僕等がいた 第5巻

著:小畑友紀 先生

僕等がいた5-1

竹内くん、ほんと、優しいんだ。
友達として、今はそうかも
しれないけれど…きっと
少なからずナナちゃんに
そういう好きって感情に
近いものを抱いてる気がする。

もしね、竹内くんがナナを好きで、
ナナも竹内くんを好きに
なったら2人ともすごく
幸せになれると思うんだ。

でも、恋愛てそんな簡単じゃない。
一緒にいて幸せになれる人を
好きになるわけじゃないものね。

一緒にいたらたくさん辛い思い
するってわかってる人でも、
好きになっちゃうんだよ。
矢野のこと、好きに
なっちゃったんだよ。

そういう思いは、簡単には
消えないし、頑張ったって
消せないものなんだと思う。

僕等がいた5-2

別れた、ナナが耐え切れなくなって
フッて、別れたけど、お互い
全然大好きで、矢野だってさ。

奈々さんのことは大好きだった。
けど、ナナちゃんのこともほんと
大好きで仕方ないんだよね…。

どっちが、なんてわからない。
矢野、見た目チャラそうなのに
真っ直ぐ過ぎる子だよね…。

死んでしまった彼女。
気持ちが引きずってるのは確か。
だからってさ、仕方のないこと。

死んでしまった人と比べたって
答えなんか出ないわけで…
矢野が1番つらいんだよ。

どれだけ遠回りしたっていい。
けど、ちゃんと矢野のそういう
とこわかって、それごと包んで
あげれる人にならないと、ナナは
奈々さんへの思いに負ける。

矢野は確かに引きずってるけど、
何より引きずってるのはナナ
の方なのかもしれないね。

ま、どっちもだけど。

ナナちゃんに対する、竹内くん
のような存在が今の矢野には必要
なんじゃないか、そんな気がする。

僕等がいた5-3

そう、決して諦めないで。
今度こそ、後悔しないように、
確実に、今ナナを困らせてる
けど、振り回してやれ。
今はそれでいいんだ。
振り向いてくれるまで、
また一緒にいられるように
なるまで、諦めないで。
素直な気持ちを伝え続けて。

山本さんが、出てこない
ことを切に願うよ←

僕等がいた5-4

竹内兄だった姉(?)。
すごいチャレンジャーなことを…。

弟の恋を応援したいのか、
それとも、ナナの存在によって
矢野を変えられるって話なのか
多分、どっちで受け取るかを
試してるとこがあったよね。

みんな素直になれば、結構
簡単なことなのにね。

僕等がいた5-5

「思い出にするの」

「あんたは本当は
もっとかしこくて強い」

この時の山本さんは、一体
何を思って言ったんだろう。

珍しく、矢野を前に向かせる
言葉を口にしたね。ほんとは、
どうしたいのだろう…謎だ。
わからない、わからないけど、
矢野は、今を見なきゃいけない。

~ひとこと~

番外編として、竹内くんの恋の
話(昔の)が描かれていました。

友情と恋、難しい所ですよね。

けど、恋を優先しても壊れない
友情、そんな関係憧れです。

女子には無理だろ―なぁw
男子なら或いは…

とっても複雑な感じですが、
どうなりますかしら。

ではまた次巻で!