[BL]SUPER LOVERS 第2巻

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著:あべ美幸 先生

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1巻の終わりは、零が14歳の冬。
それから1年…15歳の春。零は日本
で日本の中学を卒業していた。
晴も今はホスト業を再開した。

そしてこのボロアパートも、
今日でサヨナラして、明日から
は別の家に住むことになっている。

今までは祖父母の家で暮らして
いた蒔麻と亜樹も一緒に4人で。

クリスマスにカナダに行ってしまった
零を追いかけて2月にカナダに行った晴。
彼らが一体いつ帰ってきたかというと…

「もうじき日本は新米の
季節ねー。懐かしいわー。」

過去に春子の世話を焼いてくれていた
夫婦(旦那・ロブと奥さん・フミエ)。
フミエは日本人妻で、突然そんな
ことを言い出したようなんですよ。

「新米は今年収穫したばかりの
米のことよ。もーお米がピカピカ
でそりゃあ美味しいんだから!!」

それまでに晴も毎日説得していた
らしいが全くウンと言ってもらえず、
困り果てていた時にフミエの言った
一言で零は帰国を決意したんだとかw

帰国して早々米屋に買いに
行かされた晴でしたww
零は米が好物なんですよね。
まさかそれで決意するとはw

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明日から家族全員での暮らし。
そんな時にどこか元気がない
様子の零…ずーっと前から、
晴が家族みんなで暮らしたい
と言っていたことを、アパートの
管理人の爺さんに聞いた時からだ。

俺は本当にここにいていいのか。
そんなふうに不安になっている
ように思える。ここにいたいのに
いていいのかわからない…という。

こんな様子の零を見て、晴は
「(俺って愛されてるね。)」
なんて思っていたわけだけど…

まあ、間違ってはいないが、この
零の不安を少しでも早く除いて
あげたいものだね。蒔麻はほぼ
受け入れ体制だし、亜樹は…まだ
もう少し時間がかかるかもだけど。

零に、晴の以外にも自分が
安心していられる場所。
カナダの犬達のそばみたいな、
そんな場所を得られたらいい。

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「兄弟全員で、だ。俺は他人だ。」

きっと亜樹が零を拒む以上に、
零はここにいてはいけないんだと
強く感じているような気がしてる。

だからこそ、ここにいさせて貰ってる
んだから何かしないと…みたいな思考
になっちゃってるんじゃないのかな?

零の言葉を聞いて、亜樹がぽつり
ぽつりと自分達のことを話し出す。

女運の悪い晴。そして、蒔麻
と亜樹もそれは一緒だと…。

この兄弟はモテるから、変な女も
わんさか寄ってくるんだろうねきっと。
そんな感じで、ロクでもない感じだった
のに、零が来てからはそういうのが
一切なくなった…と話した亜樹。

「ここ最近、俺ら真っ当に生きてる
よなァ!!だからいーんだって!!
子供のお前がいるのは!!」

亜樹なりに、大丈夫だって
伝えたかったのかもしれないな。

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「今日から『いってきます』と
『ただいま』のキスはお前からしろ。」

「断ったらしばらくの間
ウチの献立から米は消える。」

そんな晴の言葉で、零は米に
負けたようだったw あと多分、
晴の誘惑にも…イケメンずるい←

でも嫌だと思っていなかった
のは本当なんだろうと思う。

彼らの距離感は謎である。
兄弟、家族。その中でも、
晴の零への執着は強いし、
きっと逆も然りだろう。

でも、別に恋人ってわけじゃ
ないよね…何?付き合ってんの?
そういう意味での好き?

家にいる時(ここは学校の下駄箱)も
こんなノリの2人だが、晴からしたら

「これくらいフツーだろ?
兄弟なんだし。」

…だそうだ。零がいて助かった
なんて亜樹も言っていたくらい。

亜樹と蒔麻は兄のこの行動を
基本ガイジンだから!!で済ます。

でも、零がいなかった頃に…そりゃ
幼いころだとは思うけど、亜樹や
蒔麻がこんな目にあっていたのか…?
想像しても想像できなかったよw

いつも思うけど、きっと初めて
カナダで会った時は決して恋愛
感情を持っていたわけではない。

ここ数年…零が日本に来て記憶が
なくなっていた晴もまた零を
とても大切な存在に思うように
なって…最初の頃の感情はまだ
家族、弟としてというものに
近いものがあったと思う。

そして今も…少なくとも晴は。

零に関しては、約束を守るために
日本に来てしまうくらいだ。晴へ
の執着は本物なんだろうと思う。

その思いが、今は大分変化している
気がする…まるで恋のようなものに。

この時点では晴からしたらまだ
可愛くて仕方がない弟だろう。

たまに、ムラムラ来るとか
言ってるけど。ほんとにこいつ
弟を襲いかねないなとか思うけど←

そんでも、やっぱ晴にとって零は
弟なんだとよく感じてしまう。

この時初めて十全出てきます。

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彼らのキスを見たのをきっかけに
話しかけてくるようになる十全w

