著:カナエサト 先生

小説の取材を理由に蓮次と2人で
過ごす時間を確保した十和子、
そんな光景から気を逸らすためか
かおりは息吹を2人行動に誘った。
それならばと里央はみのりの世話役を
申し出てマキとモエもデートに行かせ、
その結果里央は一人お留守番になった。
そんなこんなで、里央もユズちゃんが
恋しくなって連絡したのかもしれない。
「ボクもユズちゃん
誘えばよかったなー。」
なんて言う里央に、他にも仲いい子
たくさんいるでしょと虚しい返答。
きっと里央の言葉自体は嬉しい
ものだったと思う、ほぼ確実に。
それでもこんな返しをするのは、期待
してしまいそうになる自分を抑える
ためなんじゃないかと思えてきた。
この場ではテレビ電話越しだし
みのりにも邪魔されてしまって 笑
これ以上踏み込むことはなかった
かもしれないけど‥里央の気持ち
少しでもに届いてくれたらいいな。

その頃と十和子と蓮次。
突然の十和子からのお誘いで2人で
デートすることになったわけだが、
これまでの十和子からは決して
想像できなかった行動だと思う。
11巻の最後、十和子なりに決心して
伝えた気持ちに蓮次もまっすぐに
気持ちを伝えてくれた‥おかげで
十和子も自分なりに蓮次を思って
行動する決心ができたんだと思う。
ほんの少しずつでも良いから、
こうして2人が2人とも幸せだと
感じられる時間が増えますように。
そしてすぐではなくとも、近い
うちにマキに打ち明けられるよう
‥認めてもらえるよう願ってます。

こちらは息吹とかおり‥正直最初は
どうしようもなく重い空気だった 笑
かおりは今も息吹は十和子のことを
好きだと思っていて、十和子のことを
気にして落ち込むと思ったんだろう。
そこから気を逸らして、楽しいと
思える時間を過ごしてほしくて‥
かおりはそんな一心でひたすら
明るく振る舞おうと頑張っていた。
でもかおりのそんな気遣いに息吹は
気付いてしまって、申し訳なさから
息吹の表情は曇っていくばかり。
ほんとどうなることかと思ったけど、
そんなぎこちない空気から抜けようと
お互いに感じていたことを口にした。
そこでかおりはやっと、少しずつ変わって
いた息吹の気持ちを知ることになった。
「そのことだけど…
オレ、十和子に対して多分
気持ちの整理がついたと思う。」
十和子に対する気持ちは、恋愛感情から
友情に‥だからこそ、かおりが心配して
いた今朝のことは息吹にとっては十和子は
もう大丈夫だって安心できることだった。
息吹が、もう傷ついたりしないんだと
わかってかおりは本当に安心したんだろう。
もうそれだけで満足だと言わんばかりに
すごく嬉しそうな笑顔を見せるけど、
満足いかないのは息吹の方だった 笑
「オレは…オレのためとかじゃ
なくてかおりさんにこの旅行
楽しんでもらいたい。かおりさんが
楽しんでくれるとオレも嬉しい。」
かおりからしたら夢のような現実。
そこでようやく息吹のためではなく
自分のしたかったことを口にした。
それでさ、こんなにいい顔して
くれるとかかおりめちゃくちゃ
嬉しかったんじゃないかな?
そんなことを想像しながら、私は
嬉しくて少しうるうるしました 笑
息吹の気持ちはまだ、完璧にかおりに
向いてるとかではないのかもしれない。
ただ少しずつ傾いてってるのは確かで、
どうかこの関係が順調に進んでくれる
よう、そう願わずにはいられなかった。

いろいろあって女子3人でお酒を飲む
ことになったのはいいんだけれど‥
十和子はとってもお酒に弱いんだ。
どうなってしまうか心配で仕方ない
蓮次が様子を見に行くと既にかなり
出来上がってしまった十和子がいた。
酔い覚ましに夜風にあたりに来た
プールには、遅い時間なのもあって
貸し切り状態‥そんな場所で酔って
素直になりすぎた十和子に甘えられて
冷静でいられる蓮次ではなかったろう。
「…みんなのところ戻りたくないなあ。
ふたりでずっと、こうしてたいです。」
ソファーでピッタリくっついてきて
上目遣いでそんなこと言われたら、
蓮次だって歯止めが効かなくなる。
まあそれだけではなかったのだけど、
素直すぎる十和子は無自覚に煽る
煽る‥翌日には忘れてるんだから
ほんとお酒飲ませちゃいけない 笑
翌朝目を覚ますと蓮次の腕の中とか
十和子は心底焦ったことでしょう。
いろいろあったんだけど、表向きは
酔っ払って蓮次から離れようとしない
十和子に、仕方なく女子部屋で蓮次と
2人眠ることになったとだけ教えられた。
代わりにかおりが男子部屋で、
息吹のベッドを使うことになり、
残りの男性陣は広間で寝た 笑
表向きは、それしか知らない十和子。
蓮次も何もしてないと里央に話してた
けど、あくまでそれは寝室ではの話。
あの十和子を相手にしてキスマーク
だけで済んだのは蓮次がかなり我慢した
からだろうと、私は蓮次を褒めたい 笑
‥十和子はわかってないのが、また
少々虚しいところです (´-﹏-`) 笑

