ホリミヤ 第15巻

著者
原作:HERO 先生
作画:萩原ダイスケ 先生

物理教師の中峰先生は白衣のポケットに
大量の鍵を入れてたんだけど、そこには
穴が空いていたようで本人も気づかない
うちに鍵をぽろぽろと落としていた。

それに気がついた由紀は、裁縫道具を
持ってるから直してあげると言って
ポケットを縫い直してあげていた。

談笑しながらのほんわかした光景を
窓の外からじーーっと見ていたのは
透と、女子高生大好きな安田先生 笑

透「浮気だ…」

安田「中峰先生のくせに…
中峰先生のくせに…!!!」

透は今も由紀と付き合っているフリ
を続けているからまあ、浮気だって
言うこと自体に問題はないんだけど
安田先生は何かと中峰先生に対して
敵意と言うかライバル視することが
多いみたいだから放っておこう 笑

由紀の言うよくボタン取れちゃう人
って多分透のことなんじゃないかな?
前にボタンが取れてるのを発見した
時は自分でやるように言ったらしい。
でもちゃんとしてあげられるように
練習とかもしたんじゃないかなって。

由紀と中峰先生にとっては他愛のない
話に行動だったと思うけど、それを
見ていた透は固まってしまっていた。

その後見ていたことがバレて、透の
手相も由紀に見せたりしてたんだけど

「他の人の手相も見たの?」

「変に思われんぞ。俺にはいいけど。」

透の言いたいことは由紀には正しく
伝わらなかったようだけど、きっと
嫌だったんでしょ透。由紀が他の、
自分以外の男の手をベタベタ触るの。

友達以上だけど付き合うとかじゃない。
前に由紀のことをそんなふうに言ってた
けど、やっぱり透は異性として由紀の
ことが好きで心配や嫉妬だってしてる。

それでも今でも、ちゃんと付き合う
とかじゃないって思ってるのかな?

安田先生は性格のせいか教師として
以前に大人として大丈夫なのかなと
心配になってしまうような人なので
生徒達からも結構なめられている。

授業が始まる少し前、職員室で
居眠りをしている所を女子生徒に
いたずらされ彼は髪を結われた。

でもそれに気が付かないままで
授業に行ってしまうんだよ 笑

隣の席に座ってた先生が一応
教えてくれる素振りを見せたけど

「あの、安田先生………
頭おかしいですよ。」

この絶妙な言葉選びによって

「……………!知ってますよ!」

髪型がおかしい人じゃなくて
頭がおかしい人認定されたと
受け取りそれを受け入れた 笑

戸惑ったのは生徒達ですよね。

その髪型の理由を聞きたくて、
挙手したはいいけど堀は聞けず
宮村も頑張ったけど聞けなかった。

遅刻してきた由紀によって状況を
理解することになった安田先生。

「なんっだコレェエエエ!!」

いたたまれない気持ちになった 笑

ここ最近前みたいに大量のピアスを
つけることがなくなっていた宮村は
1番上の穴が塞がりかけていることに
気付いて拡張すると‥堀がキレた。

「バカじゃないの、バカ。しねっ。」

どうしてそこまで怒るのか、
理由も理解できないままでいた
宮村の身に事故は起きた。

部屋に閉じこもってしまった堀の
様子を見に部屋の前までやってきた
宮村、反応がないから立ち去ろうと
した瞬間、堀はもう宮村がいないと
思って勢いよくドアを開けると‥

