著:一井かずみ 先生

『46th Trap 桜』
やっとなほの思いと向坂さんの
思いが1つになってその後のお話。
なんかただただ良かったなって、
しみじみ読んでしまいましたw
そんな次の日のお話…
名前、最初はほんとにふざけて
のらくらあほって言ってたんじゃ
と思ってたけど…いつのまにか、
実は最初からだったのかもなぁ。
これから先、今までたくさん
苦しんで、泣いた分だけ2人に
幸せな時間が訪れますように。

あぁ…忘れていました。
あまりになほと向坂さんが
幸せそうですっかり忘れてた。
ソロ・デザインを閉じるという話。
転職先と言うのは、高田産業内に
新しく出来るデザイン専門の課…
みたいな所への移転という形。
その高田産業の副社長に就任した
鴻上(こうかみ)さんという方…
向坂さん不在時にソロ・デザインに
来て突然こんなことを言い出した。
「高田が欲しいのは向坂と余くんの
二人だけ。あとの人間は有用なら
考えてもいい、その程度だ。」
こういう話は、向坂さんの口からは
一切明かされていなかった点だった。
その場は、社長の向坂を
通してくださいということで
鴻上さんは帰ったのだけれど、
…ソロ・デザイン…変わって
しまうのはすごく嫌だな。

昔のなほはこうだったろう。
「OLになりたかった。
誰かの側に居たかった。」
「OLになれるならどこでも、
側に入られるなら誰でも。」
それでも今は変わった。
譲れないモノたちが出来た。
ソロ・デザインという場所。
大切な仲間達、そして、
笑顔の向坂の側にいたい。
なほの中で、とても大きな
変化だったと思う。
『向坂さんがくれた未来を
私は死んでも守る。』
そんな彼女に向坂さんが
返した答えは…
「結婚しないか?なほ。」
…うわぁww
びっくりしたよww
向坂さんと離れなくていい、
笑顔を失わなくて済む方法。
なほなりに精一杯考えて
出した答えが、全く違う
応えとして返ってきましたw

ここで、今後の余さんの考えは
どうなのかと問う向坂さん。
余さんのこの言葉は、ほんと
嬉しかった、少し泣きそうだった。
「これまでごめん…俺を必要と
してくれてありがとう。」
そう口にした向坂さん。
高田との話は、今回の件の
謝罪も込めて半専属という
形でソロ・デザインはこの
まま残ることになった。
あぁ…ほんと良かった。

例の向坂さんの告白から
結婚を決めた2人だけれど、
申し訳ないと思う気持ちから
式は挙げなくていいというなほ。
そんなある日…ハードな仕事の
中で調子が悪いふうななほ…。
けどその原因は…妊娠!??
うん、吐き気だとか言ってるし
そんな気はしていたけれどもw
おめでたじゃないですか。
いいね、余さん良いキャラに
なったと思うわほんとに…w

「そうか、こう言えばよかったのか。
俺あんたのドレス姿が見たい。いつか
子供が生まれたら、その子にあんたが
どれだけ綺麗だったか見せてやりたい。」
「ずっと守るから…おいで。」
1度は諦めた式も、向坂さんの
言葉で式を挙げることになった。
ほんと幸せそうに…
おめでとう。
~ひとこと~
というわけで、『どうせもう
逃げられない』全10巻でした。
10巻番外編もなんだか心が
ぽかぽかする感じで終わりました。
抱えていた闇が大きくて、
読んでるこっちが辛くなる
ようなお話もありましたが、
最終巻まで来て、ほんと
良かったと心から感じました。
そんな思いが、レビューを見て
下さった方々に少しでも伝え
られていたらいいなと思います。