「今朝のガイジンの
兄ちゃん、お前の彼氏?」

…十全の言った『兄ちゃん』は決して
兄弟という意味ではない。『He』の意。

それを兄貴と理解されているという体で
零が会話を続けている気がしてならないw

十全はそれを分かってない
から発想がおもろいことに…w

でもやっぱ、そうなんだね。
零もそう感じてるんだよね。

いつからかはわからない。零は
晴を好きだ、恋愛的な意味で。

晴はきっと、無自覚だからな…
無自覚に、そして自分の寂しさを
埋めるために零に愛情を注ぐ。

そこに恋愛感情のようなものが
存在していたとしても、晴は
きっとそれに気付いていない。

存在しているかどうかはまだ
定かではないのだけれど…。
やっぱ、結構寂しいよねそれ。

こんな会話だったけど、十全は
零に興味を持った様子だった。
中学からの友人(零によく似た
雰囲気のきっつい女子)は確か
他のクラスに1人いるが、それ
以外は友達ができなかった零。

やっと高校で友達が出来たようです。

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新しく引っ越した家の零の部屋
は、窓のすぐ外に桜の木がある。

零にキレイな桜を見せたくて、
あえてその配置にしたらしい。

ほんと、満開の時の美しさは
素晴らしいものだったろうな。
でも、零はそんなふうには感じる
ことができなかったらしい。

「…だからって、いつまで
咲いてるつもりだ?この花は。」

それからしばらくして、桜の
花は散ってすっかり葉桜になる。
そうして晴の寝室に行った零。

ずっと、寂しかったんだな。
あのボロアパートの時は、
結構一緒に寝てたもんな。

「大事だからなかなか手出せない
ものだってあるんだぜ?零。」

晴の気持ちはよくわからない。
周りには愛してやまない弟と
して話すから、愛しのハニーとか
言ってても正直本気に聞こえない。

でも、ほんとのとこどーなんだろ。
…わっかんないなほんと。
無自覚なのか、それとも自覚は
してるけど自分にセーブかける
ためにこんな態度を取ってるのか。

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「俺、ホスト辞めて店
でもやろーと思って。」

「そこで俺様が強力な
助っ人となるのです♡」

4人兄弟が新しい生活を始めた家。
別棟の建物もあって、晴はそこで
飲食店をやりたいと考えているらしい。
それを郁芳も手伝ってくれると。

昼は晴の店、夜は高校の頃の
付き合い・清華(きよか)が担当。

ちなみに清華は男です。本名は
高森 清次(たかもり せいじ)。

引っ越した矢先にいい出した
ことだったけど、晴の中では
とっくに決めたことのようで、
引越し後ひと月でホストを辞める
準備もしているようだった。

そんなこんなで、打ち合わせを
しに清華が家に来た時に晴と零の
様子を見て引っ掻き回すような
ことを言ったのが原因なんだが…

晴も零も自分一人でいろいろ
悩んでしまっていたある時。

「俺はお前が望んでないこと
なんか何ひとつして欲しくない!!」

零の言葉に、酒も入っていた晴は
暴走した。零の寝込みを襲いに行く。
…結局舌を噛まれて晴の勢いは途中で
おさまるが、不安とか、いろんな
ごちゃついた感情は消化しきれず…

「今のは冗談だ。『弟』のお前に
なんか本気で手出すワケねぇだろ?」

そう、冷たい目で言った
晴に、零が謝ったのだった。

「そう…か。…悪かった。」

晴は、自分の行動に、発言に大きく後悔
しているくせに、零をひどく傷つける
ことをして、言ってしまったことを自覚
しているのに弁解出来ないままだった。

晴は、ほんとは零と同じように
零を恋愛感情で愛しているのかも
しれないね。それでも、それ以前に
大切な兄弟で家族で。だからこそ
手を出すことに躊躇いも覚える。

それでも、本当に好きで好きで
仕方ないのかもしれないな…。

清華のせいもありメンタルが
一杯一杯だった時の零からの
一言で暴走してしまうくらいだ。

零は零で、清華に嫌われてるのか
結構男なのに、弟なのに…と晴への
気持ちや態度を否定されていた。

すごく、つらかったろうに。
だからこそ、自分のために晴が
犠牲になるのは嫌だったんだろう。

タイミングも最悪だった…次の日、
晴はちゃんと謝って誤解を解こう
と意気込むが、もう手遅れに近い
状況まで零の気持ちは決まっていた。

…零はほんと聞き分けが良すぎる。
晴は大人だから…ずるいんだよな。

そんなずるさももっていない零が、
いつも晴のために自分を犠牲にする。

~ひとこと~

2巻、いろいろ波乱ですね。
全然紹介出来ていない所でも
見所は大量なんですが、どうにも
深すぎて上手く紹介できず…(汗)

ぜひ、読んでください!!
読んで頂ければ分かる!!←

あべ美幸作品、BLに手を出した
のはこの作品が初なんですが、
家族愛、兄弟愛、その上に更に
抱く恋心…?みたいな雰囲気が
あるな~とすごく感じてます。

すごく、よい!!←

こういうのすごく好きだけど、
その分葛藤も多い作品で、
心が痛むことも多いんです。

彼らが、本当の意味で幸せに
なってくれる日を願いたいです。

…本当に好きな作品ほど説明が長い、
やたら長文記事になりがちですね。
読みにくくてすみません。今後も
こうなってしまう可能性が高いですが
お付き合いいただけたら嬉しいです。