著:中原アヤ 先生

ある日仕事の移動中、高村さんは
迷子の少年を見つける。助けようと
するも自分より早く駆け寄る人がいた。
コンビニの制服で風船を持った男性が
迷子の少年に風船をあげて泣き止ませ
最終的にお母さんも見つかったみたい。
すごく優しそうな彼の表情、そして
行動に、ついつい見とれてしまっていた。
気づくとテイラーさんは背後で鬼の形相 笑
テイラーさんに怒られながらも立ち
去り際に男性の方を振り返ると、彼は
随分と優しい笑顔を向けてくれていた。
後日ミチコに会いに息を切らして
やってきた高村さんは言った。
「柴田サン、ワタシ!ワタシの
イシャグリーンみつけまシタ!!」
これが、高村さんの初恋に
なったのかもしれないね。
ダメ恋R最終巻、ちょっとほっこり
する恋のお話から始まります。

偶然にも恋した彼はテリーさんと
同じコンビニで働いていることが
わかってテリーさん、ミチコをを
通してわかったことがいろいろ。
彼は白石くんと言って大学4年生。
高村さんは26歳らしいので4つ程
年下かな。現在彼女はなし、就活
も内定を取れ余裕が出てきた頃。
イシャレンジャーオタクでこれ
までモテたことなんてないという
彼女は最初酷く挙動不審な態度を
とっていて不安も大きかったけど
「たたかえ!!まけるな!!
イシャレンジャー!!」
ミチコからの激励の言葉と想いに
逃げずに立ち向かう覚悟を決めた。
そうしてしばらくの間はコンビニに
通いいろんな話をして仲良くなった。
緊張して固まってしまうこともなく
普通に良い雰囲気になってきていた。
そんなある日、その日高村さんが
立ち寄ると偶然にも白石くんは休憩
に入るところで、雑談して過ごした。
すごくすごく微笑ましい空気感で
お互い気を許しているように見えた。
高村さん自身、すごく楽しかったん
だろうね‥休憩を終えバイトに戻ろう
とする白石くんをつい引き止めると
「ワタシ白石くんがスキデス。」
告白、してしまっていた。
でもそんな自分に自分が一番驚き
焦ってしまったようで、違うとか
発狂した末逃げ帰ってしまった。
気持ちに嘘はなかったろう、でも
ちょっと焦りすぎてしまったのか。
その時白石くんは突然のことに
驚いたのか大きな反応はないまま
‥逃げたままじゃ何も変わらない。
白石くんはどう思ったろうな。
高村さん、またちゃんと向き
合う勇気を出せるといいけど。

もうだめだと絶望した様子でミチコ
の所(喫茶店)へ駆け込んだ高村さん。
「バカだなあんた!人を好きになる
のに時間なんか関係ないんだよ!」
「勢いで出た言葉でもウソじゃない
んだろう!?だったらいいじゃないか!」
高村さんを勇気づけようとミチコが
かけた言葉に、『誰。』と連呼する
黒沢さん‥ミチコたまにキャラ変わる 笑
でもこのセリフは、イシャレンジャー
に出てくるセリフだったようで、高村
さんとミチコはちゃんと通じ合ってた 笑
こういうシリアスめなシーンでも
黒沢さんの突っ込みがあるとつい
笑ってしまうからほんと、好き 笑
こういうお話の作りがまた微笑ましい。
ミチコに勇気をもらって、まだ
涙目だったけどちゃんと話そうと
覚悟だけは決めた様子の高村さん。
そして後日、話をしようと思って
コンビニの前まで行くも中々勇気が
出なくて自分から話しかけられない。
立ち去ろうとした時、逆に白石くんに
見つかって追いかけられ‥逃げる 笑
「ホントにホントにあんなこと
言うつもりなくて!まだたくさん
お話したいと思っただけで!」
言い訳しながら、逃げる 笑
高村さんもいい子だけど、この
白石くんもめっちゃいい子よね。
ふふふ‥可愛らしいです。
まずはお友達から、でも告白して
しまったのにこんなふうに言って
くれるということは多分あの告白が
嫌だったとか、急にあんなことを
言った高村さんに悪い印象を持った
なんてことはなかったんだろうと思う。
まずはお友達から、これから
進展するかどうかは2人次第。
まずは一歩、高村さん良かったね。

今年の秋入籍するというミチコと
黒沢さん。恋人らしい思い出がない
というミチコは、青春したがった。
「私は彼氏と花火大会に行きたい
んです!旦那さんじゃなくて!」
ずっとめんどくさがって断ってた
黒沢さんだったけど、必死にお願い
してくるミチコの願いを聞いて
花火大会に行く約束をしてくれた。
でもそんな花火大会当日‥ミチコの
取引先の都合で残業することになり
結局花火大会にはいけなくなる。
ミチコも頑張ったんだけどね‥
仕事だものどうにも出来なかった。
最終的に、職場の窓から取引先の
おじさんと花火を見るとか悲しい 笑
帰宅し、ぼろぼろと泣きながら
黒沢さんに牛カツで餌付けされる
ミチコだったけどこれで終わらない。
「花火大会は来年行きゃいいだろ。
今年はこれでガマンしとけ。」
黒沢さんは用意してくれていたんだ。
ミチコと2人で楽しめるように手持ち
と打ち上げ両方楽しめる花火セット。
花火でハート型を描いたミチコに、
黒沢さんは『アホ』と返した 笑
仕返ししようとするミチコだけど
ほんの少しミチコが背中を向けた
間に、黒沢さんはハートを描く。
もう‥ほんと素直じゃないな!!笑
黒沢さんってミチコ本人に対して
絶対デレた態度とか好きっていう
気持ち出さないじゃないですか。
でも本当はちゃんと好きだしすごく
大事に思ってるの見てればわかる。
ミチコには隠したいのか伝わってる
か微妙なことが多いんだけど‥
それでもミチコも楽しそうだね。
たまには表に出してあげなよとも
思うけど、こんな2人もやっぱり
微笑ましくてほんといい関係だな
って1人ニヤけてしまいました 笑
きっとこれから先もたっくさん
素敵な思い出が増えていくよ。

