僕等がいた 第4巻

著:小畑友紀 先生

僕等がいた4-1

恋って、不思議だよね。
恋したら、嫉妬したり、
不安でモヤモヤしたり大変。
でもそれと同じ分だけ、
とてもとても幸せな
想いで溢れてるんだよね。

全てを捧げたい。
そんなふうに思える人に
出会えたら、きっと
それだけで幸せだろう。

ま。この時は途中で親が帰ってきて
最後まで出来なかったのだがw

僕等がいた4-2

矢野は考えた。家では駄目だ。
ラブホ代を貯めなければ。

でもね、ナナちゃんは遥か斜め上
の発想を行っていましたww

シチュエーションとかなんとか
言って、「どうせなら海とか
温泉とか旅行に、それがTDL
だったらもっと最高…」ってw

ホテル代+航空チケット代+レジャー代

ナナちゃん鬼だw
つーか呑気過ぎるww

やりたい盛りの矢野の
焦りを少し分かってあげてw

僕等がいた4-3

山本さんが、突然矢野の家に来た。
今更になって、昔の話をしに。

奈々さんが事故った日の話。
他にも色々…ほんと、必要以上に
引っ掻き回してくるよね。
山本さんが何したいのかわからん。

そういうことを、いつまでも
ナナちゃんに隠し続けてる
矢野は、やっぱりナナちゃんに
傷ついた顔させたくなかっただけ。

正しいなんて決して思えない。
けど、それが矢野にとっての
精一杯だったのかもしれない。

まだ高校生だものね、高校生に
しては抱えてるものが大きすぎる。

僕等がいた4-4

所詮昔の話、そうだけど、
矢野が前を向こうとしても
山本さんは昔へ引き戻す。

過去は変えられない。
どんなにやらかしたななんて
思った所で、もう過ぎてしまった
昔のことでしかない、消えない。

そんなことで悩んだって
仕方ないことなんだ。

ナナちゃんには、きっと受け入れ
たいけど受け入れるだけの
メンタルがまだ備わって
なかったのかもしれないね。

でも、同じ境遇だったら、
私も受け入れられないかな…
すごく時間かかっても、受け
入れたいとは思うけど、山本さん
余計なことばかりするもんな。

どうせなら、隠してる
こと全部話して欲しい。

どれだけ泣かされてもいい。
隠されてて、あとでこうやって
分かった時のがきっと辛いから。
そうやって、全部話してくれたら、
意地でも受け入れてみせるのにな。

矢野もナナも、まだ子供なんだ。

僕等がいた4-5

もし目の前に奈々さんがいたら、
言いたいこと全部言って。
七美が全部聞いてあげる。

ナナちゃんがそう言って、矢野
から出てきた言葉はこれだった。

前を向いてるんだと思ってた。
ナナちゃんを見てるんだと思ってた。
引きずってたって、前向こうと
頑張ってるんだと思ってた。

やっぱり、矢野には奈々さん
しか見えていなかったのかな。
ナナちゃんが、矢野を幸せに
するのは無理だったのかな?

諦めたくなかったよねきっと。
けどこの時のナナには、彼の
奈々さんへの思いごと受け入れる
ことは出来なかったんだよね。

そして…2人は、別れてしまった。

僕等がいた4-6

中学の時も、こうやって矢野に
声をかけたのかな?弱ってる男
たぶらかす、そんな女なのか?
1度やっちまったと思ったことは
繰り返さない、矢野は成長した。
山本さんは、矢野を好きなのか?
姉を奪った矢野を嫌いなのか?
山本さんの本心だけは
どうしてもわからない。

矢野がこれ以上、後悔する
ことがありませんように…。

~ひとこと~

あぁああああ!!
ナナちゃんが!!矢野が!!
幸せな子が1人もいない!!

恋に悩みは付き物かもしれない。
けど、これは…絶対から回ってる。

山本さん本心がわからないのも
あるけど、そうでなくても行動
とか言動とか、ほんと嫌い…。
人を不幸にして楽しいのか!?

あぁ~山本さん責めても仕方ない。

けどこういう時に誰かのせい
にしたくなるのが人の性分。

自分のせいにしたほうが、
諦めつくのは確かだけど、
矢野は、自分を責めすぎてる。

矢野みたいな子は、もう少し
自分に優しくしてもいい…。

矢野を幸せにして下さい。