はしたなくてごめん 第6巻

著:石田拓実 先生

ある時、与倉の家から帰る
途中で忘れ物に気付く真奈緒。

戻ってみれば忘れ物はすぐに
見つかるも、今日の与倉は随分
積極的で…キスならタイミング
を見て与倉からしてくることが
最近は増えていたようだけど、
その先ってのはなかったらしい。

いろんな女の子的な理由で焦った
真奈緒が手を滑らせて頭を打つ。
そこで冷静になったらしい与倉が
真奈緒に向けてきたのは謝罪だった。

「……ほんとに、ご、
ごめんなさい--西さん。」

進展しそうで中々上手く行かない2人。
この与倉の行動は、言動は…今後一体
どんなふうに転がっていきますかね…。

無意識だと思うけど、たまに
真奈緒って天然タラシだよな
って思えることがちょいちょい。

それで、気付いたら惚れてる
的なの絶対あると思うんだよw

真奈緒の笑顔ってすごくまっすぐ
でいいなって思うからね、うん。
人のいいとこも悪いとこも見て、
それでポジティブに人をよく
見れる、これは真奈緒の特技
かもしれないなって凄く思う。

でね、デブヒロは真奈緒に惚れる
のかな~って思えて仕方ないのw
ないならないでいいんだけどもね。

ツンデレは好きな子を嫌いだと
言うタイプだと思ってるからね←
この時、何かをいいかけて止めた
デブヒロは、一体何を思ったろう。
彼の心の中は大変気になりますw

与倉に告白されたぁあああ!!
と、本当なら両手を上げて
喜んでいたような場面だった。

でもここで真奈緒は涙…。

「………ちょっと、か、考える……。」

返事も即OKてことにはならなかった。
その理由は、与倉の告白の前に
言ってきた言葉のせいだったりする。

「西さんのこと、ちゃんと好きなのか
正直………よくわかんなくて……。」

こんなことを言われた後での告白。
そりゃ混乱だってするだろうね。

与倉…色々正直すぎだよww
それも彼のいいところだし、
でもね、きっと誰かに真奈緒を
盗られることだけは絶対にイヤ
だったんだろうと思うんだ。

でも、この気持ちが好きっていう
ものなのかどうかよくわからない。
そういう気持ちの模索の中で頑張って
出した答えが告白することなんじゃ
ないのかなって…個人的に勝手にそう
思ってみたわけなのだけれど…??

真奈緒にはそんなの伝わるべくもない。
「????」って感じだよねきっとw
流石に今回は真奈緒可哀想かも…。

与倉の真奈緒への告白を聞いて
しまったデブヒロは、おもしろい
くらい不機嫌でいつも被っている
猫が全くかぶれていない様子だった。
思い切り素が見えて周りがびっくりw

そんなイライラの中、また余計なことを
思いついたらしいデブヒロは、芽衣ちゃん
の元へやってきて与倉の告白の話をした。

そして真奈緒が返事を保留にした今が
最後のチャンスだ…そう言いくるめて。

過去に真奈緒と与倉に何かあったのは
例の酔っ払ったあの時きりのはずよね?
あの時のことを言ってるなら‥なんか
ちょっと違う話になってるけれども。

デブヒロのいうことは100%信じては
いけませんよ…でも与倉の気持ちの面から
したら、大きなきっかけだったろうが。

こんなデブヒロの言葉に乗ってしまった
芽衣ちゃん…今夜さっそくやらかします…

デブヒロの言葉を受けて、その夜
芽衣ちゃんは与倉の部屋へ乗り込む。
そんな彼女の行動を知らないまま
だった真奈緒も、与倉の曖昧なままの
気持ちよりもまず自分がどうしたいかと
考えたら答えはもう出ていて…同じ夜、
与倉の家に向かっていた。

デブヒロの、読めない行動もあって
芽衣ちゃんの決死の覚悟を真奈緒と
デブヒロが覗く感じになったけれど…

断固として自分を受け入れてくれない
与倉に対して、こんな疑問を投げかける。

「あたしと西先輩で、
何がそんなちがうの?」

すぐに明確な答えを出すことは
出来なかった与倉だったけれど、
あれこれ言った後、結論を出す。

「……でもやっぱり-ちがう
………んだとおもう。」

与倉のその言葉に、強行突破に出ようと
した芽衣ちゃん…さすがに真奈緒はその
場を止めに入っていったようだった。

そして最後の質問を投げかけた。
ぐるぐる回って答えに辿り着くこと
が今まで出来なかった与倉の思考が、
この質問に関してはハッキリとした
答えになった。責任とか、そういう
思い以前に、真奈緒とつきあいたい
と思っているという気持ちの面。

