ダメな私に恋してくださいR 第5巻

著:中原アヤ 先生

寿退社という選択肢も視野に入れ
ながら働いてるミチコだったけど、
仕事は忙しくなる一方で最上くんと
一緒に担当するダイエットサプリの
営業も、もしかしたらこの先1人で
続けなければいけないんじゃ‥

寿退社なんて考えてられない
状況が少しずつ出来上がってた 笑

そんな中1人で営業に来ていた先で
ダイエットサプリの効果を正直に
『ごらんの通り全然ヤセません!』
なんて話してしまったミチコ 笑

でもそれに対する取引相手の
テイラーさんの反応はそう悪い
ものではなかった。確かに調子の
いいことばかり言う営業より余程
ミチコは信頼できるかもしれない。

その後も、彼女の正直な印象を
交えつつ営業を続け、テイラーさん
には随分と気に入られたようだった。

寿退社というのも一つの手段、
でももしミチコがこの仕事に
やりがいを感じられているなら
続けていくのもいいと思うんだ。

ミチコは、何を選ぶだろうね。

仕事で、嬉しいこともそりゃある。
でも時にミスをして取引先を怒らせて
しまうことだって出てきてしまう。

(やっぱ辞めようか仕事、寿退社。
…なんか逃げるみたいでヤだけど。)

