著:相原実貴 先生

(「私もすきだ」このおそらく
『正しい』選択肢を入力しちゃって
いいのか?私はこの綺麗な人をこの
人と同じ意味ですきなんだろうか?
「すき」だからしたいのか、
「してみたい」から「すき
なんだ」と認識するのか。)
アーサー先生が欲しい魔法の言葉を
理解しつつも伝えられなかったのは
こんな迷いがあってのことらしい。
でも百絵先生のそんな気持ちを
知る由も無いアーサー先生はもう
引き際に感じてしまってるのかも‥
「休みは3日間で、それ以上
なら僕はもう引きます。」
3日なんて短すぎる期限を
決められ、考えて考えて考えて
でも答えは出てきてくれなくて‥
気がついたら、ずっと前から楽しみ
にしていたチケット予約‥かな?を
すっかり忘れて完売してしまったと
いうことを手遅れになって気付いた。
そうなってしまうくらいに必死に
アーサー先生とのことを悩んで
いたんだろうっていうことだ。
きっとまだ自分の中の答えは
出せていないままだったろうけど、
それでも彼女の心の中にある
思いをバーっと伝えたんだろう。
それで彼は安心したんだろうな。
そう感じるくらいには自分は
必要とされてて、好かれていて、
自分しかいないと思われてて‥
百絵先生はこうやって彼に
試されながら少しずつ恋って
ものをしっていくのかもしれない。
一先ず破局せずに済んで良かった。
またゆっくり、2人で頑張ってね!!

寺の嫁になる者として、真剣に
向き合う覚悟を決めた潤子ちゃん。
なんやかんやと世話を焼いて彼女
を助けてくれている奥様(高嶺母)、
そして住職様も潤子ちゃんを応援
してくれているのかもしれない。
大奥様(お祖母様)はあからさまに
敵意をぶつけてきてるままだが、
多分天音ですら本当の敵じゃない。
乗り越えなければいけない山は
高いけれど、応援してくれてる
人の存在を忘れずにこれからも
頑張れたら良いね、潤子ちゃん。

天音の目的って本当に何??
(毎晩10時11時、12時巡回して下さい。
潤子さんの部屋への廊下に通じる角に
センサーをつけてあります。不逞の輩が
侵入して10分以上留まっている時には-)
「思いっきりこの笛を吹き
なさいと命じられていまして…」
高嶺が予め対策してくれていた
おかげでこの場は成田くんの笛
で止められることになったけど‥
何だったんだろうね一体。
天音は確かに、潤子ちゃんに
なりたいと言っていた。
‥また天音の謎が増えたわ。

大奥様に花と茶道を習う予定で
何度もお願いに行くも断られる。
簡単ではないとは思っていたが
どうにも出来なそうな状況だった。
そんな時、高嶺から手紙が届いた。
1日1通ずつ読むようにと潤子
ちゃんを寂しがらせないように
考えてくれていたみたいだ。
ずっと書き溜めていたのだろう。
やっと文を出す許可をもらって
まとめて送ってきた感じだった。
「もし、どうしても困った
時には「幸村チエミ」と
いう方を訪ねるように。」
その手紙の中に出てきたのが幸村
さんの名前‥大奥様は花や茶道を
素直に教えてくれないだろうと‥
そこまで予測済みだったようだ。
幸村さんの家を訪ねてみると、
まさか、彼女は寧々を好きな
国立くんのお祖母様だという。
孫・音大に英語のプライベート
レッスンを行う条件で幸村さん
から生け花と茶道を習うことに。
まあ、潤子ちゃんはそんなことに
気付いたのはだいぶ後だったけど。
わかった時には既に英語のレッスンを
前から受けたがっていたユキを呼んで
2人を生徒にして行うということに
決めてしまってからで‥不安だ 笑
天音には、宗派が違う他の所で
習っても意味がないと言われていて、
最初は断ろうとしていたんだけど‥
「あんたんとこの一橋寺でヒバリ
さん(大奥様)と週替りでお花
教えてんのはあたしだよ。」
‥高嶺さん、随分すごい人
紹介してくれたんだね 笑