夏が終わり、結婚式の話もし始めて
綺麗で可愛いドレスを見ていた時。
「だいたいかわいい云々の前に
おまえのその体でこの細いドレスが
着られるか?白くまみたいにならねえ?」
白くま‥それはそれで可愛いけど 笑
肩周りやお腹周り、ラインが出やすい形
のドレスならなおさらダイエット必須。
ダイエット勝負をすることになった。
負けた方は勝った方の言うことを
何でも聞くという条件付きでだ。
翌朝、朝食に美味しそうなステーキを
出されミチコは泣く泣く食べてしまう。
そう、食べてしまう、ダイエットの
行方はどうなってしまうか不安だ 笑

まだダイエット勝負の決着は
ついていないが、ミチコの勝利は
厳しいんじゃないかと思われる 笑
でもミチコ自身はまだ勝つ気でいて
「勝ちますよ。それで主任に私のこと
『ミチコ』って呼んでもらいます。」
そうなの、この2人もうじき結婚するのに
呼び方相変わらず『柴田』と『主任』 笑
言ってみて、練習と言われて最初は
相手にしていないかのようにちゃんと
ミチコと呼んでくれない黒沢さん。
でも最終的にミチコって呼んで
くれて‥自分から言わせたくせに
真っ赤になって可愛いミチコさん 笑
最終的にめちゃ照れるミチコを
面白がってニタァと嫌な笑みを
浮かべる黒沢さんがおりました。
ほんと仲ええ、見てて飽きんわ 笑
ミチコって呼ばれるのもきっといつかは
慣れると思うけど、もう少しこの2人の
こんなやり取りを見ていたい気もした。
それにしても、主任呼びはいつに
なったら『歩(or歩さん?)』呼びに
変わるんだろうか‥ミチコは結婚
したら『黒沢』って呼ぶとか言うし、
ミチコも黒沢になるんだぞ? 笑
それもそれで気になる所だった。

婚姻届を出す約束をした当日‥
11月22日 = いい夫婦の日にも
一騒動あって大変だったんだけど
何とか入籍を済ませ今日は結婚式。
ダイエット勝負は黒沢さんの勝利、
言うこと聞くの内容は‥ぜひ6巻を
買って読んでくれたら嬉しいです 笑
でも‥全然太くないよねミチコ、
あんなに肉食べまくってるのに 笑
勝負に負けたミチコの願いだった
ミチコ呼び入籍当日の一騒動の時は
柴田呼びに戻っちゃってたんだけど、
面白がってるのか照れて慌てるミチコ
が可愛くて仕方ないのか、結婚式の日
にはまたミチコ呼びに変わっていた。
ほんと、どこまでも微笑ましい2人。
最初はこんなことなかったのにね。
ミチコが黒沢さんを好きになったから。
黒沢さんがミチコを好きになったから。
だからこそ2人はこんな関係になれたし
お互いにいい方に変化したんじゃない?
一生おもしろい、いいことじゃないの。
ミチコ的には褒められてるのかバカ
にされてるのかわかんない微妙な
発言に感じたようだったけど 笑
つまんないって言われるのが最悪の
パターンだとしたらおもしろいは
最上級だろうと思ってる私です 笑
黒沢さんも、あんな優しい顔して
バカにしてないと思うし、ミチコも
確認したくはなったけど黒沢さんの
そういうとこわかってんじゃない?
結婚おめでとう。
どうか末永くお幸せに。
この2人が一緒なら、2人はもちろん
彼らに関わる人達もきっとすごく
楽しい日常を送っていけるだろう。
真意を問いただすことに焦ったミチコ
はこの後顔面から転んで鼻を痛める 笑
結婚の写真は、可愛らしいドレスなのに
赤く傷がついた鼻で写ってしまった。
ほんと‥しまらないなあ 笑
でもそんなところも可愛いし
ほっとけないし飽きないし。
ミチコの魅力なのかもしれない。
~ひとこと~
いやーよかったよかったー!!
どこまでも見ていてあったかい
気持ち楽しい気持ちをくれるお話
ダメ恋R、終わってしまいました。
中原先生のあとがきも読んだら、
ちょっと先生の発言にミチコ感が
出ててこの作者様だからこそあんな
おもしろいヒロインだったのかって
ちょっと微笑ましくなりましたね 笑
終わってしまったことは寂しいけど
個人的にいろいろ勇気をもらえた場面
や負けるなって自分を奮い立たせる
きっかけにもなったりして、本当に
素敵な作品に出会えたなと思います。
拙いレビューでしたが、お付き合い
頂いて本当にありがとうございました。