ハニー 第3巻

著:目黒あむ 先生

ハニー3-1

奈緒の話を鬼瀬くんにして
くる二見くん…2人が付き
合ってるの知らなかったのね。

それを聞いて、二見くん一言。

「ますます興味わいてきたかも。」

…大丈夫だよね?なんか発言が
怖い…気がするんだけれど。

悪い奴じゃないよね?
なんかそういう感じの
漫画の読みすぎで少し
違和感あると怖くなるわ。

ハニー3-2

二見くんを見て、少し疲れてる
ように見えた、と奈緒は言った。
すると、二見くんは話し出す。

「慕ってくれるのだってすごい
嬉しいしそれは全部本音だけど
さ。たまにすごい疲れんの。
ね、けっこう嫌な奴でしょ。」

それに対して、素直な気持ちを
話しただけなんだろうな奈緒。
でもそれを聞いた二見くんは
ボソっとこう言っていた。

「…やばい、完全に落ちた。」

あかん、これあかんやつやぁ!!
二見くんのことはまだよく
分からないしたまに怖いって
思うこともあるけれど…でも
奈緒への気持ちだけはまっすぐ
なものかもなって思えてしまう。

ああ…波乱の予感しかしないよ。

ハニー3-3

「奈緒ちゃんの頭の中
っていつでも大雅で
いっぱいって感じだよね。」

体育祭の練習で転んだ
奈緒を保健室まで運んで
行ったのは二見くんだった。

駆け寄ろうとした鬼瀬くん
よりも先に二見くんが動き、
追いかけた鬼瀬君は二見くん
の言った言葉を聞いてしまう。

うわぁああああああ、やばい。

なんちゃって…なんて言って
まるで冗談のように去って
いった二見くんだけれど、
あれは本気だったろう…。

ハニー3-4

奈緒には冗談で済ませて
来た二見くんだったけど、
鬼瀬くんには…宣戦布告?

行動がなんだか怖く思えた
のは、二見くんも彼なりに
必死だったからなのかもと
今では思うようになった。

知れば知るほど、気になって
抜けられなくなっちゃって。

この場は何も言えずに
逃げてしまった鬼瀬くん。
大丈夫かな…。

ハニー3-5

学校帰りの2人を見て、
様子がおかしいことに
気付いた宗ちゃんは、
鬼瀬くんの話を聞いた。

二見くんのこと。
大事な友達なこと。
何よりも、奈緒が幸せで
いてくれるなら伏見くん
と付き合ったほうがいい
のかもと思ったこと。

それでも…きっと無意識に
口から出たのが本当の気持ち。

「小暮と一緒にいたいっ…」

そんな彼を宥めるように、
落ち着かせるように、
宗ちゃんは話し出す。

宗ちゃんの言葉で、鬼瀬くん
の心の中のモヤモヤした思い
達は少しでも晴れただろうか。

奈緒の気持ち、ちゃんと
思い出してほしい。
気付いてほしい。

そうしたら、そんなに
不安になることもない。

また前みたいに、奈緒と
ちゃんと話せるといいな。

ハニー3-6

宗ちゃんに話を聞いて
貰って、どうするか決心
した鬼瀬くんは、二見くんを
思いの外可愛くて丁寧な
果たし状で呼び出したw

そこで、殴られたり、友達
辞められたりするかもって
覚悟して言った二見くん。

でも鬼瀬くんから出た言葉は
あまりに予想外な内容で…。でも
鬼瀬くんのこういう真っ直ぐさは
今後余計に二見くんを苦しめる
ことになるかもなって思った。

ハニー3-7

日々、鬼瀬くんや奈緒を見て、
自分の入り込む隙なんて少しも
ないんだって感じて、ずっと
すごく苦しそうに見えた。

そんな中体育祭当日。
なんちゃってとごまかされても
どうしても二見くんの言葉を
気にしてしまって二見くんを
避け気味だった奈緒に、最初は
本当に冗談だから気にしないで
って言いに行ったのかもしれない。

でも、そう言ったら心底安心
したような顔をした奈緒に、
気持ちを抑えることすらもう
出来ないってなったのかな…。

鬼瀬くんの応援に行こうと
する奈緒を足止めして、
少し震えた声で言った。

もっと早く見つけたかったって。

~ひとこと~

つらいな…つらいよ…。
奈緒はこんないい子で、
鬼瀬くんも聖人君子かって
くらい良い奴で…だから
余計に自分がつらくなる
んじゃないかなって。

本当は、奈緒と鬼瀬くんを
大人しく見守ってほしい。

それでも抑えられないくらい
奈緒を好きになっちゃって、
でもどう頑張っても叶わない
思いを抱えた二見くんは、
どうしたらいいっていうんだ。

つらい…よね。

他にも、三咲くんに
恋の予感…?とかいろいろ
あるんですけど…それは
またそのうちってことで。

この、辛くて仕方ない思い、
いつかなんとかなるのかな。

こんな、少し苦しくなる
お話の最後に、奈緒が幼い
頃のお話がありました。
まさかの…昔会っていた!?

こちら、すごい癒やされました!!