「これなら今からやっと花嫁修業
本格的に始められそうね。がんば
ったわね潤子さん……ありがとう。」
寺に帰って奥様に幸村さんの
ことを報告すると、こんな
言葉を言われた潤子ちゃん。
ありがとうって‥不思議よね。
潤子ちゃんが頑張ることで
奥様の助けにもなるんだろうか。
でもほんと‥彼女の頑張りを自分の
ことのようにして喜んでくれる奥様、
本当に心強いことだろうと思った。
スクールでの仕事は相変わらず
続けたまま、残りの時間は全て
花嫁修業に費やしていた生活の
中に、英会話のプライベート
レッスンが追加され‥きっと
スケジュール的にだいぶ無理を
している状態だったと思う。
そしてこの先には短期だが清宮さん
との海外出張も控えていたりして‥
無理がたたって倒れてしまった。
‥潤子ちゃんってほんと、人に
甘えるのが下手すぎるんだよな。

清宮さんとこで倒れて、目を覚ます
とそこから淡々と言葉を並べて‥
イマイチわかりにくい遠回しな言葉
で好きだと伝えられた潤子ちゃん。
清宮さんもほんと不器用なんだろう 笑
「嫌な女でしょあたしって。こんな
女嫌いになったほうがいいですよ。」
60点、なんて言ってわざと悪態を
ついたけど本当は89点だったって。
何て言われたかは端折ってしまって
お伝えできてないけれど‥この時の
潤子ちゃんには心にすごく響いて
しまうものがあったのかもしれないね。

潤子ちゃんが倒れていた頃、高嶺
の方でもある変化が起きていた。
「明日にでも東京に戻りはっ
てもええんやで。あんさんが
選んですきに決めなはれ。」
突然に、そんな許可をもらった高嶺。
でもそんな彼は、潤子ちゃんからの
手紙を受け取り読んだばかりだった。
内容としては、現状報告を
淡々と書いているように見える
ものだったけど、普段はしない
自撮りの写真を同封してあって
「約束ね、待っています
から。修行集中!」
って‥彼女の思いを受け決断した。
「折角のお許しですが…私は
このままあと一月半残りの修行
を全う致したいと思います。」
そう決断‥不安は多くも
高嶺は前向きに頑張る姿勢に
なれていたところだろう。
清宮さんのところからタクシーで
寺に帰ってきた潤子ちゃんは、
ある変化に気付いてしまった。
体調があまりに悪すぎる、
そして、そう言えば生理が
ずいぶんと遅れていること。
1月半ほど前‥安全日だろうと
避妊をせずに行為をしていた。
検査薬を使うと‥多分デキ
てたんだろうな、赤ちゃん。
はっきりそうは言ってなかったけど、
嬉しい気持ちはあったろう‥でも今
そんなことになっても高嶺も潤子ちゃん
も、きっとお寺としても困る話だろう。
~ひとこと~
最後、ごちゃごちゃごちゃ~っと
話を詰め込んでしまいすみません。
実は本当にラスト、潤子ちゃんの
妊娠の話も曖昧なままにお寺から
大奥様が倒れたと連絡が入った。
住職様から直々に、団参旅行に
力を貸してほしいと言われた。
団参旅行‥多分その時期には
ちょうど出張が入っていたはず。
お寺からの許可はもらっていて、
高嶺にはまだ報告のみだけど‥
ただでさえ潤子ちゃんいっぱい
いっぱいなのに、大丈夫かな‥
すごく気になるところですが、
続きはまた次巻待ちです。
まとめベタで申し訳ないですが、
続き‥気になりますよね‥また
次巻出ましたらレビュー書かせて
頂きますので、良かったらまた
お付き合い頂けると嬉しいです。