著:小畑友紀 先生

「土曜の夜、うちに
泊まりに来ない?」
ナナちゃんなりに覚悟を決めた。
矢野もそうれを受け取った…
幸せな週末になる予定だった。
そんな土曜日、当日…
山本さんの母親が倒れて、
その連絡をもらった矢野は
山本さんの方に駆けつけた。

どっかで見たような光景だな。
ほんと、こういうのってつらい。
矢野は1人で突っ走るな…。
ナナちゃんだって、矢野から連絡
あって、ちゃんと説明してくれたら
もう少し対応変わったかもしれない。
ナナちゃんから待ち合わせ遅れてる
って連絡来るまで何もしなかった。
そのくせ相手が山本さん、
他の人なら違ったかもだけど、
さすがにちょっときついよね、
ナナちゃんとしてはさ。

あわわわわわわわわわ!!!!
やっぱそっちか!そっちなのか!!
矢野の優しさ返せよぉ!!((泣))
山本さんは今まで、矢野の優しさに
つけこんできただけじゃないの…

全てはタイミングだって、
前に竹内くんが言っていた。
雪が降る寒い中、いつまでも
待ち合わせ場所にいたナナを
家に帰らせたのは竹内くんだった。
矢野も、ものすごい急いで
駆けつけたけど、遅かった。
あぁ、どーなんだよこれ…。
ほんとだね、悪いことはしてない。
矢野は間違ったことしてない
かもしれない、それでも、確実に
ナナを傷付けることをしたんだ。
正しさなんて、恋愛する上で
こんなに脆いもんなんだよね…。

お互いの知らない所で、動き出す。
また、歯車がズレ出す…どうして、
上手く行かないんだろう…。

ほんと、そうなのかもしれないね。
恋なんてそんなもんなんだ。
どちらかが素直になれない
うちに、もう一方が諦めて
しまったら終わってしまう。
そんなものなんだよね。
ちゃんと自分の方見てるうちに
自分も向き合わないとダメなんだ…
拗ねちゃうのも素直になれない
のもわかるけど、すれ違って、
それっきりになってしまうほど
後悔の残るものはない…。
怖い…な。どーなるんだろ。
~ひとこと~
なんか嫌な感じです…。つらい。
すれ違いって、ほんと怖い。
もう、明日がないってくらいに、
今を全力で、今ぶつからないと
…後悔、したくないね。