神風怪盗ジャンヌ 第4巻

著:種村有菜 先生

神風怪盗ジャンヌ4-1

「…ということは、魔王から
神様を救うためにジャンヌに
なって絵を盗んでいると…。」

まろんは、聖先生に大方の
事情を話したらしいです。

「僕は君の正体を知ってる
とも知らないとも言わな
かったじゃないですか。」

ええ、確かに何も言ってない。
恐ろしいわ聖先生って男は…

まだ謎だらけのこの男。
敵か味方かもよくわからない。
証拠を見せてあげると言って、
彼がまろんを連れて行った先は
稚空の父親が勤める病院だった。

そして、確かにそこには
悪魔の反応がある高土屋全
(たかづちやぜん)くんがいた。

それをきっかけに聖先生は、
バラしたり邪魔したりはしない
代わりに、協力させてほしい。
そんな彼の言葉を受け入れた。

…なんかとことん変な先生。
そして彼はシンドバッドの
正体にも気付いている様子で…
怖いね、いろいろ怖いね彼。

神風怪盗ジャンヌ4-2

ある夜、全くんの元へ悪魔
の回収に来たジャンヌの
元に突然現れた男が言う。

「これ以上封印は
させませんよジャンヌ。」

心臓に持病があって5年も
入院しているという全くん。
そんな彼の命を繋いでいる
のはまさかの悪魔の力…。

そして悪魔騎士って何!!?
多分、敵だよねこいつ。
でもすごくあの人に似てる
…なんてジャンヌは気付いて
いないんだろうと思うけど←

彼の言っていることは本当
なんだろうか、まろんは
悪魔を封印できるのか…。

神風怪盗ジャンヌ4-3

全くんが入院してからずっと、両親は
一度もお見舞いに来ていないのだと言う。
全くんが何度も病院を抜けだそうとした
理由は、そんな両親に会いに行きたい
気持ちが強かったことが理由らしい。

でも彼が心臓に抱える病気は
重いもので、外出願いは通らず
…結局まろんは全くんを連れて
病院から抜けだすことにしたw

彼のの母親に会えたまろんは
全くんに会って欲しくて、
良かったら一緒に病院にと
誘うも、断られてしまう。

「悪いけど…全断ちしてるの♡」

なぜ♡とか言うのは置いといてw
アニメと理由違って驚いたわw

別に、嫌いで会いにこないとか
全然そんな理由ではなかった。
ぶっ飛んだ発想だとも思うけど、
それでも全力で息子の為を思って
行動している母親の姿を見て…
全くんももう大丈夫みたいだ。

神風怪盗ジャンヌ4-4

回収はしないで悪魔を見張ろう
なんて結論を出したジャンヌに、
シンドバッドは別の応えを出す。

「おまえが怪盗をやめない
かぎり俺は悪魔を回収し続ける。
どんなことをしてでも!」

それは結果的に全くんが死んで
しまうことになっても変わらない
とシンドバッドは告げた。

隙を突いて、シンドバッドは
悪魔を回収して去っていった。
その結果、全くんの発作は悪化
して…命を落とすはめになった。

でも最期に、苦しみながらも
必死に言葉を紡いでいった。

「俺に近づいたのは同情だったのか?」

「違う、尊敬してる。
力になりたかった。
ただそれだけなの…」

「すげぇや、百人力だ。」

そう言って、笑顔を見せた全くん。
彼はまろんのことを好きだと言った。
きっとまろんの一生懸命でまっすぐな
所を見て、関わって、それで今まで
出せなかった勇気が出たんだろう。

尊い命…尊い思い。
人の命は儚いよね。

でも全くんは諦めないって
言ってくれたから…いつか
来世でもなんでもいいから
彼がまた笑顔で笑える時を…

神風怪盗ジャンヌ4-5

稚空の父親の秘書を務める神楽。
稚空父がばらしちゃったことで
神楽の気持ちが弥白にバレて…

今に至るのですがね、今まで
神楽は結構サブキャラ的な出方
しかしてなかったのにいきなり
こんなふうになって驚きましたw

でも、いいかもしれないこの2人。
見ていて何だか微笑ましいわw

悪魔とか神様とか…そういうの
とは全然関係のないこの2人には、
このまま幸せになってほしいな。

神風怪盗ジャンヌ4-6

「本名はノイン・クロード。
フランスの騎士でした。」

聖先生の正体は、ノインだった…
だが元々は人間だったという。
歴史に名を残すジャンヌ・ダルクと
彼・ノインは恋人同士だったらしい。

歴史に名を残すジャンヌも、
していたことは今のジャンヌ
と同じ悪魔の回収だった。

しかしその力を使えるのは
純潔の乙女のみと神は告げた。

そんな神を憎んでしまった
ノインは悪魔に魅入られて…
死ねない悪魔になってしまった。

そして、魔王の命によって
ジャンヌとシンドバッドの仲を
引き裂くために全くんを殺した。

…そういうことらしかった。
優しいふうに近づいてきた
先生の本性がこれだった。

生まれ変わりとは言っても、まろん
はノインの愛したジャンヌとは全く
別人なのに…あまりにもひどい。
結果としては、途中で稚空が来た
おかげでノインは立ち去ったけど…

ああ、まろんが可哀想過ぎる。
全くんという大切に思った友達を
失って、そんな時に話を聞いて
くれて支えてくれる人だと思った
聖先生はこんなんだったし。

稚空に関しては今正直微妙な
感じになってしまっているし。

神風怪盗ジャンヌ4-7

自分が悪役になって、その結果
まろんに嫌われることになっても
その結果必要以上にまろんを
傷つけずに済むというのなら
それでも構わない、自分のまろん
への気持ちはもう、諦めよう。

なんて、考えていたんだろう。でも、
まろんは稚空を必要としてくれる。
そんな簡単に諦められるような
軽い思いではなくなってたんだろう。

そっけない態度をとったり、
全くんの時のように明らかに
敵になるようなことをしたり…

いろいろあるけれどそれでも
まろんは彼を信じ続けてた。

嫌いって言ったって、大好き
だからこそ出てくる言葉だった。

稚空は、シンドバッドの行動の
意味を話す気になったらしい。

これ以上、お願いだからこれ以上
まろんが泣かずに済みますように。

~ひとこと~

いやはや…ノイン恐ろし。
ノイン=聖先生に関しては
前巻から出てきたばっかり
だったのに、ほんと話の進み
めちゃくちゃ早いですね。

全くんの話では泣きそうになった
のにノインの話で怒りが芽生えた←

稚空とまろん、まだいろいろあると
思うけど、大丈夫になればいいな。