著:小畑友紀 先生

竹内くん、ほんと、優しいんだ。
友達として、今はそうかも
しれないけれど…きっと
少なからずナナちゃんに
そういう好きって感情に
近いものを抱いてる気がする。
もしね、竹内くんがナナを好きで、
ナナも竹内くんを好きに
なったら2人ともすごく
幸せになれると思うんだ。
でも、恋愛てそんな簡単じゃない。
一緒にいて幸せになれる人を
好きになるわけじゃないものね。
一緒にいたらたくさん辛い思い
するってわかってる人でも、
好きになっちゃうんだよ。
矢野のこと、好きに
なっちゃったんだよ。
そういう思いは、簡単には
消えないし、頑張ったって
消せないものなんだと思う。

別れた、ナナが耐え切れなくなって
フッて、別れたけど、お互い
全然大好きで、矢野だってさ。
奈々さんのことは大好きだった。
けど、ナナちゃんのこともほんと
大好きで仕方ないんだよね…。
どっちが、なんてわからない。
矢野、見た目チャラそうなのに
真っ直ぐ過ぎる子だよね…。
死んでしまった彼女。
気持ちが引きずってるのは確か。
だからってさ、仕方のないこと。
死んでしまった人と比べたって
答えなんか出ないわけで…
矢野が1番つらいんだよ。
どれだけ遠回りしたっていい。
けど、ちゃんと矢野のそういう
とこわかって、それごと包んで
あげれる人にならないと、ナナは
奈々さんへの思いに負ける。
矢野は確かに引きずってるけど、
何より引きずってるのはナナ
の方なのかもしれないね。
ま、どっちもだけど。
ナナちゃんに対する、竹内くん
のような存在が今の矢野には必要
なんじゃないか、そんな気がする。

そう、決して諦めないで。
今度こそ、後悔しないように、
確実に、今ナナを困らせてる
けど、振り回してやれ。
今はそれでいいんだ。
振り向いてくれるまで、
また一緒にいられるように
なるまで、諦めないで。
素直な気持ちを伝え続けて。
山本さんが、出てこない
ことを切に願うよ←

竹内兄だった姉(?)。
すごいチャレンジャーなことを…。
弟の恋を応援したいのか、
それとも、ナナの存在によって
矢野を変えられるって話なのか
多分、どっちで受け取るかを
試してるとこがあったよね。
みんな素直になれば、結構
簡単なことなのにね。

「思い出にするの」
「あんたは本当は
もっとかしこくて強い」
この時の山本さんは、一体
何を思って言ったんだろう。
珍しく、矢野を前に向かせる
言葉を口にしたね。ほんとは、
どうしたいのだろう…謎だ。
わからない、わからないけど、
矢野は、今を見なきゃいけない。
~ひとこと~
番外編として、竹内くんの恋の
話(昔の)が描かれていました。
友情と恋、難しい所ですよね。
けど、恋を優先しても壊れない
友情、そんな関係憧れです。
女子には無理だろ―なぁw
男子なら或いは…
とっても複雑な感じですが、
どうなりますかしら。
ではまた次巻で!