神風怪盗ジャンヌ 第2巻

著:種村有菜 先生

神風怪盗ジャンヌ2-1

シンドバッドの思惑とは別に、
フィンが突然言い出した話。

黒天使は魔王の手先…?
そこいらの設定に関しては
よくわからないのだけれど、
とにかくライバルだと名乗り
ジャンヌの邪魔をしている
ことはまあ確かに事実で…。

でもシンドバッドとアクセスの
やり取りを見た感じだと全然
そんな理由の行動には思えない。

…不穏な空気は苦手だぁああ!!←

一先ずシンドバッドよ、そんな表情で
ごまかしても可愛いだけだぞおい。
惚れちまったんだと言ってる顔だぞ。

まあとにかく、今回のことで
ジャンヌのシンドバッドに対する
敵意だけが強まってしまった。

神風怪盗ジャンヌ2-2

まろん達の新体操の大会で、
同じく新体操をしている
ライバル校に稚空の婚約者
がいることをしったまろん。

そういう存在がちゃんといると
いうことにスネたような態度を
とってしまうまろんだったけど、
稚空はそれを形だけのものだと、
もう既に断っている話なのだと
全力で否定してきたのだった。

「ごめんなさい。余計なこと
なんていって…うそついて…
いつも助けてくれること本当は
…うれしかった、うれしかったよ。」

人を愛するってことに対して
怖がっているようなまおんだけど、
きっと稚空には少しずつだけど
心を開き始めてるんだろうな。

でも、シンドバッドの正体は
稚空…それがバレたらそんな
思い一瞬で消える気がする。

神風怪盗ジャンヌ2-3

偶然にも、稚空とアクセスが
話している場所を見つける。

フィンやアクセスは普通の
人間には見えないはずだ。
それなのに2人は話してて
…その上稚空はロザリオを
持って…シンドバッドに変身。

あまりに予想外の展開に
頭がついていかなかった
まろんだったけれど…稚空
は一体どうするんだろう。

「言いたいことが
あるんだ!まろん!」

なんとか悪魔を回収し終えて、
シンドバッドはジャンヌを
『まろん』…そう呼んだ。

結局話をしている暇などなく、
その場を立ち去ったジャンヌ。

でも、稚空はシンドバッドで、
ジャンヌの正体がまろんだと
知っていて近づいてきた!?
そんな、最悪な不安が襲う。

シンドバッドは敵。
その正体は稚空なのに。

神風怪盗ジャンヌ2-4

稚空のことがいろいろわからなく
なってしまったことで、避ける
ような態度をとり続けたまろん
だったけれど、結局話をしたいと
追いかけてくる稚空に捕まる。

「つきあってくれって
いうのはうそだったの?」

否定して欲しくて出た言葉だった。
でも稚空から出た答えは残酷で…

「そうだよ、言うことを
きかせるには好きにならせる
のが一番だと思ったんだ。
怒ってるならなぐっていいぞ。」

確かに最初はそうだったろう…
でも今もそうとは思えないのに、
こんな言い方して、まろんを
泣かせて…あとで自分のことを
最低だと悔やむくらいならもっと
いろいろ言えることはあったろう。

神風怪盗ジャンヌ2-5

稚空のことなら信じられる
かもしれないなんて思いすら
やっぱりダメだったと失望し、
それからは1人だって何でも
出来るんだと、今まで以上に
笑顔を見せる自分を偽った。

周りにはバレていないのかも
しれないけれど、正直見てて
痛々しくてつらくなってくる。

そんなある時、偶然学校に
来ていた稚空のお父さんが
こんなことを教えてくれた。

まろんの父親、日下部匠。
遊園地建設で有名らしい。

そんな父が、娘の誕生日に
娘と同じ名前の遊園地を
設計していたことを知った。

子を思わない親なんていない。
ほんと、そうあってほしいよね。

神風怪盗ジャンヌ2-6

ある時、まろんの家に留守電が入る。
それは待ちに待った親からの電話。
でも内容はそんな嬉しいものではない。

「母さんです…実は私達…とうとう
別れることにしました。どちらが
あなたを引きとるかはわからない
けど、あなたの生活は今まで通り
だからそのつもりでね、それじゃ…」

いろいろなことがショックで、
いてもたってもいられなかった
のかもしれないね、まろん。

1人家を飛び出して、両親が
出会ったという思い出の場所へ。

まろんが留守電が原因でいなく
なったことに気付いた稚空は
都や※水無月に声をかけて
まろんの行った先を考える。

– – – – – –

水無月 大和(みなずき やまと)
まろん達のクラスのクラス委員で、
まろんを好き。シンドバッドを
捕まえようと都と共に行動する。

– – – – – –

場所に目星がついたのは、稚空
がまろんから両親の昔の話を
聞いていたことがきっかけだった。

そんな状況に、稚空一人
をそこに送り出した都。

本当は走って迎えに行きたい
気持ちだってあったかもしれない。
でも大事な大事な友達だからこそ、
考えて稚空だけを送り出したんだ。

都は、本当にいい子なんだよね。
そんなふうに大事に思ってくれる
友達がいるって、まろんにも
気付いて欲しい。1人じゃないって。

神風怪盗ジャンヌ2-7

稚空が迎えに行った先にはまろん
がいた。泣いてると思ったのに、
まだ強がって、涙を我慢して。

「泣いてるのかと思った。」

「まろんはとても、弱いから…。」

まろんの強がりに気づいて、
隠していた弱さに気付いて、
踏み込んできた稚空にだから
こそ見せることが出来た弱さ
だったのかもしれないね。

「信じることがむずかしいなら
ただ想えばいい。”別れたのは
2人の本心じゃなかった””なに
か理由があったんだ”って…その
想いは勇気になる。君は両親に
愛されていた。でもそれだけじゃ
失くしてしまう、君も愛すんだ。」

稚空はシンドバッドで、
悪魔の手下…倒すべき敵。

そんなふうに思うのに、
稚空の存在に大きく
救われているまろん。

まだいろんなものに立ち向かうのは
恐いかもしれない…それでもまろんは
1人じゃない、きっと立ち向かえる。

~ひとこと~

まろんが帰ってきたことで、
安心した都…まろん本人に
対しては変な悪態を付くが、
そこから離れて涙する都。

「良かった…まろんが元気で…」

そんな涙にやったらドキドキ
している水無月がおりましたw

それとはまた別の所で…

「(だめなの…止まらない
の…すきなの稚空…大キライ
なあなたのこと。)」

いろんなところで少しずつ
心が動き出していきますね。

それはきっと良い変化だろう。
これからまたきっといろんな
試練が出てくるだろうけど…今
少しまろんが笑顔でいられる
時間があってもいいよね。

番外編として、まろんと都が
まだ幼い頃の話が描かれてます。
2人が仲良くなったきっかけです。

話がこれだけ深くなってるのに
まだ2巻ってちょっとすごい…w

まとめるの下手でごめんなさい。