真奈緒がずっと不安に思っていた
部分…これでようやくはっきりした。

芽衣ちゃんは完璧当て馬になった…
可哀想だけど…やっぱり真奈緒と
与倉の気持ちが通じ合えて嬉しい♡

2人の、本当に嬉しそうな顔に、
ちょっと、涙出てきちゃったw
おめでとう真奈緒!!!与倉!!!

与倉と真奈緒がくっついた
あの夜、帰り際にデブヒロは
こんなことを真奈緒に言った。

「やっぱ俺けっこ本気で嫌みたい
…あんたと与倉くんがつきあうの。」

その発言が意味する彼の気持ちは、
なんとも曖昧なままだったが翌日。

「木嶋先輩はあたしのことすきなの?」

そう真奈緒が投げかけた質問に、
西さんはどう思う?と質問返し。

「絶対ちがうと思う」

真奈緒と抱き合ったりキスしたり、
そういうのを想像してみればわかる
と言ってデブヒロに「したいの?」と
聞いてみると、いつも通りな反応w

「……うっわ、きもちわる!」

そんな彼の反応から確信を
もったのか、真奈緒が出した
答えはそういうことだった。

そしてこのデブヒロの反応…
それが100%とも言い切れない
気がするけど、それでも真奈緒が
言うようにあの空間がなくなると
嫌だなって思いは強かったろうな。

でも…ほんと思うんですよ。
それだけじゃなくないかなって。
真奈緒自分に対する気持ちには
随分と鈍感な所あるしね…もし
デブヒロが真奈緒に対して恋心
抱いてても絶対気付かないと思う。

…それに、真奈緒とデブヒロを
見てると、デブヒロは今はまだ
違うとしても近いうちに真奈緒を
好きになっちゃいそうだと感じる。

2人の会話が済んだ後、一人で
真奈緒が言っていたことを考え
改めて答えを出してみたデブヒロ…

「さわったりとか抱きしめたり
とか……キスしたりとか---
うん、全然いける…かも。」

…あぁああ~www ←

ハルは、桃花が他の男子に話しかけ
られてるのを邪魔しちゃうくらいに
きっと束縛心みたいのは強い感じ。
それで、誰が悪いわけでもないとか
いいながらムカついちゃうような人。

それでも、桃花に対して付き合いたい
なんてことを言ってきたことはない。
その理由を、桃花がまだ自分のことを
好きになっていないからだと話した。

確かに、今は好奇心や興味の延長線上、
あとほんの少しの優越感程度の気持ち
しかないのかもしれないなって感じる。

だから今は言わない…なんてことを
言っていたのに、気持ちと言動が
少々食い違ってこんなことを口走る。

「桃花ちゃんが高校生になって、俺の
こと好きになってくれたらつきあって。」

言ってしまってから、やらかしたと
口をふさいだハルだけどもう手遅れw

きっと今、桃花がハルを好きになってた
としてもそれが好きってことだとは
自分じゃ気付けないんじゃないかな?

だからまだ何とも出来ないけれど、
ハルはこんな調子の桃花と一緒に
いて、一生懸命自分が暴走しない
ように日々努力し続けてるようだ。

でも、たまに暴走しかけてこうなるw

「俺だからって油断しないで……
てゆーか、俺にこそ油断しないで!
(ウル目赤面上目づかいですそ
つかみって何のトラップ?!)」

ハルはほんとかなり頑張ってると思う。
こんなに大好きな子相手にしてさ、
そこで耐えられる人そういないって。

桃花、ゆっくり恋を知ってければいいな。

~ひとこと~

6巻でした!!
次巻7巻で完結ですが‥これ、
どんな感じで終わるんでしょう?
桃花達の話は区切りつくのか?

他にもいろいろと…ww

なんて、ここで言ってても仕方
ありませんね、また最終巻で!!