僕等がいた 第7巻

著:小畑友紀 先生

僕等がいた7-1

「土曜の夜、うちに
泊まりに来ない?」

ナナちゃんなりに覚悟を決めた。
矢野もそうれを受け取った…

幸せな週末になる予定だった。

そんな土曜日、当日…

山本さんの母親が倒れて、
その連絡をもらった矢野は
山本さんの方に駆けつけた。

僕等がいた7-2

どっかで見たような光景だな。
ほんと、こういうのってつらい。
矢野は1人で突っ走るな…。

ナナちゃんだって、矢野から連絡
あって、ちゃんと説明してくれたら
もう少し対応変わったかもしれない。

ナナちゃんから待ち合わせ遅れてる
って連絡来るまで何もしなかった。
そのくせ相手が山本さん、
他の人なら違ったかもだけど、
さすがにちょっときついよね、
ナナちゃんとしてはさ。

僕等がいた7-3

あわわわわわわわわわ!!!!
やっぱそっちか!そっちなのか!!

矢野の優しさ返せよぉ!!((泣))

山本さんは今まで、矢野の優しさに
つけこんできただけじゃないの…

僕等がいた7-4

全てはタイミングだって、
前に竹内くんが言っていた。

雪が降る寒い中、いつまでも
待ち合わせ場所にいたナナを
家に帰らせたのは竹内くんだった。

矢野も、ものすごい急いで
駆けつけたけど、遅かった。

あぁ、どーなんだよこれ…。
ほんとだね、悪いことはしてない。
矢野は間違ったことしてない
かもしれない、それでも、確実に
ナナを傷付けることをしたんだ。

正しさなんて、恋愛する上で
こんなに脆いもんなんだよね…。

僕等がいた7-5

お互いの知らない所で、動き出す。

また、歯車がズレ出す…どうして、
上手く行かないんだろう…。

僕等がいた7-6

ほんと、そうなのかもしれないね。
恋なんてそんなもんなんだ。

どちらかが素直になれない
うちに、もう一方が諦めて
しまったら終わってしまう。
そんなものなんだよね。

ちゃんと自分の方見てるうちに
自分も向き合わないとダメなんだ…

拗ねちゃうのも素直になれない
のもわかるけど、すれ違って、
それっきりになってしまうほど
後悔の残るものはない…。

怖い…な。どーなるんだろ。

~ひとこと~

なんか嫌な感じです…。つらい。
すれ違いって、ほんと怖い。

もう、明日がないってくらいに、
今を全力で、今ぶつからないと
…後悔、したくないね。