ダメな私に恋してください 第3巻

著:中原アヤ 先生

ダメな私に恋してください3-1

春子さんという人に対して
いろいろ問い質したかったが、
こんなふうに言われてしまって
それ以上何も言えなくなった。

『昔からってことは主任もこの
お店にお客としていたわけで、
何かあってもおかしくは
ないね。何かあっても……』

そんなふうに考えすぎるミチコ。
わかるけどね、気持ちはさ。
寝ぼけて名前呼びながら
キスするような相手だもの。

きっとすっごいモヤモヤ
してるんだろうな~ミチコ。

…私もモヤモヤしてます←

ダメな私に恋してください3-2

私ね、このお互いがお互いに
遠慮のない感じが、すっごい
好きだなって思ったんですよ。

その上、なんか主任おかん
みたいだし…保護者だものな。

あくまで、相手が主任だから
ミチコもこんな態度なんだろうと
思うのだけれど…将来とか考えて
いつまでもずっと一緒にいられる
存在っていうのは、やっぱりこう
遠慮がない、素でいられる感じの
2人なんだろうってすごい思った。

…ちなみに、ミチコはこのあと
勝負下着を買いに行き…紐パン入手。
これ見よがしにベランダに干した。

それを見つけた主任からは…

「パンツがんばったな。」

一応褒められたようですが複雑w

ダメな私に恋してください3-3

ある日…元同僚の結婚式から
お店に帰ってくると、店内は
たくさんの植物でいっぱいに。

それを見る主任の態度で、
ミチコは気が付きたくもなかった
主任の思いに気が付いてしまう。

『あ、私自分が女だって
自覚することあんまないけど、
今女の勘が働いた。主任、
春子さんのこと好きだ。』

気付きたくなんかなかったよな…
でも、どう見てもそうなんだよね。

ダメな私に恋してください3-4

会社の営業で、偶然にも
結婚式でも会った2人。
彼の名は最上大地。

そんな彼に突然デートに
誘われたミチコ…かなり
疑心暗鬼になったけれど、
何度か話したり、他の同僚の
話で真面目な人そうだと知り、
最終的にデートに行くことに。

ほんと、見た感じすごく
素直でまっすぐで頑張りや…
そんなふうな印象を受けた。

最上くんと知り合ってから、
デートに行ったりしてると
決まって主任には嫌な顔をされる。

「バカがバカの準備運動始めた」

なんて言われてしまってね。
けど、最上くんはそんなん
ではないんだろいなと思う。
今の所、怪しい所が何もない。

あの大学生みたいに、ミチコに
金使わせたりしないし、ちゃんと
ミチコに好意があるって伝わるし。

可愛い顔してるし、甘え上手
っぽい表情をすることもあるけど…
そういう時は決まってミチコに
何かしてあげようとしている
時だったりする、いい男だよ。

ダメな私に恋してください3-5

そんなこんなで、最上くんに
映画に誘われてたある日…

こんな告白をされてしまった。
初デートの日、帰り際に偶然
主人に会ってしまい、いつもの
調子で文句の言い合いになった。

その時の様子を見てだろう。

「あの人のこと、好き
とかじゃないですか?」

最上くんのそんな問いかけに、
多分少し自嘲気味になっていた
気もするけど、ただの保護者。
そう答えたら、最上くんは安心
したようにこんな告白をくれた。

―返事はまだいいけれど、
本気なので頭のすみに置い
といてもらえたらうれしいです―

ほんと、いい子なんだろうな。
なんか、すっごい真っ直ぐだ。

「バカお前それ結婚詐欺だって。」

なんて主任には言われたけど、
ないでしょ、そんなんじゃ。

最上くんの思いを受け止めたい。
幸せになるんだ…と早く店を
出て1人暮らしをすると決意。

ダメな私に恋してください3-6

決意をした…それでも、
主任のことを好きだと思う
気持ちが消えたわけではない。

小さなことで、気持ちは
簡単に揺れそうになる。

そんなある日、仕事の
大事な資料をダメに
してしまい…そんな時。

「大丈夫です!俺が
なんとかします!」

焦るミチコを必死になだめ、
優しい言葉を掛けてくれた。

『フラフラしないで
ちゃんとしよう。もう、
決めたんだから。』

そうして、しばらく保留に
させてもらっていた告白の
返事をしたミチコ…に対して
最上くんのこの態度、これが
詐欺だというなら超プロ級だ。

こんな、どっからどう見ても
悪いこと出来なそうだものw
こんな真っ直ぐそうな、その上
すごく頑張りやな最上くんを、、
ミチコは好きになれるんだろうか。

~ひとこと~

突然の急展開なミチコ。
29年間碌に彼氏もいない
人生を歩んできたわけで、
初ちゅーすら寝ぼけた主任に
春子さんと間違えて奪われた
ような可哀想な子なわけで…

どうなりますでしょうか。
個人的には、そんな簡単に
主任を諦めてほしくはない
のですけど…でも人生の選択と
しては今最善の選択をしたん
じゃないかとも思った。

正しいも間違いもないけど、
いや~…ねぇww←