著:チカ 先生

結婚…という提案に割り込んで
あれこれ文句を言い出したのは
まさかの栄太…また盗み聞きを
していたようです…(苦笑)
その結婚話の相手である幸の
気持ちなんてガン無視で、
可能かどうか…なんて話を
始めてしまう2人に幸は叫ぶ。
まあ…突然のことに頭が全く
追いつかない所もあるだろう。
でもまあ…幸の中ではそれ
だけではなかったらしい。
(プロポーズってもっと…素敵な
ものだと思ってたのに…欲しかった
言葉、何も言ってもらえなかった…
『大好き』も『愛してる』も何も
ないプロポーズ…先生のバカ…--)
これは女心ってやつですよね。
その気持ちはすごくわかった。
確かに、結婚を手段の一つみたいに
話されるのは…すごくつらすぎるよ。

「どうやら俺も本気みたいなんだ。
俺とのことも考えてみてくれないかな…。」
栄太が告白をしてきた。
でもそれを中断させて
逃げ出してしまう幸。
浅見からの結婚話でただでさえ
混乱している所にこれじゃあ、
気持ちもわからなくもないけど…
でも…せめて最後まで言わせて
あげようとか思ってしまうw

昔浅見を救ったという幸。
その真相はこういうことだった。
昔身体が弱く入院や手術を繰り返して
いた浅見のために両親は働き詰め。
更には昼夜働きながらも笑顔で
浅見の見舞いに来て励ましの言葉を
かけ続けていてくれた母親がいた。
そんな状態で周りも本人さえも
気づかぬうちに、母親は病魔に
襲われていて…発覚した頃には
もう手遅れだった。その後入院
するも、手術をする余裕もなく
亡くなってしまったのだという。
そのことで、ずっと自分のせい
だと自分を責め続けた浅見に、
特に深い意味はなかったろう。
幼い少女の言葉が心に届いた。
別に特別な言葉とかじゃなかった
かもしれないけど、きっとね、
あるんだろうそういうことも。
こんな話を、浅見は雛に話して
いたのだけれど、雛と岳に仕組まれて
その話は幸も聞いてしまっていた。
さてさて…12年も前のことを
思い出すことは出来なくとも、
真実を知ることになった幸。
これで、何か変わるんだろうか。

浅見に対して、今まで好きと
言う言葉を、気持ちを伝えた
ことがなかった幸…自分の中でも
なんだか認めたくないのか葛藤も
あったみたいだけど…やっと言った。
そうしたら浅見は幸を
抱きしめてこう言う。
「愛してる、さち…。」
その場でいろいろやらかしそうに
なった浅見だったけれど、勿論
もう幸も受け入れ態勢だったけど、
思いとどまって大慌ての浅見に…
「ちゃんと話しましょう。うちの
親と。だって結婚…するんでしょ…?」
保留にされ逃げられた挙句放置の
栄太が少々哀れに感じはじめたが、
まあね、仕方ないかな…ww
ここまで来たら、ちゃんと
幸せになりなさいなぁ♡

あれからしばらくの間、栄太に
告白のお断りと事情の説明を
したい幸を避けまくっていた栄太。
本気で惚れてしまったから、どう
やってそんな話を聞けばいいのか
わからなかったんだと言っていた。
結果、ちゃんとフラれたんだけど…
そんな後の栄太を見つけてやって
来たのは懐かしの流風…変な子だと
思ってたけど、ちゃんと栄太のこと
好きで付き合ってたのかな…??
この様子見てたらさ、悪い子じゃ
なかったんだろうなって少し思った。
敵に回したくないタイプだけどw
なんかいろいろ変わったな。
栄太が成長したのかもだね。
慰めを断られた流風は、随分
切なそうな表情を見せていた。
元カノとして…なんて何かする
ことはなくても、こんなふうに
言ってきてくれる流風の存在が
少しでも栄太の心を癒せたらいい。

「よかったね!幸!まさか幸が
光央くんと一緒になるなんて!」
中々幸の両親への挨拶に行けずに
困り果てていた所に偶然お母さん
と街でばったり会ってしまって…
驚きはしたものの、手放しに
喜んでくれた母親だった。
お父さんはそう簡単じゃないと
話した彼女だったけど…頑張れ。
お母さんがこうやって言ってくれる
のはすごく嬉しいことだったろうし。

結局お父様の説得は少々時間が
かかったものの、最終的には
条件付きでOKをもらえた2人。
卒業するまで手は出さない条件w
まあ…主に浅見の方が寂しくて
我慢が大変そうな気がするけど、
もうそこはね…頑張るしかないよね。
~ひとこと~
…というわけで、浅見先生の秘密。
『高校生の奥様がいる』
そういうお話でございましたw
実は雪ちゃんと北斗も少々
お話があったんですけどね。
切なかったです…もし興味持って
頂けたら、読んでみて下さいね。
最初の頃はぶっとんだ教師と
バカすぎる生徒って感じでした。
でも最終話にいたっては、浅見の
方が少々子供みたいな面が出たり、
幸も随分と成長した雰囲気を感じたり
いろいろと変化があったなと思います。
禁断の恋と言われるものも、
こんなふうに先に幸せが待ってる
というなら頑張れてしまいそう☆
なんて思えてしまうお話でした。
それではまた別のお話で…