスの生まれ変わり。
本人も記憶が残ってるらしい。

そして稚空と結婚したまろん
のもとには女の子が授かり…
名前は魚月、前世と同じ
名前をつけたんだね。

やっと、再会出来たねアクセス。
今度は2人とも人間として。

「好きだぜ魚月!!
結婚してくれ!!」

4歳が0歳にプロポーズしたw
この先、いろんなことがある。
辛いことも楽しいことも
たくさんあるだろう…

これからもそんな時間を
大切な人と支え合って、
時に笑い時に泣いて、
ずっと一緒に生きていける…

もうまろんに神の力はない
けれど、それでもまろん
自信の優しさや勇気で多く
の幸せをつかめるだろう。

神風怪盗ジャンヌ7-7

最後の最後に、号泣
しそうになったシーン。

悪魔に取り憑かれて…そうで
なくても心臓の病気で、結果
亡くなってしまった少年・全。

諦めないと言っていたものね!

彼は、黒天使になっていた。
この先どれ程の時間が掛かるか
わからないけれど、きっと立派な
正天使になって、また人間として
生まれ変わる時が来るだろう。

そんな日を想像すると、
とても嬉しい気持ちになるね。

~ひとこと~

番外編にはノインとその使い魔?
シルクのお話が描かれてます。
なんか、可愛らしかったですw

というわけで完結しました。
やっぱり今読んでも素敵な
お話になっていました。

アニメとは大きく話が違う
ところも多々有りましたが、
私はどちらの話も好きでした。

アニメの方が、残酷な設定が
少なくなっていた気がします。
でも原作では残酷な所が多い分
それが解決した時は泣けました。

大分昔の漫画では有りますが、
絵も綺麗だしストーリーも
おもしろい(たまにネタっぽい
ところも有り笑えるんです)
ので、ぜひ読んでみてください。