ハニー 第8巻【完】

著:目黒あむ 先生

ハニー8-1

矢代さんと三咲くんのお話。
例の郁巳くんとの一件から、
2人の距離感が随分と近く
なったなぁとは思っていた。

三咲くんは、素直になれない
ながらも一生懸命真っ赤に
なりながらアプローチするし、
そんな三咲くんが可愛く感じる
ようになったのかもしれないな。

矢代さんは前以上に彼を
からかうことが増えていた。

そんなある日…今日も今日とて
勉強を教えてほしいと言って
来た三咲くんは最後にこう言う。

「…2人がいいんですけど。」

トマトみたいに真っ赤になって。
ずっとそんな彼を見ていて、
途中まではからかいで近づいたり
していただけだったのかもしれない。
でもそれで真っ赤になる彼を見て…

キスをした。

(「……あれ、今あたし何して…」)

(「いや、ない。ありえない。
からかうとかそんなレベルじゃない。
あたし今、完全に無意識だった。」)

自覚持ててないだけで、本当は
もう三咲くんのこと好きになって
いるのかもしれないね、矢代さん。

フリーズした末、その場から
逃げ出してしまった矢代さん。
さて、どうなるよこの2人…w

ハニー8-2

「あたし、好きとかそんな
自分から言った事ないし。」

「そもそもトマトになった三咲くん
が可愛くてムラっときて思わずキス
しちゃっただけでもはじめての経験
すぎて屈辱的なのに、そんなの
あたしのプライドが許さない。」

不自然に三咲くんを避けてる
矢代さんを不思議に思った奈緒は、
何があったか問い詰める…とこんな
答えが返ってきた。やっぱり、
好きだって思ってるみたいで、
じゃあちゃんと気持ちを伝える
べきだって言っても頑なに拒む。

でもどんなに拒んでも奈緒は
意見を変えることはなく…

矢代さんもプライドとか
言ってるけど、最終的には
恥ずかしくて勇気がなくて…
そんな普通の女の子なこと
言って…可愛いんだよほんとw

で、結果的に矢代さんの背中を
押すことに成功したみたいです。
矢代さんを追いかけてきた
三咲くんに、こう告げた。

「キスのひとつやふたつでわー
わーわめかないでよ、減るもん
じゃないんだから。これから、
何十回だってするんだから。」

そしてキスしたw
どっちが素直じゃないんだかw
キスされた三咲くんはまたトマト
みたいに真っ赤になって、それを
見た矢代さんは満面の笑顔になって。

これから、2人の恋が始まるんだね。
三咲くん、おめでとう!!!!

…その後、矢代さんのSっ気は
どんどん悪化してる気がするw
そして三咲くんの乙女度が
上がっていく気がしますよw

ハニー8-3

突然、宗ちゃんの同級生だと言う
女性が、喫茶店を訪ねてきた。
偶然にも道を聞かれて、店まで
案内した奈緒だったけれど、彼女
を見た宗ちゃんの様子がなんだか
おかしくて、盗み聞きしてしまう。

結果的に、元カノだったようで、
奈緒を育てることに、笑顔に
することに、そのために生きると
決めたことで別れた彼女だった。

そんな彼女が、別れの本当の
理由を知ってまだ好きだって
会いに来た…彼女はそう言った。

どうなるかと思ったけど、
さすが宗ちゃんが好きで
付き合っていた人だなって思う。

きっと、温かくて優しい人なんだ。
奈緒を見て、納得してくれた。
彼の選んだ道を、その上で犠牲に
してしまった彼女が自分とは別の
道で幸せになってくれることを
願って話した彼の言葉を…
ちゃんと受け止めてくれた。

これから先、宗ちゃんはまた
いつか恋をするんだろうか?
それともずっと奈緒の親として
生き続けていくのかな…!?
元カノの葵さんも、いい人
に出会えたらいいな。

なんだか、少し切なくなった。

ハニー8-4

葵さんとの一件から、奈緒は
この先宗ちゃんはもう恋とか
しないつもりなんだろうか。
今までなんでも頼ってばかり
だったけれど、宗ちゃんは
宗ちゃんの恋をしたりして
欲しい、そう思った奈緒。
そのために家事やら何やら
全然ダメな奈緒も頑張るから!!

そん気持ちを宗ちゃんに
伝えるけれど、奈緒が大人に
なるまでは恋とかする気ない。
そう言い切られてしまう。

それでも、奈緒はめげずに、
一先ず宗ちゃんに頼ってばかり
の自分は卒業しなきゃ…と、
下手くそながら家事とかを
積極的にするようになった。

でも…なんだろうな。
宗ちゃん、寂しそうに見える。

奈緒がこんなふうに成長
してくのを見るのはきっと
多少なりとも嬉しいと思う。
でも多分、子供が親のもとを
離れてっちゃう感じなのかも。
もっともっと、頼ってほしい
って、そう思ってるのかもな。

親になったこと無いので
わからないけれど…もし
そういう気持ちなんだったら、
どうしようもなく寂しいだろう。

ハニー8-5

慣れない家事をすることで
寝不足になって学校で足を
捻挫した奈緒をおぶって家
まで連れてきた鬼瀬くん。

奈緒を寝かせて、鬼瀬くんは
宗ちゃんに聞いてみた。奈緒が
大人になるまでは恋しないと
言った理由ってなんだろうと。

結局、子離れ出来ない親だった。
宗ちゃんの人生はずっと奈緒
だけで、そんな奈緒が鬼瀬くんと
出会ったことで少しずつ変わって
どんどん離れていってしまうようで
すごく寂しくて仕方がなくて…

大人になるまで恋をしないと
言えばそれまでは甘えてくれる
んじゃないか…そんな期待を込めて
出したのがその応えだったみたい。

でもその話を聞いて泣き出して
しまった鬼瀬くん、最後には…

「宗介さんがさみしい思いする
って、悲しい思いするって
わかってても俺は…俺は奈緒を
お嫁にもらうって決めてるから。」

そんなまっすぐな言葉に、思いに、
宗ちゃんの思いも背負ってこれから
奈緒を幸せにしてね、鬼瀬くん。

寝ていたはずの奈緒も、実は
この話を聞いていたりした…w

ハニー8-6

鬼瀬くんと話をしてから、
その日の夜…かな?宗ちゃん
は電話をした。葵さんに。

別れてすぐ、だから8年も
前に消した番号なのに、
迷うこともなくスラスラと
出てきて、きっと、本当に
大好きな彼女だったんだろう。

宗ちゃんの言葉の意味は、
相変わらず鈍いらしい葵さん
にはすぐには伝わらなかった。

「…とりあえずさ、また店に
コーヒーでも飲みにこないか?」

それから、いろんなことが
少しずつ変わっていった。
少しずつ、前に進むんだな。
なんか、泣ける…

~ひとこと~

はい~!!
最終巻でした!!!!

えぇ~、一番最後の一番
いいところはあえて紹介
しないでおこうかと思います。

『9年目の記念日』

『バラの数が108本になる日』

いや~、良かったなぁ!!!
最初は、なんかアオハライド
っぽいのがいる漫画だ…
なんて思っていたんですけど、
全然違う感じに面白かった!!

最終的にすごい好きな
作品になりました!!
その面白さをちゃんと
伝えられているか不安
ですが、少しでも伝える
ことが出来てたらと思います。

最後にあるおまけの4コマが
個人的にはお気に入りですw
いろいろ可愛くて…ついでに
全然酔わない2人がおもろ…

ぜひ!!読んでみてくださいね!!