ハニー 第4巻

著:目黒あむ 先生

ハニー4-1

改めて、まっすぐな二見くんの
思いを伝えられて、何て応えて
いいのか、言葉に困る奈緒
だったけれど、どんな言葉を
並べても違和感があって…

「鬼瀬くんがすきだから。」

二見くんの気持ちには
応えられない、と伝える。
向き合うことは怖かったけど、
いつかの鬼瀬くんや二見くんの
よに、ちゃんと向きあおうって。

頑張ったね、奈緒。
そのあと、ようやくみんなの
元へ戻った奈緒だったけれど、
二見くんとのことはまだ
伝えることが出来なかった。

でも、奈緒のどこか暗い表情に
矢代さんは、気付いたみたい。
競技のために鬼瀬くんと三咲くん
がその場を離れると両手を広げて…

「ん。つらいって顔してる。」

ほんと、矢代さんも変わったな。
奈緒、今はつらいかもしれない
けど、こんな友達が出来て本当に
良かったねって心から思うよ。

ハニー4-2

体育祭の打ち上げの帰り、
奈緒と鬼瀬くんは会う
約束をした。二見くんの
告白で、お互いいろいろ
不安だったりしただろう。

でもお互いの気持ちとか、
改めて再確認されて…
それでやっぱりすごい好き
ってなったんだろうな、奈緒。

「…わ、私、鬼瀬くんといる
と心臓がいくつあっても
足りない気がする…。
ずっと、ドキドキしてる…。」

もう、顔真っ赤にしちゃって
うつむいちゃって…頑なにw

ふいに「奈緒。」って呼ばれて
顔をあげたら、鬼瀬くんも顔を
真っ赤にして「おそろい。」って。

もう!!なんなのもう!!
なんでこの2人こんなに
可愛いのもうwww

ほんと、2人ともすっごく
いい奴で、そんな2人が
想い合っててすごくすごく
幸せそうで…見ているこっち
まで幸せな気持ちになる。

ハニー4-3

突然現れた!!矢代彼氏は
カメいじめで鬼瀬くんに
殴られた奴らの仕返し
だったかなんだったかで
鬼瀬くんを殴った人で…

…突然こんなん現れて
三咲くんは魂抜けてた。

でもそんなある時、
矢代彼氏=郁巳くんが
浮気している現場に偶然
三咲くんは見てしまって…

「男に依存するタイプだったんだな。」

それを矢代さん自身が知ってて
一緒にいることを知って、つい
口から出てしまったきつい言葉。

気になって仕方ない子が、
そんなのと付き合ってるって
知って、心配だったんだろう。

『多分、図星だったんだと思う。』

矢代さんの彼氏は…本気で
ゲスっぽい。でも、確かに
浮気し放題だしいろいろと
問題があるようだけど…
矢代さんと一緒にいた時の
彼の表情は矢代さんをちゃんと
大事に思っているように思えた。

ただその愛情の矛先が幅広く
いろんな女の子に向いてるけど。
だから、矢代さんは博愛主義者
だって彼のことを言っていた。

どんな経緯でそういう存在に
なったのかは知らないけれど、
それでも矢代さんにとって
すごく大切な存在なんだね。

でも、三咲くんからしたら
いろいろ納得出来ないよね。

ハニー4-4

「やっぱ三咲、矢代の
事好きなんだな。」

「多分さ、誰かを好きになるのに
その人の事どんだけ知ってるか
とかそんなのってあんまり関係
ねぇかなって思うんだよな。」

まだまだ知らないことはたくさん。
それでも、一緒にいたり、少しの
きっかけで気付いたら好きになる。

そんなことだってある。

ハニー4-5

矢代さんをほっときたく
なかった奈緒はお泊り会
ということで矢代さんを
家に呼んだ…のだけれど、
その場から矢代さんを
三咲くんは攫っていったw

お互い、話をしようとしてた
からね、それで時間を作ったの。

「…おれさ、お前の
こともっと知りたい
って思ってるんだわ。」

「関係ないとか言うな。」

いつも素直になれない
三咲くんが、一生懸命に
自分の気持を伝える。

そんな時、郁巳くんから
電話がかかってきて…
取られたくなかったのかな。

三咲くんは唐突に、気持ちを
告げて、去ってってしまった。

矢代さん、すっごい
嬉しそうな顔してる。
ここまでの表情今まで
したことなかったじゃない。

さて…何か変わるかな?
一先ず、逃げてった
三咲くんは一体何処へ…w

ハニー4-6

幼い頃から仕事を優先する親。

「今日、みんなでご飯食べたい。」

「わがまま言うんじゃない。
父さん達は仕事で忙しいんだ。」

矢代の誕生日の日に、1度だけ
口にしたわがままもそんな
言葉で切り捨てられてしまって、
それで、こんな子に育ったのね。

そんなある時、家庭教師として
突然やってきたのが郁巳くん。
最初は鬱陶しがっていたけど、
拒否するのも面倒になって…

そんなある日の誕生日。
嬉しかったんだろうな、すごく。

ずっと欲しかった言葉。
たくさんの初めてを
くれた人。人からの
愛情ってものを、初めて
感じたのかもしれない。

…ほんと、博愛主義者かw
女癖悪いって言ったらほんと
それまでなんだけれど、そんな
でもその一人ひとりをちゃんと
愛してるのかもなって本気で
思えて…不思議だよ郁巳くん。

ハニー4-7

あの後…一向に奈緒の家に
帰ってこない矢代さんを
探しに行くと…いたのは
郁巳くんの所だった。

やっと見つけて、いろいろ
話して、出した矢代さんの結論。

「もう浮気しないでほしい。」

そんな言葉に、そこは別れを
きりだす所だろうと叫ぶ三咲くん
とぷち喧嘩が始まって…それを
眺めていた郁巳くんが出した応え。

「別れよっか。」

ずーっと今までこんなふうに
年相応な表情をすることも
なかったのかもしれないね。

今まで、心配だったのかもしれない。
彼女をほっとけなかったのかもって。
でも、もう大丈夫かなって、
思ったのかもしれないって…

「ばかだよなぁ、おれ…」

最後の郁巳くんのこの言葉は
一体何を意味したんだろうか。
こんなでも、やっぱりちゃんと
矢代さんのこと好きだったのかな?

でも、彼女の幸せを願うと
この選択がベストだった…とか。

いつか郁巳くんも本当に
誰か1人を本気で愛せる時が
来ればいいなって思った。

「そういえば三咲くん、
ありがとうね。嬉しかったよ、
好きって言ってくれたの。」

好きになるかは別の話だけれど、
三咲くんと矢代さんの関係も
少しずつ変わっていきそうです。

~ひとこと~

いや~今巻はなんだかいろいろ
ありましたね、郁巳くんね、
ロクでもねーなとはほんと思う
けど、なんだろ…すごく良い奴
なんだろうなとも思うわけで…
すごくフクザツな気分でしたw

これから彼らの恋が、友情が、
どう変化していくのでしょう。
ほんと、すっごいハマってます。

最後に、番外編的なのがあります。
鈴森蘭子 17歳 (元ヤン)が
宗ちゃんに恋してるって話←

おもしろかったですww
そして、続きないのかな~って
すごい楽しみになってしまった。

今後も期待できそうですね。