著:熊岡冬夕 先生

「いままでごめんなさい。
ありがとう。それだけ
言いたかった。」
五城くんを引き止めて、
そう伝えた七世に対して…
なんか、良かったのかもな。
こんな状況、きっと花君は
想像するだけで気が気じゃない
だろうとは思うけれど、この
2人はこうやって話すことで
ちゃんとケジメをつけれたの
かもしんないなって思った。
そう伝えるだけ伝えて、
バスに乗っていった五城くん。

乗ったバスの先には、1巻から
地味にずっと出てくる、七世を
好きな男子が乗っておりました。
「Why can’t you Chase after
what you like the most?」
(一番好きなものくらい、まっすぐに
追いかけたっていいでしょう?)
ひたすらフラれ続ける自分にも
言い聞かせているように聞こえた
その言葉は、五城くんに言ったのか
自分に言ったのかどちらだったか…w
そんな彼の名前は尾留河勉
(びるかわつとむ)…なんか濃いw

五城くんとちゃんと話して、
決着をつけて…その後すぐに
花君に会いに来た七世は、
ケジメをつけてきたと話す。
「いい彼女にはなれてない
かもしれないけど、花君の
ことめちゃくちゃ好きなん
です。それだけは自信ある!」
そうも言った。
会って話してきたことが
嫌だったんだろうかねw
頭ゴチーンってされたけど、
地味に痛そうだけれどもw
花君、いい男だよなぁ。
『手をつなぐのも、ぎゅってする
のもキスも、花君といたら全部
意味がわかるの。もっともっと
一番近くにいきたい。君にしか
もてない、こんな気持ちは。』
そんなふうに思える相手が
いるって、本当に幸せだ。

学校の子に、花君のどこが
好きなのって聞かれて、すぐ
答えることが出来なかった七世。
それは悪い意味ではなくて、
ただ、好きな所たくさんあって
まとまらなかったのかもだけど。
逆の立場、花君の学校外の友達に
七世のどこが好きなのって聞かれて、
こんなふうに答えた花君でした。
七世、愛されてんなって思う。
でもそれは、勿論七世自身の
人柄とか正確とか強さとか…
そういうの全部ひっくるめて
七世がすごく魅力的な子だから
ってのは大きいんだろうね。
私も七世みたいになりたい。
いいっすよね~、女の読者が
憧れるようなヒロインの話。
見ていてすごく楽しいです。
みんながどうかは謎ですが、
私はそういう話が好きです。

花君が、また停学くらいました。
今度は前みたいな暴力とか、
怪我したとかそういうのではなく
例の学校外の友だちといる時に、
まあ基本的にやってることは
不良っ子な集団のようでして、
通報されてしまったってことで。
また自宅謹慎&隔離部屋行きです。
同じ学校の人と連絡取るのとか
禁止されていたらしいけれど、
花君家に手紙を出した七世に
花君は公衆電話から連絡くれて、
いろいろ言いたいこととかあった
はずなのに七世は何も言えなくて。
『好きになってつきあって
どきどきして楽しくて。
その先には、どうしたらもっと
ふみこんでいけるんだろう。』
どうしたら…たくさん関わって、
たくさん話して、自分の思ってる
こととかちゃんと伝えて…
お互いにその繰り返ししか
ないんじゃないだろうか。
そうすればきっと喧嘩だって
することあるだろうし、気まずく
なっちゃう時だってあるだろう。
それでも、そういうのの積み重ねで
やっと踏み込んでいけてるって
なるんじゃないのかな…難しい。
高校生の頃の自分にそんなことが
出来たかって言うと、多分簡単では
なかったんだろうなって思うけど、
いろんな経験して、少しずつでも
成長していく中で少しずつそういう
ことが出来る様になるんだろうなって。
あ、すんませんなんか無駄に語った。

変…なのかもしれない。
けど、自分には関わりのない
世界だったんだろうなとも思う。
だからわからなかったんだろう。
どうしたらいいのかとか全然。
花君からしたら、七世と付き合う
ことで、オレもちゃんとしなきゃって
いう気持ちがあったらしい…そんでも
結果的にはこうなってるわけだけど。
気持ちの面では変化があっても、
そういう状況にいきなり順応
出来るかって…そんなん無理で、
でもそこは向き合ってかなきゃ
いけない場所だと思うわけで…
難しいかもだけど、頑張れ。
きっとこれは、お互いがお互いの
ために向き合ってかなきゃいけ
ないことだろうなって思うから。
~ひとこと~
恋するって、ドキドキふわふわ
してるだけでは成り立たないよね。
どうしていいかわからなくなったり
不安に押しつぶされそうになったり。
いろいろ怖いかもしれないけど、
逃げないで、向き合っていけたら
何とかしてけるんだと信じたい。
七世も、花君も、頑張れ!!