花君と恋する私 第7巻

著:熊岡冬夕 先生

花君と恋する私7-1

「いままでごめんなさい。
ありがとう。それだけ
言いたかった。」

五城くんを引き止めて、
そう伝えた七世に対して…

なんか、良かったのかもな。
こんな状況、きっと花君は
想像するだけで気が気じゃない
だろうとは思うけれど、この
2人はこうやって話すことで
ちゃんとケジメをつけれたの
かもしんないなって思った。

そう伝えるだけ伝えて、
バスに乗っていった五城くん。

花君と恋する私7-2

乗ったバスの先には、1巻から
地味にずっと出てくる、七世を
好きな男子が乗っておりました。

「Why can’t you Chase after
what you like the most?」

(一番好きなものくらい、まっすぐに
追いかけたっていいでしょう?)

ひたすらフラれ続ける自分にも
言い聞かせているように聞こえた
その言葉は、五城くんに言ったのか
自分に言ったのかどちらだったか…w

そんな彼の名前は尾留河勉
(びるかわつとむ)…なんか濃いw

花君と恋する私7-3

五城くんとちゃんと話して、
決着をつけて…その後すぐに
花君に会いに来た七世は、
ケジメをつけてきたと話す。

「いい彼女にはなれてない
かもしれないけど、花君の
ことめちゃくちゃ好きなん
です。それだけは自信ある!」

そうも言った。
会って話してきたことが
嫌だったんだろうかねw
頭ゴチーンってされたけど、
地味に痛そうだけれどもw

花君、いい男だよなぁ。

『手をつなぐのも、ぎゅってする
のもキスも、花君といたら全部
意味がわかるの。もっともっと
一番近くにいきたい。君にしか
もてない、こんな気持ちは。』

そんなふうに思える相手が
いるって、本当に幸せだ。

花君と恋する私7-4

学校の子に、花君のどこが
好きなのって聞かれて、すぐ
答えることが出来なかった七世。

それは悪い意味ではなくて、
ただ、好きな所たくさんあって
まとまらなかったのかもだけど。

逆の立場、花君の学校外の友達に
七世のどこが好きなのって聞かれて、
こんなふうに答えた花君でした。

七世、愛されてんなって思う。
でもそれは、勿論七世自身の
人柄とか正確とか強さとか…
そういうの全部ひっくるめて
七世がすごく魅力的な子だから
ってのは大きいんだろうね。

私も七世みたいになりたい。
いいっすよね~、女の読者が
憧れるようなヒロインの話。
見ていてすごく楽しいです。

みんながどうかは謎ですが、
私はそういう話が好きです。

花君と恋する私7-5

花君が、また停学くらいました。
今度は前みたいな暴力とか、
怪我したとかそういうのではなく
例の学校外の友だちといる時に、
まあ基本的にやってることは
不良っ子な集団のようでして、
通報されてしまったってことで。

また自宅謹慎&隔離部屋行きです。

同じ学校の人と連絡取るのとか
禁止されていたらしいけれど、
花君家に手紙を出した七世に
花君は公衆電話から連絡くれて、
いろいろ言いたいこととかあった
はずなのに七世は何も言えなくて。

『好きになってつきあって
どきどきして楽しくて。
その先には、どうしたらもっと
ふみこんでいけるんだろう。』

どうしたら…たくさん関わって、
たくさん話して、自分の思ってる
こととかちゃんと伝えて…

お互いにその繰り返ししか
ないんじゃないだろうか。
そうすればきっと喧嘩だって
することあるだろうし、気まずく
なっちゃう時だってあるだろう。

それでも、そういうのの積み重ねで
やっと踏み込んでいけてるって
なるんじゃないのかな…難しい。

高校生の頃の自分にそんなことが
出来たかって言うと、多分簡単では
なかったんだろうなって思うけど、
いろんな経験して、少しずつでも
成長していく中で少しずつそういう
ことが出来る様になるんだろうなって。

あ、すんませんなんか無駄に語った。

花君と恋する私7-6

変…なのかもしれない。
けど、自分には関わりのない
世界だったんだろうなとも思う。

だからわからなかったんだろう。
どうしたらいいのかとか全然。
花君からしたら、七世と付き合う
ことで、オレもちゃんとしなきゃって
いう気持ちがあったらしい…そんでも
結果的にはこうなってるわけだけど。

気持ちの面では変化があっても、
そういう状況にいきなり順応
出来るかって…そんなん無理で、
でもそこは向き合ってかなきゃ
いけない場所だと思うわけで…

難しいかもだけど、頑張れ。
きっとこれは、お互いがお互いの
ために向き合ってかなきゃいけ
ないことだろうなって思うから。

~ひとこと~

恋するって、ドキドキふわふわ
してるだけでは成り立たないよね。

どうしていいかわからなくなったり
不安に押しつぶされそうになったり。

いろいろ怖いかもしれないけど、
逃げないで、向き合っていけたら
何とかしてけるんだと信じたい。

七世も、花君も、頑張れ!!