はしたなくてごめん 第2巻

著:石田拓実 先生

ハルと真奈緒が再会した次の日。
真奈緒達の学校の校門の前にハル。

その近くにはお取り巻き??
みたいな女の子達が数人いて…

「やっぱあのコが春ぶちょーの
『運命の女(ひと)』なんじゃん!」

真奈緒がハルと団地が一緒だった
と話していたことを伝えると、
そんなふうに一人が叫んでいた。

真奈緒…そういうことなの??
この話は、ここからどんどん
ややこしいとこに向かってくw

いろいろと、お互いに理解出来て
いない部分はたくさんあったろう。
そんな状態でも、真奈緒が普通に
接しようとしてくるのなら…と
与倉も頑張って普通に接しよう、
そしていろいろなかったことに…。

そんなふうな思考にもなっていた。
でも、いろいろ思い悩んでしまう
与倉に対してあまりに無神経な
真奈緒の態度は、いつも与倉を
混乱させて暴走させてしまう(笑)

寄るなと言っても近付いてくる。
与倉のこういう行動、無意識的な
ものみたいだけど…学校で、それも
キスどころか襲い掛かってくる勢い
だったらしく真奈緒は拒絶してしまう。

「もったいなかった…のかな。」

後になってそんなことを思った
真奈緒だったけど、こんな心の
声は与倉に届くこともなく…

謝罪しようと立ち去った真奈緒を
追いかけた与倉は、真奈緒がハル
を許している現場に遭遇した。

2人が仲直り?している所を見て、
自分はやっぱりハルの代わりで
しかなかったんだと‥今度は
真奈緒に対して怒りが湧いた。

お互いの感情が全くもって
噛み合ってない…困ったねw

「自分が何考えてるのか、
どうしたいのかすらも
よく分からないのに…。」

自分の気持ちをそう話す与倉に、
ハルははっきりとそれを否定した。

そして、そうやって混乱するのなら
一番ヤな事は何かって考えるといい。

そう、話した。

真奈緒が現れたことに焦って
隠れてしまった与倉だったけど、
2人の会話は気になって仕方ない。

真奈緒が許した1回とは何…?
与倉の中では、そういう行為を
1度だけ許した…そう感じていた。

ハルが言っていた一番ヤな
こと、与倉にとってのそれは…

(……あの西さんが他の誰かに
見られるのは何だかすごく
すごく嫌だ…………!!!!!)

あの…与倉が真奈緒を襲う
感じになった時のあれです。
その時の真奈緒ってこと。

これはもう、独占欲だよね。
恋にしろそうじゃないにしろ、
ここまで独占欲を出すってのは
好意がある前提のことと思う。

なんとしてでもハルと真奈緒
を止めに行こうとするよね☆w

「俺が西さんを……
おそいました。」

真奈緒の友人に事情を端折って
説明することで、真奈緒の家の
場所を教えてもらった与倉。
端折りすぎて全端折り状態。
何も伝わらんかったろうけど
結果的には教えてもらえた。

真奈緒の家の前まで辿り着くと、
中からハルと真奈緒の声がする。
会話の内容で、これはやばいと
乗り込んでいってしまった与倉。

中にあった光景とは…。

…ハルの運命の人は真奈緒で、
過去にえっちなことをしかけて
真奈緒が拒絶してトラウマに…?
みたいな話だと思っていた与倉。

全然違った…あれこれあったのは
ハルと真奈緒の妹の桃花で、それ
を目撃してしまったのが真奈緒。

真奈緒は桃花を心配して、
ハルを桃花に近づけまいと
していただけのようだった。

真奈緒が責任を感じていたのは、
桃花がそういうことに興味を
持ってしまったのが当時は家で
読んでいたえっちな少女漫画を
桃花もマネして読んでしまった
のが原因だという話だった。

1つの誤解からかなり厄介な
方向に話が進んでいたらしい。

与倉の思考は、ほぼほぼ誤解。
ここまで彼を暴走させた最後の
きっかけだって、原因は与倉w

無意識的に?キスマークなんて
つけてくれたものだから真奈緒は
ハルを許さざるを得なくなった。

いやはや…事実が判明したのは
良かった。これで与倉の混乱や
暴走も少し落ち着くことだろう。

でも、真奈緒の無神経さや
無遠慮さはほんと相変わらずw

与倉の混乱が落ち着いた頃…
登校するとクラスでは与倉が
真奈緒を襲ったという噂が
予想以上に広まっていた。

一先ずは状況把握のために
その場から話せる場所へと
離れた2人だったけれど、
そこで与倉はもう一つずっと
言えずにいたことを明かした。

「あの…俺達……やってないから。」

「…寸前で西さんがやっぱり
怖いからやめてって……。」

「自分のこと、ちょっとは
好きかって…………だから…。」

本当のことを明かした与倉。
それを知って真奈緒は、もう
その頃から自分は与倉を好きに
なってしまってたんだと気付く。

近付いてくる真奈緒に対し、
最後に距離を詰めたのは与倉。

気持ちはまだまだ曖昧だけど、
恋なのかな?違うのかな…?なんて
考え始めた時点でそれは恋である
確率が随分高い気がしている。

一体どうなっていくんだろうね~。

~ひとこと~

2巻でした~どうでしたか?
ハルの存在で、与倉の中の
感情が大きく動いた巻でした。

わだかまりや、言えなかった
ことも無事明かすことが出来、
これから先少しずつ2人の距離が
近付いていくのかな~と思う所。

また次巻、お付き合い
いただけたらうれしいです。