著:小畑友紀 先生

恋って、不思議だよね。
恋したら、嫉妬したり、
不安でモヤモヤしたり大変。
でもそれと同じ分だけ、
とてもとても幸せな
想いで溢れてるんだよね。
全てを捧げたい。
そんなふうに思える人に
出会えたら、きっと
それだけで幸せだろう。
ま。この時は途中で親が帰ってきて
最後まで出来なかったのだがw

矢野は考えた。家では駄目だ。
ラブホ代を貯めなければ。
でもね、ナナちゃんは遥か斜め上
の発想を行っていましたww
シチュエーションとかなんとか
言って、「どうせなら海とか
温泉とか旅行に、それがTDL
だったらもっと最高…」ってw
ホテル代+航空チケット代+レジャー代
ナナちゃん鬼だw
つーか呑気過ぎるww
やりたい盛りの矢野の
焦りを少し分かってあげてw

山本さんが、突然矢野の家に来た。
今更になって、昔の話をしに。
奈々さんが事故った日の話。
他にも色々…ほんと、必要以上に
引っ掻き回してくるよね。
山本さんが何したいのかわからん。
そういうことを、いつまでも
ナナちゃんに隠し続けてる
矢野は、やっぱりナナちゃんに
傷ついた顔させたくなかっただけ。
正しいなんて決して思えない。
けど、それが矢野にとっての
精一杯だったのかもしれない。
まだ高校生だものね、高校生に
しては抱えてるものが大きすぎる。

所詮昔の話、そうだけど、
矢野が前を向こうとしても
山本さんは昔へ引き戻す。
過去は変えられない。
どんなにやらかしたななんて
思った所で、もう過ぎてしまった
昔のことでしかない、消えない。
そんなことで悩んだって
仕方ないことなんだ。
ナナちゃんには、きっと受け入れ
たいけど受け入れるだけの
メンタルがまだ備わって
なかったのかもしれないね。
でも、同じ境遇だったら、
私も受け入れられないかな…
すごく時間かかっても、受け
入れたいとは思うけど、山本さん
余計なことばかりするもんな。
どうせなら、隠してる
こと全部話して欲しい。
どれだけ泣かされてもいい。
隠されてて、あとでこうやって
分かった時のがきっと辛いから。
そうやって、全部話してくれたら、
意地でも受け入れてみせるのにな。
矢野もナナも、まだ子供なんだ。

もし目の前に奈々さんがいたら、
言いたいこと全部言って。
七美が全部聞いてあげる。
ナナちゃんがそう言って、矢野
から出てきた言葉はこれだった。
前を向いてるんだと思ってた。
ナナちゃんを見てるんだと思ってた。
引きずってたって、前向こうと
頑張ってるんだと思ってた。
やっぱり、矢野には奈々さん
しか見えていなかったのかな。
ナナちゃんが、矢野を幸せに
するのは無理だったのかな?
諦めたくなかったよねきっと。
けどこの時のナナには、彼の
奈々さんへの思いごと受け入れる
ことは出来なかったんだよね。
そして…2人は、別れてしまった。

中学の時も、こうやって矢野に
声をかけたのかな?弱ってる男
たぶらかす、そんな女なのか?
1度やっちまったと思ったことは
繰り返さない、矢野は成長した。
山本さんは、矢野を好きなのか?
姉を奪った矢野を嫌いなのか?
山本さんの本心だけは
どうしてもわからない。
矢野がこれ以上、後悔する
ことがありませんように…。
~ひとこと~
あぁああああ!!
ナナちゃんが!!矢野が!!
幸せな子が1人もいない!!
恋に悩みは付き物かもしれない。
けど、これは…絶対から回ってる。
山本さん本心がわからないのも
あるけど、そうでなくても行動
とか言動とか、ほんと嫌い…。
人を不幸にして楽しいのか!?
あぁ~山本さん責めても仕方ない。
けどこういう時に誰かのせい
にしたくなるのが人の性分。
自分のせいにしたほうが、
諦めつくのは確かだけど、
矢野は、自分を責めすぎてる。
矢野みたいな子は、もう少し
自分に優しくしてもいい…。
矢野を幸せにして下さい。