著:中原アヤ 先生

最上くんの両親の話を
聞いてから、実は詐欺師
だったみたいな夢を見て、
更に疑心暗鬼になるミチコ。
それでも、疑ってはいけない。
彼は心配させまいと気丈に
振る舞ってくれているんだと
思おうと努力するが中々…。
そんなある日、主任から着信。
これ、理由は何にしても私なら
すごくドキッとしてしまうよ。
ドキっというか、なんか
母性がフルで稼働する←
まぁ…オチは残念でしたがw
主任ね、Gさんが大の苦手で
前もテリーさんに泣きついてた
ことがあった…その時にミチコが
平気で退治出来ることを知って、
テリーに助けを呼べない状態な
ためにミチコが呼ばれたという。
Gに怯える主任…かなり可愛いw

「そいつのことほんとに好きなの?」
主任の問いかけに、ミチコは
即答できないどころか答えるまで
以上に長い時間がかかっていた。
最上くんのことで不安になって
いた所に詐欺師だの何だのと
不安を煽ることを言う主任。
でも主任の言う通りだとも思う。
ミチコは、きっとまだ最上くんを
好きになってないんじゃないかな。
好きになりたいと思っただろう。
幸せになりたいって、そのために
彼を好きになれたらって思った。
でもあんなデジャビュが
あっても本当に好きで、彼を
よく見てたら逆に不安になる
ことはなかったのかもしれない。
ミチコは、自分の気持ちともっと
ちゃんと向き合わなくちゃだね。

不安になっても仕方がない。
今は最上くんを信じよう。
そんなふうに言い聞かせる
ミチコ、とはいえそんな
状態で仕事も中々不安定。
新人で入ってきた門真さん。
彼女はミチコ以上に真面目
というか…真面目でいいのだが
あまり融通が利かないタイプで
あまり働かない同僚の子達とは
揉めてしまうことも出てきて…
このままではいけないとミチコが
口を出すも…結果泣かれてしまい
逆に仕事が増え自分の立ち位置
まで危うくなってしまいました。
個人的には、門真さんが正論
だと思う。でもそういうことを
突き通すのって結構大変で、
今回みたいに泣かれたりすると
こっちが悪者にされて自分に
メリットなんて何もないから。
けど、ミチコ1人で諦めて
仕事をしていた頃と比べて、
門真さん入ってきたことで
他の子達が変わるきっかけが
出来ればいいなと思った。

最上くんのことはもちろん、
仕事でも中々上手く行かずに
癒しを求めて焼肉屋へ行くと
…主任に出会いましたww
ちょうどいいので相席。
仕事の相談を聞いてくれて、
ナイスなアドバイスをくれた。
思いの外しっくり来る言葉を
貰って、次の日門真さんに
話してみると…大成功です。
「人には適材適所がある。」
そりゃそうだ。
どうしても向かないことを
いきなり出来るようになれ
とかムリな話だろうしね。
こうして、仕事の面は大分
マシな感じになりそうです。

仕事の悩みはなんとか
落ち着いたが、最上くんの
問題の方はまだ何とも…
喫茶店まで来てしまった
最上くんに「サギライス」
なんてモンを提供する主任。
ほんと、いろいろヒヤヒヤ
していたミチコに対して、
ここ最近の最上くんの態度は
どこかおかしく見えていた。
…ッて感じだったのにいきなり
こんなプロポーズをされた。
お嫁さんというものに対しての
憧れ、嬉しく思っていると…
・婚姻届
・入籍日
知らぬ間に勝手に話が
決まっていて…そんな急に
と焦るミチコに対して…
「週末開けてください。
ご両親にもよろしく
お伝えください。
そのあとすぐ役所に
行きましょう、すぐ。」
「いや、あの‥」
「すぐ」
「…………はい。」
こんな会話の後、やっと
開放されたミチコだった。
早く結婚して両親を安心
させてあげたいと言った彼。
でも、後半の準備の良さと
押しの強さは異常で怖かった。
詐欺師なんかじゃないって、
ずっと信じようと頑張って
いたミチコだけど…もう疑う
ことしか出来なくなった。
結局、少しあとになって
指輪を突き返してしまった。

晶さん、ほんとかっこいいわ。
やっぱり自分が幸せになりたい
って気持ちは出てくるもんだと
思う。まぁ、詐欺師は嫌だけど。
それでも騙されたっていいと思う
くらいに好きだと思える人相手
じゃないと、きっとミチコは一生
疑ってしまうんだろうと思った。
難しいけどね、そこまで好きに
なれる相手がいるかってのは。
…トラウマってきっついなぁ。

ある日、会社で最上くんの
噂を耳にする。両親の体調が
優れず、大阪との行き来に
大変な思いをしているという。
そこで初めて、本当のこと
だったんだと思い知らされる。
その後、最上くんから連絡が
来て…急なプロポーズや焦り
を謝罪されることになった。
疑い続けたことへの罪悪感。
ミチコこそ謝ろうとするも、
それを聞いてもらう間もなく…
「これ以上柴田さんに迷惑
かけたくなくて、だから、友達
に戻ってもらっていいですか。」
自分の思いも告げられず、
謝罪もさせて貰えないまま
最上くんとは別れることに。
~ひとこと~
なんか、いろいろ切ないっすわ。
最上くん、何も嘘ついてなかった。
確かにね、プロポーズは怖かった。
詐欺師?って疑ってかかったら
あれは絶対決定的なとこだった。
でも、気のおけない関係に
見える主任とミチコへの不安や
親を安心させたいって思いへの
焦りが、彼をあんなふうにさせた。
人として、まだまだ若いんだろう
とは思うけど、いい奴だったんだ。
…つらいなぁ、いろいろ。
最後、番外編的な感じに
主任のヤンキー時代のお話が
描かれていました…なんか、
なんちゃってヤンキーだわw
けどなんかすごくいいね←
まだ不安が多い感じの流れの
お話になってますが…これから
ミチコは、主任は、最上くんは、
晶さんは、幸せになれるのか。