著:相原実貴 先生

パーティーの後、清宮さんと
仕事の話を聞きながら車で
送ってもらってきた潤子。
車を出るとそこには高嶺がいて…。
いつものように文句を言われるかと
構える潤子だったが、しつこく
怒られることもなく拍子抜け…。
きっと、頭の中は寺でのことで
いっぱいだったのかもしれない。
やっと自分のもとに来てくれた
彼女にこれ以上負担をかけたく
ないのか、寺でのことを潤子には
話そうとしないし、自分1人で
何とかしようとしているんだろうか。
2人、変わりましたよね。
お互いがお互いを思って
変わろうと努力している。
そんな2人のことだから、何とか
してこの壁を乗り越えることが
出来ますよう…もう神頼みです。
…でも、そんな願い、簡単には
叶わないものみたい…その夜
以降、高嶺との連絡が一切
取れなくなってしまった。

「…何故、今日の
あなたはなんだか私に
優しいのでしょうか…」
私もわからないwオタである自覚
ありますが、それでも細かい
違いわからない。艦隊モノ?
ってそんな濃いあれで、オタ
でない人には恥ずかしいもの
なんですかね?…分からないw
まぁそれは置いといて、
アーサーほんといいこと言う。
捜すってのは、偶然野神さんの
娘さんを捜すことになり、それで
アキバのオタクが集いそうな所
捜したんですよね、捜すです。
だから、そっちがモモエのホーム、
パーティーがアーサーのホームです。
恋愛超初心者と、女慣れしてるけど
本気の恋愛には少し臆病だった彼。
末永く見守っていきたいわ。

寧々は、自分がユキを異性として
好きであるってことの自覚が
なかったらしい…。周りはみんな
そう思っていて、ユキですら、そう
いう気持ちだと気付いてるのにw
そんな中、ずっと話しかける
タイミングを待ってたという
国立くんって人が現れて…。
うん、寧々めっちゃ可愛いものね。
自分に自信な過ぎて超失礼なこと
言ってるけども…。国立くん可哀想。
そんな所に、偶然ユキもいて…
さて、どうなりますやら。

潤子にしてはいい方向に進んで
いる話でも、ユキとしては全然
なんだよね…。ユキの女装の秘密、
こんな理由があったみたい。
無茶苦茶な母親に存在を認めて
もらいたくて、頑張ったんだ
ろうね。それでも、こんなふう
に可愛く出来る世になった頃には
母親は再婚して…その後もいつも
振り回されているみたいだけれど。
潤子のことで落ち込んで、母親の
ことで疲れて、そんな時に寧々
のあんな所に出くわしたユキ、
酷いこと言っちゃって落ち込んでる。
1人で、頑張り過ぎなんだよユキは。
支えになる何かが必要な気がする。

自分だけ、周りにいろんなモノに
置いて行かれてる気がして、
いろんなものから逃げて、
寧々にも八つ当たりして、
終いに、ユキの忘れ物を蜂屋に
預かって届けに来てくれた
寧々には女装していない姿を
見られてしまうし、テンパッて
やばい感じになっていたけれど…
そんな彼には救いだっただろう。
女装してない姿、見られるの
嫌で見ないでって言ったら、
両手で目を隠して、こう言った。
「見てません大丈夫ですよ」
必死に、ユキをすごく大事に
扱おうとするねこの子。
大丈夫、置いてかれてなんかない。
ユキの居場所、ユキを思ってくれる
人、ちゃんとここにあるよって。
これが恋に繋がるかどうか、今は
まだ何とも言えないかもしれない
けれど、落ちまくっていたユキを、
救ってくれてありがとう、寧々。

連絡がつかない高嶺。寺に連絡
すると、運悪くお祖母様に繋がって
しまい酷いことを言われてしまう。
「繋がってへん御縁は、
どうにもでけしまへん。
あんさんの御縁は別に
お有りやということどすなあ。」
高嶺からは、無駄に短い置き手紙…
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急を要する場合は天音に。
言いつけをよく守って待つように。
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それで心配して電話
したらこの始末。ひでぇ話。
そんなことの次の日に先輩の
結婚式ということで行けば三嶋に
会ってしまうし、仲よかったもの、
席隣だし、ヤケになってシャンパン
飲んでたら三嶋に止められるし。
潤子ちゃんどんまいだな
…と思っていたら、これよ。
「どうせ失敗して俺の
ところへ戻ってくる。」
三嶋全然諦めてなかった。
けど、正直羨ましいと思って
しまった。ここまで、愛される
潤子が。ゼクシィも、似たような
感情を持っていたのかもしれないな。
みしまのこういうとこ、すごいと
思う。かっこいいと思う。けど…
潤子ちゃんには高嶺と幸せに
なってもらえたら1番だとも思う。
恋だから、幸せになる人もいれば
傷付く人もいる。…どんな結末
でも祝福できる最後だといいな。
~ひとこと~
良くも悪くも、ほんといろいろ
あった巻でした…。ユキが女装
する理由は想像以上だった。
三嶋の思いも想像以上だった。
三嶋にはほんとに幸せに
なってもらいたいな。ユキも。
けど、2人が好きなのは潤子
なんですよね…つらいわ。
アーサーとモモエは平和だ。
危なっかしいことには変わり
ないけれど、不穏な空気
みたいのを感じることなくって
意味で安心して見ていられます。
その上、アーサーですから…
無駄にドキドキさせられますw
今後どうなりますか…。一先ず、
高嶺さんのことが心配ですね。
早いとこ解決しない
かしら…ではまた次巻で!!