そんなことを考えていた時イシャ
レンジャーのDVDを手にとった。

「たたかえ!!まけるな!!
イシャレンジャー!!」

何気ない行動だったろうが、そこに書か
れた言葉でミチコは気合いを入れ直す。
ミチコはすごいな‥すごく強いよ。

翌日最上くんに効果的な詫びの入れ方を
教えてもらい取引先、テイラーさんの
元へお詫びの品を手に謝罪に向かった。

ちなみにそのお詫びの品は彼女の好物、
まさかの黒沢ロール‥黒沢パパさんの
お店のスイーツ、大喜びでした 笑

お詫びの品はきっかけに過ぎない、
誠実に心を込めた謝罪と熱意を
伝え、許してもらうことができた。

でもミチコこれだけじゃ終わらない。
同時期に、テイラーさんとの間で通訳
をしてくれていた高村さんもテイラー
さんを怒らせてしまい気まずくなってた。

「高村さんには本当に助けられています。
いなくなられると私が困ります。どうか
このまま一緒に仕事をさせてください。」

彼女がいかに必要か伝え、今後も
一緒に働けるよう頭を下げたのだ。

ミチコの想いを受け取ってくれたように
ギスギスしていた空気は晴れまた3人で
仕事をしていけることになったみたい。

「私決めました!主任!仕事!
辞めないでできるところまで
がんばります!それでお店の
手伝いも全力でがんばります!」

そう伝えると、黒沢さんは優しい笑顔で
彼女の意見を認めてくれたようだった。

つらいことだってある、寿退社も
1つの道だったと思うけど、きっと
彼女はやりがいのある仕事に会えた。

やれるとこまで、頑張れるといいね。

ミチコのご両親へ、結婚の挨拶を
しにやってきた黒沢さんとミチコ。

予め連絡をしておいたはずなのに
父はどこへ行ったか帰ってこない。
なんてハプニングもあったけれど、
きっと覚悟が決まらなかったんだ。

「…黒沢さんにゃ感謝しちょるよ。
こんななんもできんどうしようもない
娘を嫁にもろうてくれるんじゃから。」

嬉しい知らせだと分かっていても、
父親ってそういうものかもしれない。

最終的には両親揃って話を聞いて
くれるが、堅苦しいのは苦手だと
早々に話を終わらせようとする父に
黒沢さんは改めてお願いをした。

前回来た時に、今後来る時は改めて
挨拶させてくださいと約束してたから。

「お義父さん、娘さんを、
ミチコさんを僕にください。」

そんな黒沢さんに、お父さんは
本当にミチコでいいのかと尋ねる。

黒沢さんはまっすぐに答えてくれた。
なんの迷いもなく、他の誰でもない
ミチコと一緒にいたいんだって‥

ミチコは涙、そしてお父さんも‥
きっとすごく嬉しかったんだろう。
寂しい気持ちもあったかもしれない。

この後、ミチコとお父さん大号泣。
ほんとこの父娘よく似てるわね 笑

2人とも、おめでとうございます。

ある日突然もえたんはやってきた。
テリーさんのお姉さんのお子さん、
いろいろあって子守りを頼まれた
らしいんだけど‥天使到来です 笑

黒沢さんのデレ具合に驚いたが、
実際に関わってみると本当に
天使で天使で可愛らしすぎて
ミチコもすぐにデレmode突入 笑

傍から見て黒沢さんはパパみたい
だしミチコもママみたいに見えて、
ちょっと微笑ましい光景だった。

将来子供をもつことになったら、
こういう魔法使えるようにならんと‥
すごく黒沢さんの料理力に憧れた 笑

ちなみにミチコの魔法はひまわり
ちゃんに変身して‥アゴが発車 笑
もえたん全力でウケておりました。

子供の体力についていけずミチコが
バテ始めた頃‥ミチコのことをずっと
お店のお客さんだと思っていたらしい
もえたんが真実を知ることになった。

「はは、私お客さんじゃないん
だよー。くろしゃわしゃんと
もうすぐ結婚するんだよー。」

ミチコのその一言にもえたん顔面蒼白。

「…うそつきはどろぼう
のはじまりだよ…?」

嘘であることを願うも、嘘じゃないと
知るともえたんは泣き出してしまった。

純粋な子供と、簡単にそんな約束
しちゃダメよくろしゃわしゃん。

お店に戻ったミチコと黒沢さんの会話。

「もえたんと結婚の約束してた
らしいじゃないですか結婚詐欺師。」

「結婚の約束…………………………
………………………………したな。」

罪な男『黒沢歩』 笑笑

黒沢さんに抱っこされながらも
泣き止まないもえたんに、黒沢さんは
ごめんなって謝りながらこう伝える。

「くろしゃわしゃんは魔法かけられ
ちゃったからもえたんとは結婚できない
んだ。そこのおねーさんに結婚したく
なる魔法かけられちゃったんだよ。」

「ミチコちゃんそんなことできるの?
アゴまほうだけじゃなくて!?」

さっきまで泣きじゃくっていた
もえたん、今度はミチコの魔法に
興味津々で涙止まったみたい 笑

もえたんがおっきくなった頃に
ミチコのライバルになる日が来る
かはともかく‥大丈夫みたいだね。

体力的にはきつそうだったけど、
すごく可愛くて微笑ましかった。

「もえたんみたいなかわいい子が
毎日いてくれたら楽しいでしょうね。
大変なこともいっぱいだろうけど。」

テリーさんがもえたんのお迎えに
来て2人に戻ると、何気なく言った
ミチコの言葉に黒沢さんは返した。

「つくる? 子供。」

‥将来、今日の微笑ましい時間
みたいなのが2人の子供と3人で
実現するのもそう遠くないかも。

ある日黒沢さんのお母さんから
ミチコに連絡が入る、相談がある
とかで家に招待されたんだけど、
内容は黒沢さんの誕生日について。

「来週お誕生日だからお祝いして
あげようかなと思って。この間
私たちの結婚記念日お祝いして
もらったからね。お返しに。」

自分がお祝いされると知ったら
いらないって逃げてしまうから、
黒沢さんには当日まで内緒で
サプライズパーティーを計画。

いろいろあったけど、ミチコが誘った
黒沢さんのご友人達はみんな気合いも
たっぷりで、準備段階から黒沢さんが
みんなに愛されてるんだなとわかって
ミチコもなんだか嬉しそうだった。

そして当日‥いろいろあったけれど
サプライズは大成功、賑やかすぎる
くらいで終わった頃には黒沢さん
お疲れのようだけど‥でもすごく
嬉しそうに幸せそうに見えた。

2人になって、用意していたらしい
ミチコからのプレゼントを取りに
その場を離れようとすると腕を
引いて引き止められてしまった。

「いーよ明日で。せっかくの誕生日に
2人きりの時間これ以上減らすなよ。」

ふふふ、微笑ましいわ。
ほんとこの2人見てると
幸せな気持ちになります。

~ひとこと~

ダメ恋R5巻お久しぶりの作品です。
ちょっと久々すぎて忘れちゃってて
読み返すことになりましたが、何度
読んでも勇気や笑顔をもらえますね。

ミチコの行動には、ほんといつも
驚かされるけど、すごいなって
こうなりたいなって憧れる部分も
あったりして‥そんなミチコの
ことだから黒沢さんは好きに
なったんだろうなと思います。

そんな2人の物語も次で最終巻。
終わってしまうの悲しいですが、
最後まで楽しみながらレビュー
書かせて頂きたいと思いますので、
よかったらまたお付き合い下さい。