著:目黒あむ 先生

雅ちゃん自身が自分の
気持ちに気付けていない中、
先にそれを把握した西垣くん。
そこで奈緒がいるから、
略奪するってなら話は別
だけど普通なら諦めなきゃ
ってなるものなんだと思う。
でもだから西垣くんも
そう言ったのに、返ってきた
返事はあまりに予想外で…
「……………なんで?」
「じゃあお前略奪愛
してまで大雅さんの
彼女になりたいのかよ。」
「……………彼女…?」
この子、いろいろと常識
的な考え方が抜けてる。
悪い子じゃないんだけど、
すごく厄介な子だわ…ww

いつもの5人+断りきれずに
来ることになった雅ちゃんの
6人でお祭りにやってきた。
予め、奈緒に何着てくの?
なんて聞いていた雅ちゃん。
写メとお店情報付きで教えた
奈緒に対して、まさかの
同じ浴衣を買って着て来た。
その後も、なぜか奈緒の真似
ばかりしようとしてくる彼女。
そして、かき氷をあーんして
鬼瀬くんに食べさせた奈緒を
真似ようとしたんだろうね。
二見くんが阻止してくれた。
この場に彼が居てくれて、
ほんと良かったと思うよ。
鬼瀬くんが好きな奈緒の
真似をしてれば自分の
ことも好きになってもらえる
とか、そういうあれなのか?
最初から不思議ちゃんだけど、
本気で無神経なことばかり
してて…これが天然だと
言われてもさすがにひどい。
でも、多分悪意を持って
わざとやってるとかでは
ないから…すごく厄介だ。

雅ちゃんが奈緒の真似ばかり
してたのはやっぱり、鬼瀬くんに
好きになって欲しいけどどうしたら
いいのかわからなくて、それで
奈緒みたいになればって…やっぱ
そういうことだったみたい。
危うく鬼瀬くん唇奪われる
所でした…奈緒が間一髪で
救ったよ、よく間に合った。
彼女の気持ちにようやく気付き、
彼なりに真剣に思いを返した。
「はじめて話した時から、
ずっと妹みたいに思ってた。」
残酷な言葉、でもそれだって
真剣に向きあって出してくれた
答えで、同じ好きでなくても、
ちゃんと好きって気持ちがあって。
高校生になるまで、こういう
気持ちとか全然知らずに来た
子なんだろうな…しばらくの間は
つらいかもしれない、でもこれを
経験してこれからどう変わるかな。
いい方向に、変われるといいね。

今は一人になりたいと言う彼女を
残して、鬼瀬くんと奈緒は離れた。
けど可愛い子だからモテてね…
危ないからって、気付いたら、
そこには二見くんがいた。
彼の優しさは、本当に心を
軽くしてくれるって思うよ。
この2人の未来があったり
するのかしないのか…今は
まだ失恋組の2人ッて感じねw

祭りからの帰り、宗ちゃんの
お店でわかりやすく落ち込む2人。
雅ちゃんを傷つけてしまった。
きついことを言ってしまった。
この2人は優しすぎるから、
そういう罪悪感みたいのを
より強く感じるのかもしれない。
でも、悪意を持ってぶつけた
言葉なんて何一つなかったろう。
伝えたくて、伝わって欲しくて、
その一心ですごく一生懸命に
伝えた言葉ばかりだったはずだ。
そういう自分の気持ちに、言葉に
責任持てなきゃ自分が可哀想だ。
そして、相手にも失礼かもね。
宗ちゃんの言葉は、やっぱり
大人だな~って感じることが多い。
彼の言葉を聞いて、2人とももう
落ち込むのはやめるって決めた。
どんな結果になっても、きっと
これが最善だったと信じたい。

お祭りの日から、しばらく
雅ちゃんと会うことはなかった。
でもしばらくして呼び出されて、
いろいろ、謝ってきた彼女に、
謝ることなんかないって、
おあいこだって言った奈緒。
今回は雅ちゃん失恋して
しまったけれど、大事な
友達としての大切な気持ちは
きっと今も変わらないだろう。
これからきっと、少しずつ
かもだけどいい方向に変われる。
そんなふうに思うよ。
強い味方もたくさんいるしね。
恋って言う意味では気持ちに
応えられない鬼瀬くんだって、
ライバルだった奈緒だって、
そして二見くんだって、きっと
みんな雅ちゃんの味方だから。
失恋して、王道だけど髪を切って
踏ん切りがついたのかもしれんね。
いい笑顔するようになったじゃない。
これはこれで、良かったのかもな。
~ひとこと~
いや~何と言いますか、
波乱万丈な巻でしたね~ww
6巻・7巻と、メンタル疲れたw
すっごい不安になったりしたし
でもこういう場で二見くんが
いてくれたことは大きく救い
だったなと改めて思った。
こういう彼だからモテる。
なのに本命に振り向いて
貰えないのってつらいよね(苦笑)
次巻8巻で完結になります。
どんなエンディングになるか…!?