前日の女子会のきっかけとなったのは
マキが多々不審な行動や態度をとって
いたことで浮気をしてるんだとモエが
勘違いしてひどく落ち込んだのが原因。
でも翌日、それらの不審な行動の
理由が明かされることになった。
ちょいちょい、十和子が口を
滑らせそうになっていたりして
浮気じゃなく何かサプライズを
企ててるんだろうとは思ってた。
でもこれはね、嬉しすぎるって。
モエには内緒でずっと式の準備を
進めていたようで、隠し事が誰より
向いてなさそうなマキの行動なんて
それはそれは不審に見えただろう 笑
マキは浮気なんてしてなかった。
心からモエに感謝しているし
心から愛しているんだなって‥
改めて感じさせられる素敵な式で、
モエはたくさん泣いていたけれど
こちらまでつられて少し泣いた 笑
マキ、モエ、みのりの3人でこのから先も
ずっと幸せな家族でいてほしいと思った。

旅行の帰りの飛行機でのこと。
疲れ切って眠ってしまっている
十和子に毛布をかけてあげる蓮次。
それはそれで良かったんだけどね、
そんな蓮次の表情の意味に気付かない
ほどマキは鈍感ではないだろうよ。
きちんと十和子の口からマキには
伝えるつもりでいるだろう。ただ
その時までにバレてしまってはだめ。
それでも蓮次、こんな顔に出てたら
簡単にバレてしまいそうで不安だ。
十和子に彼氏ができたらなんて話を
沖縄にいる間に少しだけしていて、
「もしそんな奴が現れたらオレ、
相手によっては殺しかねないかも。」
めっちゃ物騒なこと言ってたんです 笑
もちろん、大事な妹だし少々世間知らずな
所があるから相手を見極める責任がある
って意味での発言ではあったのだけど、
その相手が蓮次と知ったらどうなるか‥
蓮次は彼なりにすごく十和子を大事に
してる、それはすごくわかってるけど、
マキから見た蓮次はどうなんだろう。
ちょっと、不安になりました。

沖縄から帰ってきて真っ先に里央は
ユズちゃんのバーにやってきた。
そうしたら自分のいない間に好きな
子をしつこく口説こうとしてる男が
いたら、そりゃ怖くもなりますわ。
笑顔が笑ってなくて超怖かった 笑
沖縄でテレビ電話してた時に、ユズ
ちゃんが特別だって自分の気持ちは
伝えたつもりだったのだけど‥帰って
きてみても相変わらず彼女はポーカー
フェイス、ユズちゃんにとって自分は
完璧に圏外なんだなと思う里央だけど‥
全然そんなことないとようやく気づく。
自分に見えない所で、里央の態度や言動
一つ一つに顔を真っ赤にしていたんだ。
「もうムリ、不意打ちが過ぎるよ。
今までどれだけ耐えてきたと思って…。」
そんなことを言われたら里央も期待する。
期待して、距離を縮めて、でももう
真っ赤になったその顔は赤いままで
仕事中だと顔を逸してもユズちゃんが
里央を意識しているのは丸わかりだ。
この後どうなるのかは‥また次巻かな?
結局その後の仕事はまともに仕事に
ならず早く店じまいをすることに 笑
ポーカーフェイスでヘマしまくるの
可愛くて仕方なくて笑ってしまった 笑
でもこれでようやく、この二人も
一歩前進してくれそうです ♡
~ひとこと~
いやー‥順調ですね、大体は 笑
それぞれのペースはありますが、
どこもすごく微笑ましい状況です。
ただ十和子達に関して、マキの態度
だけがちょっと心配ではありますが。
この先どうなっていくんだろうか、
ゆっくりでもいい感じに変化していく
と願いたいところですが、十和子達に
関しては少々揉めてしまう覚悟もして
おいた方がいいのかもしれませんね。
かおりと息吹に関しても、息吹はきっと
かおりを困らせることはしたくないとか
考え始めそうだし、かおりはかおりで
大好きな息吹がもう大丈夫ならそれで
いいとか自分たちのこの先とか今は
何も頭になさそうだし‥進んでも
かなーりスローペースな予感です。
これからの展開、またのんびり
楽しみにしていきたいと思います。