まだそこに宮村はいて、開いた
ドアは宮村の耳に直撃し血が出た。

「やだぁあああ死ぬううう!!!」

その状況に突然発狂したのは堀。
ちょうど拡張している最中の所に
あたり血が出てしまったんだろう。

こんなふうに衝撃を与えられでも
しなければ血が出たりすることは
そうない、でも堀は心配だった。

心配だったからこそ穴を増やす、
拡張するってことに対してひどく
怒ったし反対もしたんだろうね。

実際、中学の頃に安全ピンで穴を
あけた時は毎度血を流していた。

それを堀に話したかわからない
けど‥その頃の宮村の行動は
自傷行為に近かった気がする。

昔は一人ぼっちであんなふうに
するしかできなかった自分、でも
今はこんなにも自分を案じてくれる
大切な存在ができて、幸せだ。

「柳くんってさ…バッ…明るい人が
好きなんじゃないかと思って。」

ある日、柳くんと仲良くなりたい
千石はそんなことを言いだした。

明るい人、誤って本音が出てバカな
人と言いかけてしまっているのが
透には丸わかりだったようです。

「なれば?バかるい人に。」

新しい言葉が生まれた瞬間 笑

バかるい人=井浦っぽくなろうと
努力してみた仙石だけど、中々思う
ようにはいかない‥それどころか

「ただのチカンだったぞ今の。」

透からチカン呼ばわりされてしまう 笑
そんなタイミングで通りかかったのが
宮村で、いろんな不運が重なっていく。

最終的に宮村の余計な一言がきっかけで
元々柳からは好かれていたはずなのに
一瞬心に距離ができた気がした 笑

「沢田さんって3年生と仲良いよね。」

バレンタイン前のある日、そう
話しかけてきたのは沢田と‥
多分同じクラスの女子生徒。

3年生に気になる人がいて、話した
こともない人だけどもうすぐ卒業して
しまうからその前にチョコを渡したい。

ずっとそんな気持ちを抱えていて、
沢田に話しかけることに対しても
結構勇気を振り絞ったんだろうな。

そんな恋の相手はまさかの井浦 笑
相変わらず井浦への距離は遠かった
けど、宮村の背後に隠れながらも
沢田は立派にお願いを果たした。

まあ‥井浦は沢田が自分にチョコを
くれようとしてるなんて変な誤解を
受けたりしてて面白かったけど 笑

多分名前すら出てきていない
沢田のクラスメイトの女の子。
‥でもすっごく可愛くて応援
したいなと思える子だった。

井浦にチョコ、渡せるといいね。

バレンタイン当日‥元々は
宮村が堀にチョコをあげると
いう予定で堀が宮村にあげる
予定はなかったようだった。

でもいろいろあって、料理は得意
なのにお菓子作りは苦手な堀も
一生懸命頑張っていたようだ。

そして宮村の方も、彼なりに喜んで
もらいたくていろんなことを考えて
悩みながら準備をしてきたらしい。

詳細は割愛してしまうけど、互いに
大好きな人のことを思って頑張る姿
ってのはとってもいいなと思った。

いろいろ悩んで、苦戦して、頑張って
当日相手の反応見るまではきっと
お互い不安な気持ちがあったと思う。

だからこそ、嬉しそうな笑顔を
見せてくれたら頑張ってよかった
って安心するだろうし嬉しい
気持ちでいっぱいになるんだろう。

こういうの、ホント素敵よね。

こちらは沢田とそのクラスメイトちゃん。
お願いだ名前教えてくれ説明しにくい 笑

バレンタイン当日の放課後になっても
中々勇気が出せないまま、チョコを
渡せずに終わってしまったみたい。

相談を持ちかけられたあの日から2人
一緒にチョコを見に行ったりもしてて
可愛らしい、微笑ましい光景だった。

「もし渡せなかったら
沢田さん、貰っててくれる…?」

「大丈夫だって渡せるよ、本命じゃん!」

そんな話もしてて、勿論渡せることを
願っていただろうけど結果は失敗。

だから、申し訳無さとかいろんなことで
落ち込みそうになっていた彼女に対して

「じゃあそのチョコちょーだい!
渡せなかったら私にくれるって
約束! そしたらムダじゃない
じゃん!? 私全部食べるし!」

その子の勇気や井浦を想う気持ち、
何より一緒に頑張ったこの数日を
ムダになんてしたくなかったろう。

不器用だけど優しい沢田の気持ち、
ちゃんと届いた。そして沢田からの
チョコも‥本命の堀に渡した時より
よほど緊張しているように見えた 笑

同じ学年の中に居場所はなかった
かもしれないけどこれからは‥

少しずつ沢田にとって安心できる
楽しい場所が増えていく気がした。
まずは一人、また友達ができたね。

~ひとこと~

ああああ…今回もすごい良かった!!

正直これまでのお話が、特に透と
由紀の現状がどんな感じだったか
思い出せずに1巻から読み直して
から書かせてもらったんですけど‥

相変わらず付き合ってるフリと
いう友達以上恋人未満みたいな
関係は続いているようで、でも
確実に2人の心の距離は近づいてる
気がしてじれったくなりました 笑

(透の手も冷たい手、
私といると温かくなる手。)

普段から手が温かい由紀が、
透に触れられてそんなふうに
思っているシーンがありました。

透の方は明らかに気持ちに変化が
出ているのが態度に出ちゃってるし
由紀から見ても、そういう変化が
少なからず伝わっているはず。

そう遠くない未来に、何かしら
進展がある可能性もあるかもです。
由紀と透のことばかりすみません 笑

そんな2人のことも紹介したかったの
ですが、どうにも上手くまとめられる
自信がなくて端折ってしまいました。
ぜひ読んでみて頂けたら嬉しいです。

この記事で紹介させて頂いた内容は
もちろん、それ以外にも心を打たれる
シーンやキャラ達の行動は沢山あって、
改めてホリミヤいいなあってなりました。

これから先どうなっていくかはまだ
わかりませんが、どうか彼らに
幸せな未来が訪れることを願います。